選考委員に宮澤伊織先生を迎え、東京創元社・小浜徹也を加えて2023年4月25日に東京創元社会議室で行なった最終選考会の結果、阿部登龍「竜は黙して翔ぶ」を受賞作に決定いたしました。
※山田正紀先生は急なご病気のため、残念ながら今回は選考委員をご辞退されることとなりました(現在はご退院されております)。
受賞作は『紙魚の手帖vol.12』(2023年8月刊行)に収録したのち、単体の電子書籍として刊行し、また朗読音源化して配信いたします。
選評は、〈Web東京創元社マガジン〉に掲載したほか、『紙魚の手帖vol.12』にも掲載いたします。
ザーフィラは双子の妹とともに竜の騎手になるべく生まれたが、内戦の激化により一族は離散し、戦災孤児となる。二十五年後、動物権保護を目的とする拡張ワシントン条約事務局の査察官となったザーフィラは、生体密造行為を摘発する任務中に「竜の女王」という言葉に出会う。彼女は「女王」の正体を追って母国に向かうが……
■受賞のことば
自分で描いたドラゴンの絵を、保育園の壁に貼り付けて回る子どもでした。あれからずいぶん時は経ちましたが、いまも変わらない気持ちでここにいます。
賞にたずさわったすべての方々、『文体の舵をとれ』合評会クルーはじめ友人たち、家族、とりわけいつも支えてくれる母と、尊敬すべき祖父に。わたしが壁いちめんに貼り付けた沢山の絵を、剥がさないでいてくださったみなさまに。
感謝を捧げます。ありがとうございました。
■プロフィール
阿部 登龍(あべ とりゅう)
1992年北海道生まれ、獣医師。Kaguya Planet主催の公募に「父のある静物」が採用。ドラゴンと百合が好き。
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東京創元社編集部4名による第2次選考の結果、下記の6編を最終候補作と決定いたしました。 最終選考会は4月下旬に行ないます。結果は選考会の終了後に当社サイトで発表いたします。
※阿部登龍氏は筆名を「阿部屠龍」よりあらためました。「祝炎月の花園」はタイトルを正しいものに修正しました。
※最終選考前の改稿に際し、阿部登龍「竜と沈黙、あたらしい物語について」は「竜は黙して翔ぶ」に、河野咲子「祝炎月の花園」は「祝炎月の娘たち」に、それぞれ改題しました。
(2023年3月27日)
東京創元社編集部4名による選考の結果、第14回創元SF短編賞の第1次選考を通過した作品は、下記の68編です。
現在、ひきつづいて2次選考を行なっております。結果は近日中に本ページ上で発表いたします。
(2023年2月24日)
第14回創元SF短編賞の応募受付を締め切りました
第14回創元SF短編賞の応募受付は、2023年1月10日をもちまして締め切りました。
今回の応募作品総数は487編で、うち、ウェブ応募は430編、郵送応募は57編でした。多数のご応募をいただき、誠にありがとうございます。
1次選考・2次選考は東京創元社編集部で行います。今後の経過については随時、本ページ上でお知らせいたします。
なお、第15回創元SF短編賞の募集は1月12日より開始いたします。
(2023年1月11日)
■選考委員
飛浩隆/宮澤伊織/小浜徹也
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作品原稿・作品梗概・応募者情報(下記1~3参照)を、A4サイズ横向きの用紙に40字×40行の縦書きでプリントアウトし、バインダークリップかゼムクリップで右上をとじてください。紐やホチキスでとじるのは不可です。また、手書き原稿、感熱紙印刷、原稿用紙などマス目つき用紙への印刷、USBメモリやCD-Rなど保存メディアでの応募は、すべて不可とします。
1. 作品名 | 2. 筆名&ふりがな | 3. 本名&ふりがな |
4. 応募時年齢 | 5. 性別(男性/女性/その他・非公開) | 6. 職業 |
7. 郵便番号&住所 | 8. 電話番号 | 9. メールアドレス |
10. 小説の商業出版歴&公募新人賞応募歴(最終候補以上のみ) |