英国では奇妙なことに幽霊が居着いている物件ほど高く評価される傾向にある──ゴシック譚から推理小説風の逸品、ゴーストハントものなど、本邦初訳作品多数で贈る13編。
ポルターガイスト調査に挑む晴子と越野。現象は収束するも依頼人が失踪してしまい──。ベストホラー2024で1位に輝いた『深淵のテレパス』に続く、シリーズ第2弾!
大正末期から昭和十年代半ばにかけて、日本では新しいスタイルの怪奇小説が生まれた。この怪奇小説のニューウェーブ時代の作品21編を精選して送る。
退役軍人イーストンが知ったアッシャー家の恐るべき真実。ヒューゴー賞、ローカス賞、ミソピーイク賞受賞の著者がポオの「アッシャー家の崩壊」に捧げた傑作ゴシックホラー。
マイロの父は死者の魂を船に乗せて送り届ける渡し守。だが、父が殺され怖がりのマイロが慣れない渡し守の役目を果たすことに……。『嘘の木』の著者による傑作YAホラー。
ある組織の遺体運搬係となった学は、土葬の風習の残る集落の噂を耳にする。そこは祖母の出身地で、怪しげな神社が取り仕切る場所だというが……。驚愕のホラー小説。
本書は18世紀末のドイツロマン派の作品から、ティーク、ホフマンなどの9篇を収録。不条理な運命に翻弄され狂気と正気の狭間でもがき苦しむ人々の姿を描く、珠玉の作品集。
部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントで、とある怪談を聞いた日を境にカレンの日常は怪現象に蝕まれることとなる。選考委員大絶賛、創元ホラー長編賞受賞作。
実話怪談作家・呻木叫子が遭遇する四つの怪事件──連続バラバラ殺人が起きた栃木の古屋敷、静岡の謎の古墳、博物館内をさまよう美しい少女の霊。都市伝説と民俗学が交叉する異色の怪奇ミステリ連作集。
相次ぐ異様な死体の発見。「とらすの会」という団体が関わっているらしいのだが──。『ほねがらみ』『異端の祝祭』がSNSで話題を攫ったホラー界の新星が描く、美しい異常。
過疎の村に伝わる独自の妖怪伝説と「クトル信仰」と呼ばれる謎の教義。村の名家を襲う不可能犯罪の真相とは?『影踏亭の怪談』の新鋭が贈る妖怪×本格ミステリ!
1800年代後半、ロンドン。アイルランド出身のブラム・ストーカーが、劇場支配人の激務をこなしながら、いかにかの不朽の名作『吸血鬼ドラキュラ』を生み出したかの物語。
生者と死者によって栄える巨大都市ロンドンに伝わる幽霊物語13編を、怪奇小説に精通する翻訳者が精選。収録作中12編が本邦初訳。
ケリー・リンク、ジョイス・キャロル・オーツら当代の幻想文学の名手が書き下ろした、シャーリイ・ジャクスン賞、ブラム・ストーカー賞受賞のトリビュート・アンソロジー。
怪奇小説の名翻訳家・平井呈一が愛した名品11編を収録。E・T・A・ホフマン「古城物語」ほか、M・R・ジェイムズ、A・ブラックウッドらの傑作ほかハーンの随筆で贈る。
朝鮮戦争から帰還した黒人兵士アティカスは、白人とともに消えた父を探して謎の町アー
ダムを目指す。二百年にわたるアメリカの闇の歴史と魔術的闘争を連作形式で描く傑作。
旧い邸宅に現われる幼い少年の幽霊、下宿先で立て続く謎の怪異、廃船のなかで過ごす恐怖の一夜……選りすぐりの聖夜怪談13編を収録する。
日本史の闇に君臨する〈鬼〉の物語は、いまも絶えることなく語り継がれている。そんな鬼たちの怖ろしくも哀しい伝説を愛してやまない作家による〈鬼〉文学入門のアンソロジー!
特異な妖怪伝説が伝わる愛媛県山間部の小村・赤虫村を訪れた怪談作家の呻木叫子は、名家で続く不可能犯罪に関わることに。第十七回ミステリーズ!新人賞受賞者による初長編。