ゲンショクノソウゾウリョク2

原色の想像力〈2〉

創元SF短編賞アンソロジー

大森望日下三蔵堀晃


原色の想像力〈2〉

ジャンル
SF > アンソロジー
SF > SF
レーベル
創元SF文庫

判型:文庫判
ページ数:446ページ
初版:2012年3月23日

ISBN:978-4-488-73902-7
Cコード:C0193
文庫コード:SF-ん-3-2


装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。


内容紹介

「ここにはSFの未来を変える原石の輝きが満ちている」──堀晃(ゲスト選考委員)

オール新作アンソロジー・シリーズ!

●堀晃氏(ゲスト選考委員)――「ここにはSFの未来を変える原石の輝きが満ちている。」(「序」より)

“虫愛(め)づる姫君”をめぐって平安朝世界に生じる綻び。頭のてっぺんに花をはやした少年と、人類を襲う謎の怪物との闘い。未来予知用に造られた生命体と若き研究者の秘めたる日々。30年ぶりに訪れた町で体験する冬の奇跡。漏斗形の街に暮らす異様な人々の青春。第2回創元SF短編賞の最終候補作から佳作をはじめ7編と、受賞者による新作を収録。心温まる佳編から衝撃的意欲作まで。


目次

空木春宵「繭の見る夢」(第2回創元SF短編賞 佳作)
わかつきひかる「ニートな彼とキュートな彼女」
オキシタケヒコ「What We Want」
亘星恵風「プラナリアン」
片瀬二郎「花と少年」(第2回創元SF短編賞 大森望賞)
志保龍彦「Kudanの瞳」(第2回創元SF短編賞 日下三蔵賞)
忍澤 勉「ものみな憩える」(第2回創元SF短編賞 堀晃賞)
 *
酉島伝法「洞(うつお)の街」(第2回創元SF短編賞 受賞後第1作)

第2回創元SF短編賞 最終選考座談会 大森望・日下三蔵・堀晃・小浜徹也



大森望

(オオモリノゾミ )

1961年高知県生まれ。京都大学文学部卒。翻訳家、書評家、アンソロジスト。編著(責任編集)の書き下ろし日本SFアンソロジー《NOVA》シリーズで、第34回日本SF大賞特別賞を受賞。他の編著に《年刊日本SF傑作選》(日下三蔵との共編)。主な著書に『現代SF1500冊(乱闘編・回天編)』、『特盛!SF翻訳講座』、『狂乱西葛西日記20世紀remix』、『21世紀SF1000』、共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズ。主な訳書にウィリス『航路』、ベイリー『時間衝突』ほか多数。


日下三蔵

(クサカサンゾウ )

1968年神奈川県生まれ。専修大学文学部卒。書評家、フリー編集者。主な著書に『日本SF全集・総解説』、『ミステリ交差点』、主な編著に、《年刊日本SF傑作選》(大森望との共編)、《日本SF全集》、《中村雅楽探偵全集》、《都筑道夫少年小説コレクション》、『天城一の密室犯罪学教程』ほか多数。


堀晃

(ホリアキラ )

1944年兵庫県生まれ。大阪大学基礎工学部卒。1970年、短編「イカロスの翼」が〈SFマガジン〉に掲載されデビュー。1981年、『太陽風交点』で第1回日本SF大賞を受賞。『バビロニア・ウェーブ』で1989年、第20回星雲賞を受賞。短編「太陽風交点」に始まる〈遺跡調査員〉シリーズをまとめた『遺跡の声』、短編「恐怖省」に始まる〈情報サイボーグ〉シリーズをまとめた『地球環』がある。