創元推理評論賞 受賞作一覧

1994年度より2003年まで10回にわたり、創元推理短編賞と並行して開催。
2003年度の第10回をもって休止。

第1回 平成6年(1994年)度

選考委員:笠井潔・巽昌章・法月綸太郎・戸川安宣

  • 濤岡 寿子「都市の相貌――中井英夫『虚無への供物』と東京」
  • 佳作:佳多山大地「明智小五郎の黄昏――誰が明智小五郎を殺したか」

・選評および受賞作、佳作は『創元推理6〈’94年秋号〉』(1994年9月刊/品切)に掲載。

第2回 平成7年(1995年)度

選考委員:笠井潔・巽昌章・法月綸太郎・戸川安宣

  • 千街 晶之「終わらない伝言ゲーム――ゴシック・ミステリの系譜」
  • 佳作:田中 博「探偵小説ノート」

・選考委員座談会および受賞作、佳作は『創元推理10〈’95年秋号〉』(1995年9月刊/品切)に掲載。

第3回 平成8年(1996年)度

選考委員:笠井潔・巽昌章・法月綸太郎

  • 鷹城 宏 「あやかしの贄(にえ)――京極ミステリーのルネッサンス」

・選評および受賞作は『創元推理14〈’96年秋号』(1996年9月刊/品切)に掲載。

第4回 平成9年(1997年)度

選考委員:笠井潔・巽昌章・法月綸太郎

  • 並木 士郎「モルグ街で起こらなかったこと または起源の不在」
  • 佳作:蓮沼尚太郎「第三の推理小説―ホワイダニット Whydunit―について 名探偵システムの完成」

・選評および受賞作、佳作は『創元推理17 ぼくらの愛した二十面相』(1997年10月刊/品切)に掲載。

第5回 平成10年(1998年)度

選考委員:笠井潔・巽昌章・法月綸太郎

― 受賞者なし ―

  • 佳作:蓮沼尚太郎「第二の推理小説―ハウダニット Howdunit―について ―HowdunitからWhendunit、Wheredunitへ―」
  • 佳作:小松史生子「アニミズムのエロス 江戸川乱歩論」

・選評および佳作2編は『創元推理18 丑三つ時から夜明けまで』(1998年10月刊/品切)に掲載。

第6回 平成11年(1999年)度

選考委員:笠井潔・巽昌章・法月綸太郎

  • 円堂都司昭「シングル・ルームとテーマパーク――綾辻行人『館』論」

・選評および受賞作は『創元推理19 夢のような探偵小説について』(1999年11月刊/品切)に掲載。

第7回 平成12年(2000年)度

選考委員:笠井潔・巽昌章・法月綸太郎

  • 波多野 健「無時間性の芸術へ――推理小説の神話的本質についての討論」
  • 佳作:大森滋樹「物語のジェットマシーン――探偵小説における速度と遊びの研究」

・選評および受賞作、佳作は『創元推理20 人形の夢』(2000年10月刊/品切)に掲載。

第8回 平成13年(2001年)度

選考委員:権田萬治・巽昌章・法月綸太郎

― 受賞者なし ―

  • 佳作:石橋正孝「ウィルキー・コリンズから大西巨人へ――「探偵小説」再定義の試み」

・選評および佳作2編は『創元推理21〈2001年冬号〉』(2001年9月刊/品切)に掲載。
この年の贈呈式の模様はこちらです。

第9回 平成14年(2002年)度

選考委員:権田萬治・巽昌章・法月綸太郎

― 受賞者なし ―

  • 佳作:山本 悠「探偵小説論批判」

・選評および佳作は『創元推理21〈2002年秋号〉』(2002年10月刊/品切)に掲載。
この年の贈呈式の模様はこちらです。

第10回 平成15年(2003年)度

選考委員:権田萬治・巽昌章・法月綸太郎

  • 中辻 理夫「業と怒りと哀しみと――結城昌治の作品世界」
  • 佳作:諸岡卓真「九〇年代本格ミステリの延命策」

・選評および受賞作は『ミステリーズ!vol.02』(2003年9月刊)に掲載。また佳作は『ミステリーズ!vol.03』(2003年12月刊)に掲載。
この年の贈呈式の模様はこちらです。