浜松、西宮、札幌、唐津、明洞、ポルト──それぞれの都市へ向かう列車を待つなかで、あるいは辿り着いた先で訪れる物語。旅の非日常へ誘う文庫オリジナル・アンソロジー。
有栖川有栖、北村薫、宮部みゆき──当代きっての読書家である三人が、それぞれの“とっておき”を時間をかけて選びぬいた、短編小説を読む愉しみの詰まったアンソロジー。
有栖川有栖、北村薫、宮部みゆき──当代きっての読書家である三人が、それぞれの“とっておき”を時間をかけて選びぬいた、短編小説を読む愉しみの詰まったアンソロジー。
謎の『百科全書』探究のため、ネットの海に乗り出した書痴老人が、思いも寄らない世界の波に揺られることになる。物語は捻れ、結ぼれ、エッシャー的円環がそこに生まれる!
殺人未遂事件の容疑者は”この世に存在しない人間”だった──強行犯係の里穂子と特命対策室の羽山が執念の捜査の末に辿り着いた胸を衝く真相とは。辻堂ミステリの到達点にして大藪春彦賞受賞作。
辻堂ゆめ、ミステリ長編新連載スタート。笹原千波、似鳥鶏、町田そのこ、溝渕久美子、雪富千晶紀読み切り。2024年ヒューゴー賞短編部門候補作、宝樹「美食三品」掲載ほか。
極東で阿片をめぐり大英帝国と清朝政府が戦争の瀬戸際にある中、ロビンは広東を訪れる。そしてロビンは、後戻りのできない決断をする。ネビュラ賞、ローカス賞受賞作。
ふたつの言語における単語の意味のずれから生じる翻訳の魔法を用いて、大英帝国が覇権を握る19世紀。秘密結社ヘルメスは叛旗を翻す。ネビュラ賞、ローカス賞受賞作。
ナチス占領下のパリ。苦しくても、わたしたちには愛する本があった──。ある女性司書の人生を軸に、戦時下を生きた図書館員たちの勇気と友情を描いた感動の物語を文庫化!
誰にも言えない──15歳のわたしは、妊娠してしまった。アイルランドの小さな村を舞台に少女の孤独と成長を描いた鮮烈な物語。カーネギー賞受賞作家の伝説的デビュー作!
【創立70周年記念】川野芽生、嶋津輝、田中啓文、酉島伝法、町田そのこ、米澤穂信読切。アン・クリーヴス特集。川出正樹『ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲ―ション』出張版ほか。
春の宿、夏の墓参、秋のドライブ、そして冬の宿。葬儀場の出会い以来、それぞれの季節に一度ずつしか会っていないふたりの一年を四章仕立てで描いた、絵画のような恋愛小説。
『吾輩は猫である』の原点か? 猫による自伝。そして実は世にも稀なる二重小説(ドッペルロマン)。 ホフマン最大の問題作を酒寄進一の読みやすい新訳で贈る!
突然現れた自分そっくりな幽霊。クラゲに変わる人々。木に変身する男……。閉塞感に満ちた日常に、不思議な出来事が起きる。解放感をもたらす、韓国発の8つの奇妙な物語!
心と胃袋を満たす極上の短編を、どうぞご堪能ください。
戦時中の働きに対する勲章の授与のため、パリに向かう99歳と97歳の姉妹。だが妹のペニーには別の思惑があり……。激動の時代を生き抜いてきた最高に格好いい姉妹の物語!
〈時計島〉シリーズの作家が住む島に招待されたルーシーは、ゲームに勝ち抜き願いを叶えることができるのか。現代版『チャーリーとチョコレート工場』、心暖まる感動の物語。
第34回鮎川哲也賞選評、および第2回創元ミステリ短編賞選評&受賞作掲載。本邦初訳短編掲載などで贈る、ジョン・コナリー特集。古矢永塔子、嶋津輝読み切り掲載ほか。
少年たちをのせて天空をゆく船、ひとが人形に変化する奇病が蔓延した村、機械の身体を持つ青年と植物に身を覆われた少女との出会い。幻想文学の新旗手による初小説集、遂に文庫化。
異本『サラゴサ手稿』工藤幸雄訳完結。第四十二日―第六十六日。訳者による「ヤン・ポトツキについて」を収録。