2023年7月アーカイブ
2023.07.21
市川憂人『ヴァンプドッグは叫ばない』サイン本ネット販売のお知らせ
【サイン本販売のお申し込みは締め切りました】
8月31日発売の市川憂人『ヴァンプドッグは叫ばない』(四六判上製/税込定価2,090円)の著者サイン本を、ネット予約販売いたします!
当サイトを通して『ヴァンプドッグは叫ばない』をお買いあげいただく方へのサービスです。ご応募の締切は7月28日17時といたしますが、先着順で満数になりしだい受付を締め切らせていただきます。なお、お1人様1冊限りとさせていただきます。あらかじめご了承ください。
サイン本のお申し込みはこちらから。
※サイン本専用の楽天ブックスのページからのお申し込みとなります。
◆『ヴァンプドッグは叫ばない』内容紹介◆
U国MD州で現金輸送車襲撃事件が発生。襲撃犯一味のワゴン車が乗り捨てられていたのは、遠く離れたA州だった。応援要請を受けマリアと漣は州都フェニックス市へ向かう。警察と軍の検問や空からの監視が行われる市内。だがその真の理由は、研究所から脱走した、二十年以上前に連続殺人を犯した男『ヴァンプドッグ』を捕らえるためだった。驚愕しつつもマリアたちは捜査を始めるが、『ヴァンプドッグ』の過去の手口と同様の無差別殺人が次々と起きてしまう。
一方、フェニックス市内の隠れ家に潜伏していた襲撃犯五人は、厳重な警戒態勢のため身動きが取れずにいたが、仲間の一人が密室状態の邸内で殺されて…!? 厳戒態勢が敷かれた都市と、密室状態の家。二重の密室をくぐり抜ける殺人鬼が仕掛けた、想像を絶するトリックとは? マリアと漣が挑む史上最大の難事件! 大人気本格ミステリシリーズ第五弾。
著者紹介
市川憂人(いちかわ・ゆうと)
1976年神奈川県生まれ。東京大学卒。在学時は文芸サークル・東京大学新月お茶の会に所属。2016年、『ジェリーフィッシュは凍らない』で第26回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は各種年末ミステリベストにランクインし、話題を呼んだ。他の著作に『ブルーローズは眠らない』『グラスバードは還らない』『ボーンヤードは語らない』『神とさざなみの密室』『揺籠のアディポクル』『断罪のネバーモア』『灰かぶりの夕海』がある。
※サイン本ネット販売の詳細・お申し込みについては、こちらをご覧ください。
お届けは2023年9月上旬になる予定です。あらかじめご了承ください。
2023.07.11
創元推理文庫2023年復刊フェア書目が決定しました【2023年10月開催予定】
東京創元社では、品切れ中の文庫作品を対象として、毎年”復刊フェア”を開催しています。
本年の復刊フェアは、2023年10月より開催を予定しております。
今回も、twitterで実施したアンケートの結果やお問い合わせに寄せられたご意見を参考にして、銘柄を決定しました。
今回復刊されますのは、以下の10点です。
「●新カバー」とあるものは、復刊を機にカバーが新しくなります。
※18:20追記:記事の初出時に掲載されていなかった書籍1点を追加しました。
◆ミステリ◆
フランシス・アイルズ/大久保康雄訳『殺意』
イギリスの田舎町の開業医ビグリー博士は妻のジュリアを殺そうと決意し、周到な計画のもとに犯行へと移った。完璧を誇る殺害計画、犯行過程の克明な描写、捜査の警官との応酬、完全犯罪を目前に展開される法廷での一喜一憂、そして意外な結末は殺人者の心理を描いて余すところがない。倒叙推理小説の三大名作の一つとして名高い傑作!
ヒラリー・ウォー/沢万里子訳『愚か者の祈り』 ●新カバー
5月の朝、少年たちが見つけたのは、若い女性の死体だった。砕かれた顔。切り裂かれた胴体。老練なダナハー警部と若いマロイ刑事は、被害者の身元を知るため、頭蓋骨から容貌の復元を試みる。復元された顔が導き出したのは、夢を抱いて故郷を出た少女が惨殺されるまでの、空白の5年間だった。空白を埋め、犯人を求めて、二人はニューヨークへ、そしてニュージャージーへ……。『失踪当時の服装は』と並ぶ警察小説の巨匠の初期傑作。
F・W・クロフツ/中山善之訳『シグニット号の死』 ●新カバー
船室は密室状態だった。ベッドでは船の持ち主、証券業界の大物ハリスンが死んでいる。死因は炭酸ガスによる中毒。ベッド脇のテーブルには、ガスの材料となる塩酸入りのデカンターと大理石の入ったボウルが載っていた。フレンチの入念な捜査の結果、事件は自殺の線が濃厚になる。だが……。クロフツ中期を代表する力作!
