文化祭前日に生徒会副会長が密室の謎に直面する学園もの「ライオンの嘘」、名探偵凛堂星史郎推理譚「小さいものから消えよ」など五編。著者初の〈日常の謎〉、文庫オリジナル。
大正8年、記者・可能勝郎は、取材のため世田谷村の富豪・守泉家にやってきた。その最中、死体消失、衆人環視下の殺人など、不可能犯罪に巻き込まれる! 傑作長編ミステリ。
愛媛で起きた学生の事故死と、30年後に東京で起きた資産家殺人。2つの事件に隠された秘密とは? 日本推理作家協会賞受賞作家が新境地を切り開く、慟哭と郷愁のミステリ。
柳田国男、種田山頭火、宮武外骨、南方熊楠、そして平井太郎……。民俗学の隠れた偉人・中山太郎が出会った、魅力溢れる人々。『三人書房』に続く、滋味溢れるミステリ。
星新一が「異様なミステリアスな宇宙へとさそいこまれてしまう」と讃した、詩人にして探偵作家の掌篇傑作選全二巻。本巻では、選集『のすたるじあ』全篇に書籍初収録作品など多数増補。
江戸川乱歩が「人生の怪奇を宝石のように拾い歩く詩人」と評した、詩人にして探偵作家の掌篇傑作選全二巻。本巻では、自選集『みすてりい』全篇に散文詩的作品など増補。
第34回鮎川哲也賞選評、および第2回創元ミステリ短編賞選評&受賞作掲載。本邦初訳短編掲載などで贈る、ジョン・コナリー特集。古矢永塔子、嶋津輝読み切り掲載ほか。
搬送されてきた自分と瓜二つの溺死体。自身との関係を探る先で辿り着いた、鍵を握る人物も命を落とす。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ。第34回鮎川哲也賞受賞作。
寛政の改革の頃、板元の若旦那・二三は強烈な役者絵に魅入られる。その絵師・写楽の正体を追ううちに、やがて幕府と禁裏を揺るがす大事件に巻き込まれる! 傑作ミステリ。
死神から言い渡された一週間の猶予。作家デビューを狙う小松は、その出来事を小説仕立てで執筆し完成を急ぐ。しかし友人たちが次々と殺害され……。第33回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。
一家六人惨殺事件の真相を求め、負け続きの代言人と流れ者の新聞記者が立ち上がる。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞作『大鞠家殺人事件』に続く歴史×本格ミステリ!
取材する予定の量子学研究所所長がビルから落下した事件に、偶然居合わせた宮田と静香。『邪馬台国はどこですか?』に連なるシリーズ最新長編。創立70周年記念文庫書き下ろし。
宮田六郎と早乙女静香、『邪馬台国はどこですか?』でおなじみのコンビが京都で殺人がらみのトラブルに遭遇、警察に疑われながら解明に当たる。歴史上の謎に通じるその真相とは?
日本人なら知っておきたい七つのテーマに、鯨史観は如何なるアプローチを試みるか。好評『邪馬台国はどこですか?』『新・世界の七不思議』に続く第三弾、文庫オリジナル。
アトランティス大陸、ストーンヘンジ、ピラミッド、ノアの方舟、始皇帝、ナスカの地上絵、モアイ像。七つの謎がすっきり解ける。大好評『邪馬台国はどこですか?』の姉妹編。
カウンター席だけのバーの、三谷敦彦教授と助手の早乙女静香、在野の研究家らしき宮田六郎。宮田の爆弾発言を契機に始まった歴史検証バトルは回を追うごとに熱を帯び……。
平成を賑わせた名探偵・五狐焚風と助手の鳴宮夕暮。中年になってごく普通の日常を生きる二人は、ある告発を切っ掛けに過去に解決した事件を振り返る巡礼の旅に出る。
彩瀬まる、飛浩隆、松崎有理ら豪華執筆陣が集う、恒例夏のSF特集号。第15回創元SF短編賞受賞作・選評掲載。
上京して七年、突然の故郷からの連絡は、兄の死の報せだった。震災で捨てた家族と兄に何があったのか? ぼくは一人調べ始める。注目の著者が贈る衝撃作、遂に文庫化。
実話怪談作家・呻木叫子が遭遇する四つの怪事件──連続バラバラ殺人が起きた栃木の古屋敷、静岡の謎の古墳、博物館内をさまよう美しい少女の霊。都市伝説と民俗学が交叉する異色の怪奇ミステリ連作集。