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定価:3,520円 (本体価格:3,200円)
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![薔薇の名前[完全版]〈下〉](/img/cover_image_l/1694.jpg)
判型:四六判上製
ページ数:528ページ
初版:2025年12月26日
ISBN:978-4-488-01694-4
Cコード:C0097
装画:Umberto Eco
装幀:柳川貴代
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北イタリアの修道院を訪れた、バスカヴィルのウィリアム修道士と見習修道士アドソ。ウィリアムは院長から、数日前に起きた、細密画家であった修道士の死について調べるよう依頼された。それは事故ではなく殺人であった。しかも修道士の不審死はさらに続き、「ヨハネの黙示録」の記述に沿うように起きていく。そしてすべての鍵は、迷宮構造を持つ文書館に隠されているらしい……。
巻末には、エーコ自身による覚書(本編刊行後 1983年に発表されたもの)、執筆のために書き溜めたメモや、登場人物や建造物のデッサン等も併録した。全体を通して、故河島英昭氏に代わって(覚書については英昭氏の準備訳稿が存在した)、河島思朗氏が訳文全体を見直し(特にラテン語関連は精査)、作者による訂正、 削除についても細部にわたって確認した。
ウンベルト・エーコ
1932年、北イタリア、アレッサンドリア生まれ。記号論学者、評論家、哲学者、文学者、作家。トリーノ大学で中世美学、トマス・アクィナスを研究。卒業後、 イタリア放送協会 (RAI)の文化番組や出版社ボンビアーニ社の評論部門に関わる。ミラーノ大学、フィレンツェ大学を経て、ボローニャ大学の記号論の教授に就任。同大学名誉教授。2016年2月没。主な著書:『開かれた作品』、『記号論』、『薔薇の名前』、『フーコーの振り子』、『プラハの墓地』他。
河島英昭
(カワシマヒデアキ )1933年生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業、同大学名誉教授。2018年5月没。『ウンガレッティ全詩集』でピーコ・デッラ・ミランドラ賞、『薔薇の名前』で日本翻訳文化賞、 BABEL国際翻訳大賞、日本翻訳出版文化賞、『イタリア・ユダヤ人の風景』で読売文学賞受賞。他に、 カルヴィーノ、パヴェーゼ、マキアヴェッリ等の訳書、 『イタリアをめぐる旅想』等の著書多数。
河島思朗
(カワシマシロウ )1977年生まれ。博士(文学、首都大学東京)。京都大学大学院教授。著書に『基本から学ぶラテン語』 『古代ローマ ごくふつうの50人の歴史』等がある。








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