東京創元社主催 文学新人賞 創元SF短編賞

第8回 創元SF短編賞 決定

 大森、日下両選考委員に加え、ゲスト選考委員に長谷敏司先生を迎えて2017年4月17日に行ないました最終選考会の結果、上記のとおり久永 実木彦(ひさなが みきひこ)「七十四秒の旋律と孤独」を受賞作と決定いたしました。
 受賞作は、2017年7月下旬刊行の『行き先は特異点 年刊日本SF傑作選』に収録したのち、短編単体の電子書籍として刊行、また朗読音源化したものを『kikubon(キクボン)』(株式会社RRJ)にて配信する予定です。
 選評は、2017年6月上旬発売の『ミステリーズ! vol.83』および『年刊日本SF傑作選』に掲載いたします。

 

※ 久永実木彦氏は受賞を機に筆名を応募時の「久永み公彦」より改めました。

 

■受賞のことば
 真夜中に思案に暮れて。一語、一語、心をこめてしたためる。小説とは恋文のようなものなのかもしれません。賞をいただき、わたしの想いが陽のあたる場所に届いたような気がして、とても嬉しく思います。
 わたしをここまでたどりつかせてくれた、ありとあらゆるものに感謝します。とりわけ、日がな一日アイドルとゾンビの話ばかりしているわたしのような夫を、いつも笑顔で支えてくれる妻に、心からありがとうを贈ります。

 

■プロフィール 久永 実木彦(ひさなが みきひこ)
1975年生まれ。東京都西東京市出身。現在、会社員。映画とアイドルをこよなく愛する。

 

 

 なお、優秀賞は該当作なしとなりました。
また、惜しくも選に漏れた最終候補作のうち、下記の作品に選考委員特別賞が贈られました。


長谷敏司賞 久野 曜(ひさの よう)「銀の滴降る降る」

 

【これまでの「創元SF短編賞のあゆみ」はこちら】

【歴代受賞作の収録書籍・電子書籍・オーディオブック一覧はこちら】

 

(2017年4月17日)

最終候補が決定しました

大森望・日下三蔵両選考委員および編集部小浜徹也による第2次選考の結果、下記の6編を最終候補作と決定いたしました。 最終選考会は、ゲスト選考委員である長谷敏司先生にもご参加いただき、4月下旬に行ないます。受賞作などの結果は、選考会の終了後に当社サイトで発表いたします。

(2017年3月29日)

川瀬 玖かわせ きゅうインプリンティング
野浦 湘のうら しょうSの世界、Mの世界
久永 み公彦ひさなが みきみひこ七十四秒の旋律と孤独
久野 曜ひさの よう銀の滴降る降る
平澤 亮ひらさわ りょう怪雨日和な空の青
紅山 春田べにやま はるた天国と地獄

1次選考の通過作が決定しました

第1次選考を通過した作品は、下記の41編です。
現在、ひきつづいて第2次選考を行なっております。結果は近日中に本ページ上で発表いたします。

(2017年2月22日)

