太田忠司
(オオタタダシ )1959年愛知県生まれ。名古屋工業大学卒業。81年、「帰郷」が「星新一ショートショート・コンテスト」で優秀作に選ばれる。『僕の殺人』以下の〈殺人三部作〉などで新本格の旗手として活躍。2004年発表の『黄金蝶ひとり』で第21回うつのみやこども賞受賞。『刑事失格』に始まる〈阿南〉シリーズほか、〈狩野俊介〉〈探偵・藤森涼子〉〈ミステリなふたり〉〈名古屋駅西喫茶ユトリロ〉など多くのシリーズ作品を執筆。その他『奇談蒐集家』『怪異筆録者』『遺品博物館』『麻倉玲一は信頼できない語り手』『喪を明ける』など著作多数。
誰かの「死」の後には必ず「遺品」が遺される。それは死者の生そのものでもある──遺された者たちと物たちが奏でる、〈奇妙な味〉のヒューマンストーリー。
二十七年前に失踪した母と妹を捜す男は、翌日死体となって発見された。その出身地を訪れた探偵・野上と助手の俊介は新たな事件に遭遇する。少年探偵・狩野俊介、待望の帰還!
売れない怪奇小説家が招かれた奇妙な町。到着早々彼は謎の封印を解いてしまう。現れたのは暴虐極まりない少女――コミカルであたたかくて怖くて切ない、奇談+ミステリ連作長編。
ラインハルトの新婚旅行で起きた椿事、ヤン・ウェンリーの青春時代の思い出、安楽椅子探偵オーベルシュタインの名推理……公式トリビュート第1弾。全編書下し。
遺品博物館はその名の通り、様々な人生を象徴する遺品を蒐集する博物館です。収蔵品の選定基準についてはお話しできません。謎めいた学芸員が見出す八つの死にまつわる物語。
殺人事件に強盗、心中事件と物騒な犯罪を担当する刑事の奥様。でも悩みはお料理上手の旦那さんの名推理でぜんぶ解決!名コンビの活躍をご堪能ください。
殺人事件に強盗、心中事件と物騒な犯罪を担当する刑事の奥様。でも悩みはお料理上手の旦那さんの名推理でぜんぶ解決! 人気シリーズ最新作。
売れない怪奇小説家が招かれた奇妙な町。到着早々彼は謎の封印を解いてしまう。現れたのは暴虐極まりない少女――コミカルであたたかくて怖くて切ない、奇談+ミステリ連作長編。
奥さまは氷の女王≠ニ恐れられる捜査一課の刑事、旦那さまは料理上手な主夫で……名探偵!? 旦那さまお手製の美味しい料理と名推理が、今夜も京堂家の食卓を賑やかに彩る。
元警官の介護士・阿南は父危篤の急報を受け、二十数年ぶりに実家に戻った。あまりにも様変わりした父の口から漏れた衝撃的な一言とは──。家族と人の絆を描く長篇ミステリ。
プロヴァンス風の家で起きた密室殺人。気まぐれに殺人を繰り返すシェフ。バニラの香り漂う殺人現場……バラエティ豊かな八編を収める、安楽椅子探偵連作集。
新聞の奇談募集広告を見て酒場に訪れる老若男女が、「奇談蒐集家」を名乗る恵美酒と助手の氷坂に、怪奇に満ちた体験談を披露するが……。安楽椅子探偵の推理が冴える連作短編集。
父危篤、すぐ帰れ──警官になって以来、長年実家と断絶していた阿南は、数十年ぶりに故郷の地を踏む。『刑事失格』に始まる著者屈指の名シリーズ、十三年ぶりの新作が登場。
コンビニの店員として日々を過ごす元警官・阿南は、勤務先で起きた強盗未遂事件をきっかけに、ふたたび私立探偵まがいの調査を手掛けることになるが……。シリーズ第三弾。
少女は、誰にも何も告げず屋上から飛び降りた。その死の後に起きた一人の少年の失踪が、孤独に贖罪の日々を送る元警官・阿南を動かす。『刑事失格』に続く初期の最高傑作。
鴬橋派出所管内で起きた殺人が、刑事を目指す若き警官・阿南の運命を変えた。煩雑な日常の業務に忙殺されながら、彼は個人的にその事件を追う。著者渾身の青春ハードボイルド第一弾。
夏休み。旅行に出かける俊介を見送った私立探偵・野上は、突然事務所を訪れた“黒衣の女”から、一葉の写真だけを手掛かりとした人捜しの依頼を引き受ける。シリーズ第五弾。
海沿いの閑静な村に建てられた洋館と異形の塔──友人・紫織の一族の館を訪れたアキが遭遇する失踪事件、そして密室状況下の殺人。大胆なトリックが仕掛けられた長編第四弾。
私立探偵・野上に引き取られ、中学に通い始めた俊介。彼の担任教師から、20年前に起きた誘拐殺人事件の真相解明を依頼されるが……。少年探偵・狩野俊介シリーズ第3弾!
お父さんとお母さんを殺した犯人を捕まえて──謎の少女が大金を携え、突如探偵事務所に現れた。〈竜の棲む池〉で起きた惨事の真相とは。少年探偵・狩野俊介シリーズ第二弾。