― 本格ミステリ―
菊の御料所で発生した不可能犯罪を調査するのは、権刑部卿・明智小壱郎光秀と、陰陽師・安倍天晴。魔術が存在する“日の本”を舞台に贈る傑作本格ミステリ。
太平洋戦争末期の大阪・船場の豪商一族を襲う惨劇。東京から嫁いだ軍人の娘は単身事件の謎解きに挑む。第75回日本推理作家協会賞・第22回本格ミステリ大賞W受賞。
アメリカ研修帰りの河田刑事が、夕飯直前という絶妙なタイミングでやって来た、難事件のお土産付きで。シリーズ第三弾、『わが身世にふる、じじわかし』改題・新装版。
『ミミズクとオリーブ』につづく第二弾は、密室内での吹き矢による毒殺事件など、安楽椅子探偵ものの魅力を十二分に発揮した連作推理。『嫁洗い池』改題・新装版。
美味しい郷土料理を供しながら、夫の友人が持ち込んだ問題を次々と解決してしまう八王子の郊外に住む作家の奥さん。直木賞作家が描く、傑作シリーズを新装版で。
天才的な人形作家、人形を溺愛する青年、人形になりきろうとする女優、彼女のパトロン。人形に憑かれた人々が邂逅する時、何が起きるのか? 著者新境地の傑作本格ミステリ。
六人の推理作家から読者への挑戦状。謎を解くための手掛かりは、小説のなかにすべて揃っています。──さて、犯人は誰か? 豪華作家陣が贈る犯人当て小説アンソロジー。
搬送されてきた自分と瓜二つの溺死体。自身との関係を探る先で辿り着いた、鍵を握る人物も命を落とす。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ。第34回鮎川哲也賞受賞作。
一家六人惨殺事件の真相を求め、負け続きの代言人と流れ者の新聞記者が立ち上がる。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞作『大鞠家殺人事件』に続く歴史×本格ミステリ!
関節炎が悪化し物語の続きを執筆できない香子の周囲で不審な事件が起こり、かつての侍女の阿手木は筑前の地で「刀伊の入寇」に巻き込まれ……。王朝推理絵巻、最新刊。
玩具会社の一族を襲う悲劇の謎と、ねじ屋敷と呼ばれる同家の庭に造られた、巨大迷路に隠された秘密とは? 第31回日本推理作家協会賞受賞作にして不朽の名作、待望の新装版!
彼は名探偵なのか、ただのトラブルメーカーなのか。『屍人荘』以前、神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介が遭遇した五つの事件を描く待望の短編集!
『飛行機の墓場』での変死、雪密室の殺人、雨の夜の墜落事件、緊急通報があった家庭での悲劇。マリアと漣は4つの事件に挑む。鮎川哲也賞受賞作家が贈る、シリーズ初の短編集!
VRミステリゲームの試遊会に“館”へ招待されたのは、加茂冬馬を含む『素人探偵』8人。しかしイベントは一転、殺戮ゲームへと変貌する! 〈竜泉家の一族〉シリーズ第三弾。
ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎などを収録した全六編。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞の『蝉かえる』に続く、〈エリ沢泉〉シリーズ最新作!
殺害された弁護士の夫の死の真相を探って欲しいと叔母に依頼された若林悠紀。彼は愛憎渦巻く異様な人間関係の深淵を覗くことになる──第三十回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。
北関東の鷹取市へ移住した牧薩次・キリコ夫妻は、高齢出産を決意。大きなお腹をかかえ、台風来襲の最中に難事件に挑む! ついにシリーズ最終巻。
小鳩君は車に撥ねられ、病院に搬送された。眠っているあいだに「ゆるさない」とメッセージを残して去った小佐内さんは、どうやら犯人探しをしているらしい。冬の巻ついに刊行。
文英社主催の第一回「ざ・みすてり」大賞受賞し、牧薩次は可能キリコへのプロポーズを決意する。しかし、選考委員三名が、一人また一人と姿を消して……。幻の長編が待望の文庫化。
復讐を誓い孤島に向かった竜泉佑樹は、不可解な殺人事件に巻き込まれる。その犯行には人ではないものが絡み、謎解きは予想外の展開へ……。『時空旅行者の砂時計』に連なる、〈竜泉家の一族〉三部作第二弾。