ジョルジュ・シムノン/三輪秀彦訳『猫』
エミール73歳、マルグリット71歳。再婚同士の2人が式を挙げてから8年になるが、かれこれ4年前から言葉を交わすこともなくなった。相手の存在を痛いほど意識しながら互いに無視しあい、一つ屋根の下で際限のないゲームに飽かず興じる。理解しがたいようでいて妙に頷ける老夫婦の執念。屈折した愛と呼べなくもない2人の駆け引きは、夫が飼っていた猫の死に始まった。《メグレ警部》シリーズの著者が贈る。
ドロシー・L・セイヤーズ/浅羽莢子訳『雲なす証言』 ●新カバー
兄のジェラルドが殺人犯!? しかも、被害者は妹メアリの婚約者だという。お家の大事にピーター卿は悲劇の舞台へと駆けつけたが、待っていたのは、家族の証言すら信じられない雲を掴むような事件の状況だった……! 兄の無実を証明すべく東奔西走するピーター卿の名推理と、思いがけない冒険の数々。活気に満ちた物語が展開する第2長編。
パトリシア・ハイスミス/大村美根子・榊優子・中村凪子・吉野美恵子訳『動物好きに捧げる殺人読本』
人間のみなさんへ――ここに収められた13の短編には、象、駱駝、犬、猫、豚、鼠等、種族こそ違え、いずれも日ごろ口数の少ないわたくしども動物の喜怒哀楽が赤裸々に描かれております。あなたがた同様、わたくしどもも怨恨、正義、痴情、物欲等、いろいろな動機から人間を殺します。殺人の手段も多種多様で、たとえば……。
◆ファンタジイ◆
リチャード・マシスン/尾之上浩司訳『奇蹟の輝き』
不慮の事故で命を落としたクリスがたどり着いたのは「常夏の国」と呼ばれる美しい楽園。だが一方、妻アンは夫の死のショックに耐えきれず自殺し、自分が造りだした闇の世界に閉じこめられてしまった。クリスは旅立つ――最愛の妻を救うために、幾多の苦難が待つ闇の奥へと! マシスンが魂の救済を語る幻の傑作ファンタジイ。
ガストン・ルルー/飯島宏訳『ガストン・ルルーの恐怖夜話』
フランス・ミステリ界を代表する巨匠が贈る、世にも怪奇な物語集。片腕の老船長が語る奇怪な話「胸像たちの晩餐」、コルシカの復讐譚に材をとった「ビロードの首飾りの女」、結婚相手が次々と怪死を遂げる娘の物語「ノトランプ」など、いずれ劣らずなまなましく人間心理の闇を描いて、読む者を戦慄の世界へ誘う。恐怖ファン必読!
◆SF◆
ロバート・シェクリー/酒匂真理子訳『残酷な方程式』
手違いで惑星基地から締めだされた探検隊の一員。融通の利かないロボットを言いくるめなければ命が危うい。彼のとった奇策とは? 表題作ほか、気弱な男の突拍子もない人格改造術「コードルが玉ネギに、玉ネギがニンジンに」、大戦以後失われた文学の〈記憶〉を売る男と村人の交流を描く「記憶売り」など、黒いユーモアとセンチメントが交錯する、奇想作家の佳作16編。
眉村卓『司政官 全短編』
地球人類が星々に進出した時代。だが、それまでの連邦軍による植民惑星の統治が軋轢を生じさせるに及び、連邦経営機構は新たな制度を発足させた――それが司政官制度である。官僚ロボットSQ1を従えて、人類の理解を超えた植民星種族(ロボット、植物、角の生えたヒト型生命など)に単身挑む、若き司政官たちの群像。《司政官》シリーズは、円熟期の眉村SFを代表する、遠大な本格宇宙未来史である。
※いずれも2023年7月11日時点では購入できません。
2023.07.06
版画家タダジュン先生の個展が東京・表参道で開催中です(7月6日~8月29日)【このイベントは終了しました】
東京創元社でフェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』(単行本版)『罪悪』(単行本版)『刑罰』『カールの降誕祭』『珈琲と煙草』、アーサー・マッケン『恐怖 アーサー・マッケン傑作選』『夢の丘』『怪奇クラブ』、A・ブラックウッド他『幽霊島 平井呈一怪談翻訳集成』『迷いの谷 平井呈一怪談翻訳集成』などのカバーイラストを手がけられた版画家・タダジュン先生の個展が、本日7月6日より東京・表参道の「ボリス雑貨店」で開催中です。
『珈琲と煙草』『恐怖』『夢の丘』『幽霊島』『迷いの谷』……等々、東京創元社で刊行された作品の原画も多数展示されていますので、お近くにおいでの際は、ぜひ足をお運びください。
タダジュン 「STILL LIFE」展
日時:7月6日(木)~8月29日(火) 11:00-19:00
初日は予約者のみ入場可能、水曜休業
会場:ボリス雑貨店
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-16-2
TEL:03-3402-9849
FAX:03-3423-8622
さらなる詳細は公式ホームページをご覧ください。
https://gallery.higuchiyuko.tokyo/exhibition/still_life-20230706/
2023.07.06
第1回創元ミステリ短編賞の最終候補作と、第2回の選考委員を発表しました
東京創元社が主催する短編ミステリの新人賞である、第1回創元ミステリ短編賞の最終候補作と、現在募集中の第2回の選考委員を発表しました。
詳細は下記リンクより、創元ミステリ短編賞のページでご確認ください。
http://www.tsogen.co.jp/award/sogenmystery/
2023.07.05
イラストレーター・山﨑杉夫先生の個展が東京・神宮前で開催されます(7月7日~12日)【このイベントは終了しました】
折原一『七つの棺』新装版(創元推理文庫)、デウィット『みんなバーに帰る』(東京創元社)で装画を担当されたイラストレーター・山﨑杉夫先生の個展が、7月7日より東京・神宮前の〈オーパ・ギャラリー〉でひらかれます。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
山﨑杉夫個展「世界遺産をめぐる旅」
日時:7月7日(金)~7月12日(水) 11:00~19:00
(最終日は17:00まで)
会場:オーパ・ギャラリー
東京都渋谷区神宮前4-1-23-1F
TEL:03-5785-2646
http://www.opagallery.sakura.ne.jp/index.html