― 奇妙な味―
突然現れた自分そっくりな幽霊。クラゲに変わる人々。木に変身する男……。閉塞感に満ちた日常に、不思議な出来事が起きる。解放感をもたらす、韓国発の8つの奇妙な物語!
ある老人施設の、年齢、聴力、認知機能レベル、すべてが異なる八人の老人と一人の寮母が見る各人に一つの真実。同じ一夜の同じ場面が、九人それぞれの章の同じページ、同じ行に浮かび上がる。
妻がおかしな強盗事件に遭遇した。犯人は彼女から「もっとも思い入れのあるもの」を奪っていったという。──奇妙だけれど温かい、カウフマンの小説世界を2冊合本で贈る。
兄弟はどこからきて、なぜ穴に落ちたのだろう──。謎と寓意に彩られた物語は、読後、力強い感動をもたらす。スペイン版『星の王子さま』であり、現代の大人に捧げる寓話。
人の言葉をしゃべる不死の猫と、その周囲で起こる不可解な事件──調査を始めた元・図書館司書のわたしを待ち受ける意外な展開とは? ブラックで奇妙で、なのに心躍る物語。
精霊熊、サーカスの熊、下水熊──かつてイギリスにいた熊たちの姿を『10の奇妙な話』のブッカー賞最終候補作家が愛おしく描き出す。皮肉とユーモアに満ちた8つの物語。
完璧主義の友人の留守宅を預かることになった男の物語。フローリングを汚さないことと飼い猫の世話をすることが条件だったのだが……。恐ろしくもおかしいカフカ的世界!
隠者となった男、蝶の修理屋を志す少年、骨を集めてネックレスを作ろうとする少女。ブッカー賞最終候補作の著者が、日常と異常の境界を越えてしまった人々を描く珠玉の短編集。
テーマパーク・イングランド! 王室も、ハロッズも、イングランドのすべてがそろう小さな島。そしてレプリカが本物を凌駕する。ブッカー賞作家によるアイロニーと風刺に満ちた傑作。
生まれては死ぬアーシュラ。臍の緒が巻きつき、スペイン風邪で、海で溺れ、屋根から落ち、ロンドンの大空襲で……。デジャヴュとは、生き続けられなかった今とは別の人生の名残なのか? コスタ賞受賞作!
図書館を定年退職したばかりの男に送られてきた奇妙なメール。その添付ファイルには、人間の言葉を話す猫が語る血も凍るような半生がおさめられていた! 不思議でブラックな物語。
皮肉とユーモアを交えて独特の筆致で描かれる8つの奇妙な熊の物語。『10の奇妙な話』のブッカー賞最終候補作家がイギリスで絶滅してしまった熊に捧げる大人のための寓話。
金持ち夫妻に雇われ隠者となった男や、蝶の修理屋を志し博物館の標本の蝶を蘇らせようとする少年。日常と異常の境界線を飛び越えてしまった人々を描く奇妙で愛おしい物語。
実在した謎の民族ハザールに関する四五項目からなる事典小説。キリスト教、イスラーム教、ユダヤ教関連の項目は皆、傑作短編。男女版どちらから、どの項目から読みますか?
実在した謎の民族ハザールに関する四五項目からなる事典小説。キリスト教、イスラーム教、ユダヤ教関連の項目は皆、傑作短編。男女版どちらから、どの項目から読みますか?
飼い猫が大きくなってソファでテレビを見ていたら? 真面目な青年の悪さばかりするドッペルゲンガーとは! ウィットブレッド賞受賞作家が描き上げる奇妙で不確実な世界。
ロコス亭に集う奇人たちは物語の内と外、物語と物語の間を自在に行き来し、読者を虚構と現実のはざまに誘う。ラテン・アメリカ文学の原型ともいえるとてつもなく面白い小説集。
幻の百科全書とルソーの『告白』中の登場人物、そして裸の女性がネット上でリンクし、パソコン初心者の老人はどこに向かうのか? 英国文学界のエッシャー、クルミーの傑作。
ぼくが見ているのが夢なのか、それともぼく自身が夢なのか? 現実と夢との間で繰り広げられる、不思議な不思議な十の話。文豪・夏目漱石の異色作『夢十夜』に、著者が挑戦。
大泥棒、ニンフォマニア(?)、研究者……。骨董の壺が代々の所有者について語る世にも不可思議な物語。英国の若き鬼才の超傑作前衛小説。シュールで悪魔的な笑いが横溢。