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定価:2,530円 (本体価格:2,300円)
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天から地上へ墜ちてきた“彼”は、麒麟(きりん)の姿を得て漢の皇帝・武帝の相談相手となる──「麒麟の一生」。民主化運動が頂点に達したその国の広場の大集会を、猛毒を持つ伝説の巨鳥が襲った──「飲鴆止渇(いんちんしかつ)」(創元SF短編賞優秀賞受賞作)。耳なし芳一の舞台となった神社の駐車場に放置された自動運転車が体験する不思議な日々──「ほいち」など、伝説の生物に材をとり、遠い神話の時代から遙か未来の宇宙まで、期待の実力派が自在に物語るSF幻想、全六編。
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「麒麟(きりん)の一生」
「飲鴆止渇(いんちんしかつ)」
「ほいち」
「デュ先生なら右心房にいる」
「海闊天空(かいかつてんくう)」
「では人類、ごきげんよう」
斧田小夜
(オノダサヨ )1983年生まれ。千葉県出身、東京大学大学院情報理工学系研究科終了。エンジニアとして培った広い技術的背景をもとに創作を行い、2019年に「飲鴆止渇」で第10回創元SF短編賞優秀賞、「バックファイア」で第3回ゲンロンSF新人賞優秀賞を受賞。著書に短編集『ギークに銃はいらない』(破滅派)、また〈トウキョウ下町SF作家の会〉主幹として編著 『トウキョウ下町SFアンソロジー』(社会評論社)がある。







