― ハードボイルド―
〈日本ハードボイルド全集〉最終巻は、一作家一編で厳選した十六編からなる短編アンソロジー。解説として編者三名の書き下ろした「日本ハードボイルド史」概説を収録する。
忘れがたき傑作長編『幻の殺意』に加え、本邦私立探偵小説の金字塔である私立探偵・真木ものをはじめ結城昌治のハードボイルド分野での多彩な功績を概観できる9短編を収録。
「日本のクリスティ」と呼ばれた人気作家・仁木悦子はまた、優れたハードボイルドの書き手でもあった。仁木ハードボイルドを体現する探偵・三影潤ものの傑作を一巻に集成。
10年前に失踪した友人の目撃情報が最近増えている。その事件を調べてほしいという美女からの依頼で鎌倉を訪れた柚木。とたんに殺人事件に巻き込まれ……。円熟のシリーズ最終巻。
日本独自のハードボイルドを確立することに極めて意欲的であった河野典生。直木賞候補作となった長編『他人の城』と五つの傑作短編を収録、初期の代表作を一望のもとにする。
バイオレンスとアクションを通じ、激情と虚無感を描いて流行作家となった大藪春彦。衝撃のデビュー作「野獣死すべし」のほか、その作品世界を代表する1長編8短編を収録。
著者マクベイン公認の贋作『酔いどれ探偵』と、元刑事の私立探偵を主人公に東京の片隅で起こる事件を描く『二日酔い広場』、東西の大都市を舞台にした連作短編集二作を収録。
日本のハードボイルドの発展に大きく寄与した作家たちの作品を全七巻に集成する。第一巻・生島治郎は長編『死者だけが血を流す』と珠玉の六短編を収録。エッセイ=大沢在昌
10年前に失踪した友人の目撃情報が最近増えている。その事件を調べてほしいという依頼で鎌倉を訪れた柚木。とたんに殺人事件に巻き込まれ……。〈柚木草平シリーズ〉第12弾。
直海の親友という不思議な雰囲気の美女からの依頼は、大森の天祖神社で女子高校生が殺害された憂鬱な事件。“永遠の38歳”の主人公が贈る、累計41万部の人気シリーズ最新長編。
元警官の介護士・阿南は父危篤の急報を受け、二十数年ぶりに実家に戻った。あまりにも様変わりした父の口から漏れた衝撃的な一言とは──。家族と人の絆を描く長篇ミステリ。
なぜか心惹かれる「青蛇」と呼ばれる男を巡る、五つの事件の顛末を描いた、芦原すなお渾身の女性私立探偵ミステリ。ふーちゃんこと山浦歩との出会いも描いた、シリーズ最新刊。
月刊EYES編集部への奇妙な電話。「秋川瑠璃は自殺じゃない。そのことを柚木草平に調べさせろ」。そこから事件は大きく動き出した──。“永遠の38歳”柚木草平シリーズ最高傑作。
L・ブロックやE・D・ホックの賞賛を得た、ニューヨークの私立探偵ジョー・ヴェニスの事件簿。書籍初収録作や書き下ろしを含む中短編全5編を収録。
翻訳ミステリー界の第一線で活躍する著者が、愛情と造詣を傾けて創造したニューヨークの私立探偵ジョー・ヴェニスの事件簿。全5編とプロローグを収録。
父危篤、すぐ帰れ──警官になって以来、長年実家と断絶していた阿南は、数十年ぶりに故郷の地を踏む。『刑事失格』に始まる著者屈指の名シリーズ、十三年ぶりの新作が登場。
コンビニの店員として日々を過ごす元警官・阿南は、勤務先で起きた強盗未遂事件をきっかけに、ふたたび私立探偵まがいの調査を手掛けることになるが……。シリーズ第三弾。
少女は、誰にも何も告げず屋上から飛び降りた。その死の後に起きた一人の少年の失踪が、孤独に贖罪の日々を送る元警官・阿南を動かす。『刑事失格』に続く初期の最高傑作。
月刊EYES編集部への奇妙な電話。「秋川瑠璃は自殺じゃない。そのことを柚木草平に調べさせろ」。そこから事件は大きく動き出した――。“永遠の38歳”柚木草平シリーズ最新刊。
無実の罪で逮捕された男は、十年ぶりにかつての仲間の前に現れた――「札幌に来た二人」ほか、断筆期間に入る直前に書かれた力作「死ぬ時は硬い笑いを」など全十四編を収録。