カイキクラブ

怪奇クラブ

アーサー・マッケン
平井呈一


怪奇クラブ

ジャンル
ホラー > ホラー
レーベル
創元推理文庫(F)

判型:文庫判
ページ数:300ページ
初版:1970年6月26日

ISBN:978-4-488-51001-5
Cコード:C0197
文庫コード:F-マ-1-1

装画:タダジュン
装幀:山田英春


内容紹介

恐怖的なまでの法悦を描く無二の作家マッケン。英国怪奇小説の黄金期を代表する彼の作品は、いずれも妖(あや)しいまでの白光に包まれている。本書には、白い粉薬を服(の)んだがために青年の肉体に起きる変容を綴った「白い粉薬のはなし」を始めとする円環をなす一連の奇譚を集めた表題作に、“聖杯”をテーマにすえ、怪奇小説のひとつの終点をも暗示する『大いなる来復』を併せて収録した。訳者あとがき=平井呈一


目次

「怪奇クラブ」
「大いなる来復」


アーサー・マッケン

1863年ウエールズ、カーレオン・オン・アスクで、代々牧師の家系に生まれる。トマス・ド・クインシーやウォルター・スコットの作品に親しみ、詩作を試みるなど早熟な少年期を過ごす。軍医を志すも挫折した後、作家を目指してロンドンで創作活動を開始。出世作にして代表作となった「パンの大神」は、イギリスの文壇に大きな衝撃を与えた。40歳を前に一度筆を折り、約10年にわたりシェイクスピア劇の劇団員として生活を送る中で『夢の丘』、「生活の欠片」などを執筆。第一次世界大戦を機に、怪奇実話や随想を発表するようになり、文筆生活を再開した。1947年没。