目指すは地動王に奪われた花の大図書館奪還。だが、人外の王の角から鍛えた自らの剣に翻弄されるアルスルは……。変わり者の英雄アルスルの戦いと成長を描くシリーズ第三弾。
祖父の住む風変わりな村での少年の体験を描く「月のケーキ」等、ちょっぴり背筋が寒くなる、カーネギー賞・エドガー賞受賞の名手による奇妙な味わいの13編を収めた短編集。
極東で阿片をめぐり大英帝国と清朝政府が戦争の瀬戸際にある中、ロビンは広東を訪れる。そしてロビンは、後戻りのできない決断をする。ネビュラ賞、ローカス賞受賞作。
ふたつの言語における単語の意味のずれから生じる翻訳の魔法を用いて、大英帝国が覇権を握る19世紀。秘密結社ヘルメスは叛旗を翻す。ネビュラ賞、ローカス賞受賞作。
「思うんだけど、ぼくは縮んでるんじゃないかな」でも、なんだかみんな気にしていないみたいだ……。エドワード・ゴーリーのイラストが30点収録、ナンセンスで可愛い物語!
四人の大妖の妖力を集めて作った貴重な結晶を、仲人屋の十郎が奪って行方をくらました。恋人の裏切りにあせびは打ちのめされ、家にこもってしまう。大人気シリーズ第5弾!
緑のジャングルと茶色い川の町に、理解不能な言葉を話す9歳から13歳の子どもの集団がどこからともなく現れた……。現代スペインを代表する作家の忘れがたき寓話が文庫化!
妖精の谷と怖れられる地で育った少女は、王の戦士団に加わるべく旅立った。ネビュラ賞受賞作家が、アーサー王伝説を独自の視点で語り直した作品。LAタイムズ文学賞受賞作。
精霊の恵み深き国ハスティアに侵略の魔の手が。掟により魔法の攻撃を禁じられている魔法使いたちが選んだ道は……。『夜の写本師』など本格ファンタジイの紡ぎ手渾身の傑作。
ハムレット、ホームズなど、名作の登場人物たちが住む図書館で起きた一大事件を描く表題作ほか四作品。『失われたものたちの本』の著者による「本」がテーマの作品集!
本書は18世紀末のドイツロマン派の作品から、ティーク、ホフマンなどの9篇を収録。不条理な運命に翻弄され狂気と正気の狭間でもがき苦しむ人々の姿を描く、珠玉の作品集。
大砂漠に生まれては消えていった無数の国の中で、決して忘れられることのない奇跡の都ナルマーン。これはどんな歴史書にも書かれていない、無数の真実のかけらが秘めた物語。
様々な本が語りかけてくるのを聞いたセレスは、魔女や邪悪な妖精たちが跋扈する美しくも残酷な異世界に迷い込んでしまう。ダークファンタジー『失われたものたちの本』続編。
千吉の幼なじみ天音と銀音は双子の姉妹。二人は仲良しでいつも一緒だ。そんな双子の目の前でお父様に抱きつく女の子。いったい何が!? 好調、お江戸妖怪ファンタジー第4弾。
20世紀初頭。魔法と科学により発展した魔都カイロに、伝説の魔術師を名乗る謎の怪人が現れた。魔術省の女性エージェント・ファトマは捜査に乗り出す。ネビュラ賞など4冠!
人々が《面》と呼ばれる表情を顔にまとって暮らす地下都市を舞台に、はねっかえりの少女が、国をゆるがす謎に満ちた陰謀に巻き込まれる。名著『嘘の木』の著者の傑作文庫化。
廃屋同然の厩を改装し、いちから作った夢の珈琲店。センス抜群の看板や天才パン職人のおかげで店は繁盛し始めるが……。ネビュラ賞最終候補の心温まるコージーファンタジイ。
1800年代後半、ロンドン。アイルランド出身のブラム・ストーカーが、劇場支配人の激務をこなしながら、いかにかの不朽の名作『吸血鬼ドラキュラ』を生み出したかの物語。
久蔵の隠し子があらわれる? だが、この騒動に端を発した事態が、千吉や玉雪、果ては大妖たちまで巻きこむ大事に発展するとは……。好調、お江戸妖怪ファンタジー第4弾!
イタロ・カルヴィーノ短編賞受賞作家が贈る、時に切なく、時におかしく、そして時にはちょっと怖い幽霊たちの物語を100編収めた、不思議な短編集。