判型:四六判仮フランス装
ページ数:278ページ
初版:2020年6月12日
ISBN:978-4-488-02563-2
Cコード:C0093
装画:松岡潤
装幀:東京創元社装幀室
遺品博物館は、古今東西の遺品を収蔵する博物館です。選定基準については諸事情によりお話しできません──ただ、一つだけ申し上げるなら、その方の人生において重要な物語にかかわるものを選ぶことになっております。
遺品≠ヘときに、生者よりも雄弁である──謎の学芸員は、残された者に何をもたらすのか。
太田忠司
(オオタタダシ )1959年愛知県生まれ。名古屋工業大学卒業。81年、「帰郷」が「星新一ショートショート・コンテスト」で優秀作に選ばれる。『僕の殺人』以下の〈殺人三部作〉などで新本格の旗手として活躍。2004年発表の『黄金蝶ひとり』で第21回うつのみやこども賞受賞。『刑事失格』に始まる〈阿南〉シリーズほか、〈狩野俊介〉〈探偵・藤森涼子〉〈ミステリなふたり〉〈名古屋駅西喫茶ユトリロ〉など多くのシリーズ作品を執筆。その他『奇談蒐集家』『怪異筆録者』『遺品博物館』『麻倉玲一は信頼できない語り手』『喪を明ける』など著作多数。