菊の御料所で発生した不可能犯罪を調査するのは、権刑部卿・明智小壱郎光秀と、陰陽師・安倍天晴。魔術が存在する“日の本”を舞台に贈る傑作本格ミステリ。
ミステリ界の巨匠の軌跡、ここにあり! 〈金田一耕助〉シリーズ、〈由利麟太郎〉シリーズ、ノンシリーズなどから厳選した傑作17編を発表順に収録した、珠玉の短編集。
中高一貫の女子校で相次ぐ女生徒の墜落死、遺された未発表の小説、密室殺人、そして「ヘビイチゴ・サナトリウム」――少女期の心理のゆらぎを鮮烈に描出した長編ミステリ。
2011年の"あの日"、彼は私たちの前から姿を消した。これは、大切なものほど失くしてしまう悪癖に悩まされ、それでも飄々と振る舞う青年が残した、生きた軌跡の物語。
殺人未遂事件の容疑者は”この世に存在しない人間”だった──強行犯係の里穂子と特命対策室の羽山が執念の捜査の末に辿り着いた胸を衝く真相とは。辻堂ミステリの到達点にして大藪春彦賞受賞作。
辻堂ゆめ、ミステリ長編新連載スタート。似鳥鶏、町田そのこ、溝渕久美子読み切り掲載ほか。
太平洋戦争末期の大阪・船場の豪商一族を襲う惨劇。東京から嫁いだ軍人の娘は単身事件の謎解きに挑む。第75回日本推理作家協会賞・第22回本格ミステリ大賞W受賞。
アメリカ研修帰りの河田刑事が、夕飯直前という絶妙なタイミングでやって来た、難事件のお土産付きで。シリーズ第三弾、『わが身世にふる、じじわかし』改題・新装版。
『ミミズクとオリーブ』につづく第二弾は、密室内での吹き矢による毒殺事件など、安楽椅子探偵ものの魅力を十二分に発揮した連作推理。『嫁洗い池』改題・新装版。
美味しい郷土料理を供しながら、夫の友人が持ち込んだ問題を次々と解決してしまう八王子の郊外に住む作家の奥さん。直木賞作家が描く、傑作シリーズを新装版で。
あなたのことは、最初から疑っていました──罪を犯した者たちの前に、死神めいた風貌の警部が立ちはだかる。〈刑事コロンボ〉の衣鉢を継ぐ、大人気倒叙ミステリシリーズ!
天才的な人形作家、人形を溺愛する青年、人形になりきろうとする女優、彼女のパトロン。人形に憑かれた人々が邂逅する時、何が起きるのか? 著者新境地の傑作本格ミステリ。
六人の推理作家から読者への挑戦状。謎を解くための手掛かりは、小説のなかにすべて揃っています。──さて、犯人は誰か? 豪華作家陣が贈る犯人当て小説アンソロジー。
居酒屋が消えた? 引き出しのお金が突然増えていた? 気軽に謎解きを楽しみたいと思っていた皆さんへ贈る、ユーモラスなパズル・ストーリー七編。期待の新鋭のデビュー作。
義理に厚いお蔦さんの元には、今日も誰かの困りごとが集まってくる。商店街で多発する万引き、何十年も前にいなくなった芸妓の捜索──粋と人情、そして美味しい料理が味わえる大好評シリーズ第4弾!
【創立70周年記念】川野芽生、嶋津輝、田中啓文、酉島伝法、町田そのこ、米澤穂信読切。アン・クリーヴス特集。川出正樹『ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲ―ション』出張版ほか。
中学時代、流されるままぼんやりと過ごしてきた青崎架月。15歳の春、この明星高等支援学校に進学したことで、ちょっとずつ変化が。特別支援学校を舞台に、彼らの青春と謎を描く連作集。
恋人がいたことがない「恋愛の神様」と「恋愛小説家」コンビが、学内の恋にまつわる謎を解いていく。しかし、「神様」には秘密があって……。学園ミステリ大賞受賞作。
文化祭前日に生徒会副会長が密室の謎に直面する学園もの「ライオンの嘘」、名探偵凛堂星史郎推理譚「小さいものから消えよ」など五編。著者初の〈日常の謎〉、文庫オリジナル。
大正8年、記者・可能勝郎は、取材のため世田谷村の富豪・守泉家にやってきた。その最中、死体消失、衆人環視下の殺人など、不可能犯罪に巻き込まれる! 傑作長編ミステリ。