阿 狼あ ろう地の底から宇宙を支える
愛内 友紀あいうち とものりペグと光
阿久沢 牟礼あくさわ むれーヘラクレイトスの川をゆくテセウスの船たち
明宮 塙あけみや こうオズ
綾野 文子あやの ぶんこ世界が回るのが早すぎて、ぼくはそれに合わせる靴がない
退紅 コウあらぞめ こうPB-NX01
生田 利庵いくた としあん孤独遺伝子
磯部 剛喜いそべ つよきプロメテウスの受難劇
伊藤 知子いとう ともこ
伊東 麻紀いとう まき空き家対策課
イ ヨシアイは愛の詩を覚えるか
衿角 佳えりかど けい末裔の薄幸
界達 かたるかいたつ かたるメモリア・エクス・マキナの原罪
川瀬 玖かわせ きゅうインプリンティング
君島 慧是きみしま けいじ月の扉
黒木 くうねるくろき くうねる古書堂の殺人
五代 暁ごだい あきらオフサイド
後藤 洋志ごとう ひろしムカエ登山索道
古森 一咲こもり いっさくにおい
佐久 そるんさく そるんママはヒーロー
仁宮 由間じんぐう ゆま恋するヴィールス
D坂 ノボルでぃーざか のぼる3年引きこもった俺が始めたコンビニバイトがブラックすぎて初日に安全斧で側頭部に一撃喰らったけど労災は下りないし本部に上納するロイヤリティは売上の82パーセントだしで完全にここからが本当の地獄だ
藤 あさやとう あさや楕円軌道人類eORH
菫野 冬紗とうの かずさ冬雷
南雲 マサキなぐも まさきザ・プラネット・オブ・ナイスピープル
成瀬 響なるせ ひびき黒髪ボブのメガネ女子
野浦 湘のうら しょうSの世界、Mの世界
久永 み公彦ひさなが みきみひこ七十四秒の旋律と孤独
久野 曜ひさの よう銀の滴降る降る
兵頭 浩佑ひょうどう こうすけMachine Times
平澤 亮ひらさわ りょう怪雨日和な空の青
フカミ レン生滅流転の無常ガールズ
伏見 まどかふしみ まどか蛹の恋文
ふるた みゆきTWOWER
紅山 春田べにやま はるた天国と地獄
間際 睡子まぎわ ねむこ不寝番
水町 綜一朗みずまち そういちろうR.P.
三宅 陽一郎みやけ よういちろう星は歌う
無極野 至陰むきょくの しいん時空の深淵を越える波
八代 朋己やしろ ともみミューズの刻印
六花 八雲りっか やくも鋼鉄の私肢

第8回創元SF短編賞の応募受付を締め切りました

2016年6月5日より公募してまいりました第8回創元SF短編賞は、2017年1月10日をもちまして受付を締め切りました。
今回の応募作品数は417編で、うち、ウェブ応募は359編、郵送応募は58編でした。多数のご応募をいただき、誠にありがとうございます。
一次選考は東京創元社編集部3名で行います。今後の経過については随時、本ページ上でお知らせしてまいります。

 

また、引き続きまして、第9回創元SF短編賞の応募を開始いたします。応募規定をご確認の上、ふるってご応募くださいませ。

(2017年1月12日)

第8回 創元SF短編賞 応募規定

■選考委員  大森 望/日下 三蔵
■ゲスト選考委員 長谷 敏司

意気込みに溢れた新時代のSF短編の書き手の出現を熱望します。未発表の“広義”のSF短編をお寄せください。受賞作は2017年6月刊行予定の《年刊日本SF傑作選》に掲載したのち、短編単体で電子書籍化し、また規定印税をもって賞金といたします。
(2016年6月5日)

 

募集要項
商業媒体未発表の、広義のSF短編を募集します。手書き不可。ウェブ応募を推奨します。
枚数:40字×40行換算10枚以上25枚以下。また、同1枚の梗概を添付してください。
締切:2017年1月10日(火)必着 ※応募を締め切りました
 
ウェブでの応募方法
下記の専用応募フォームページで必要事項を記入し、作品原稿&梗概、および必要な場合は添付図版などをお送りください。ファイル名が長くなる場合は、作品名の前半数文字を使ってください。ファイル容量の上限は合計3MBです。

 

1. 作品原稿&梗概
必ずテキストファイル形式(.txt)で保存し、ファイル名を[作品名]+"_応募" としてください(例:あがり_応募.txt)。冒頭に作品名とペンネームを記載し、作品末尾に「了」の字を付してください。
作品末尾から、5行空けて「梗概」を始めてください。梗概の冒頭一行は「[作品名] 梗概 [ペンネーム]」としてください。梗概は、伏線や結末を隠さずに明確に書き、40字×40行換算で1枚以内の長さ(梗概冒頭一行含む)に収めてください。

 

2. 添付図版等
必要な場合のみ。ファイルが複数ある場合は、まとめてzip圧縮してください。[作品名]+"_図版"というファイル名にしてください(例:あがり_図版.zip)。
ファイルサイズの上限は、原稿&梗概と合わせて3MBまでです。
※ ルビなどの指定方法について
「XYZ」に「abc」とルビを振る場合は、|XYZ《abc》のように、全角の|と《》で挟んで記述してください。そのほかの書式指定が必要な場合は、いわゆる「青空文庫形式」を使用してください。(ただし、選考過程において青空文庫形式対応ビューワを使用するとはかぎりません。ルビや書式指定を多用したい場合は、郵送応募をお勧めします)。
本文と紛らわしくなる場合などは、指定ルールをご自分で設定していただいてもかまいません。

 

 

 
郵送での応募方法
宛先: 〒162-0814 東京都新宿区新小川町1-5 東京創元社編集部 創元SF短編賞係

 

作品原稿・作品梗概・応募者情報(下記1~3参照)を、A4サイズ横向きの用紙に40字×40行の縦書きでプリントアウトし、バインダークリップかゼムクリップで右上をとじてください。紐やホチキスでとじるのは不可です。また、手書き原稿、感熱紙印刷、マス目つき原稿用紙への印刷、USBメモリやCD-Rなど保存メディアでの応募は、すべて不可とします。

 

1. 作品原稿
冒頭に作品名とペンネームを記載してください。末尾には「了」の字を付してください。本文が始まるページを1として、左下に通しのページ番号をふってください。

 

2. 作品梗概
冒頭一行は「[作品名] 梗概 [ペンネーム]」としてください。梗概は、伏線や結末を隠さずに明確に書き、用紙1枚に収めてください。

 

3. 応募者情報
下記10点を明記して、用紙1枚に収めてください。
1. 作品名2. 筆名&ふりがな3. 本名&ふりがな
4. 応募時年齢5. 性別6. 郵便番号&住所
7. 電話番号8. メールアドレス9. 職業
10. 小説の商業出版歴&公募新人賞応募歴(最終候補以上のみ)
※ 事務連絡には主にメールを使用いたしますので、なるべくPC用のメールアドレスをご記入のうえ、@tsogen.co.jpからのメールを受信できるように設定してください。
※ 電話番号は平日の日中に連絡のつくものをご記入ください。
※ 10番については、応募時のペンネームと別名義であっても、該当する場合は必ず記載してください。件数が多い場合は、代表的なもののみご記載ください。商業出版以外の作品発表歴(自費出版や同人誌・個人サイト・小説投稿サイトでの発表など)や、最終候補未満の新人賞応募歴は記載不要です。特に必要のない場合は記載不要です。
 
発表
小社サイトおよび小社刊〈ミステリーズ!〉誌上(2017年6月刊行)で行なう予定です。受賞作は2017年6月刊行予定の《年刊日本SF傑作選》に収録します。

 

注意事項
  • 二重応募(他の公募賞に応募中の作品を応募すること)は不可とします。
  • 持ち込み応募は受け付けません。ウェブまたは郵送でご応募ください。
  • 応募原稿の差替・修正は受け付けません。応募前によくご確認ください。
  • 応募原稿は返却いたしません。必要な方はあらかじめコピーをお手許にお残しください。
  • 商業的権利について無契約の作品は、商業媒体未発表とみなし応募を受け付けます。(非営利の個人ウェブサイトや同人誌などで発表した場合。なお、電子書籍を含む自費出版物や、小説投稿サイトで公開した作品については、商業的権利の契約が存在する場合がございます。当該サービスの規約をご確認ください。)
  • 選考に関するお問い合わせにはお答えできません。
  • ご提供いただいた個人情報は、本賞にかかわる事務連絡のみに利用いたします。
  • 受賞作および活字化された応募作の著作権、および二次的利用(映像化その他)に関する権利は、著者に帰属します。
 
主催 東京創元社

 

 

また、朗読サイト「kikubon(キクボン)」でも、下記作品の朗読音源を配信しています。

 

また、各賞受賞作を含む短編集が、創元日本SF叢書および創元SF文庫から刊行されています。

 

第1回・第2回創元SF短編賞の最終候補作から、佳作をはじめ選りすぐった作品群と受賞者による新作を収録した、オール新作の異色アンソロジー。

原色の想像力原色の想像力2
『原色の想像力』
(創元SF文庫)
『原色の想像力2』
(創元SF文庫)
第1回最終候補作 わかつきひかる
『ニートな彼とキュートな彼女』
(短編単体の電子書籍版です)