終戦から間もなく、横浜の安宿で死体となって見付かった隻腕のピアニスト。彼の遺した楽譜に仕組まれていた、美しくも哀しい暗号とは。名匠の初期を代表する長編推理が甦る。
巡礼たちに聞き込みを始めるフィデルマ。被害者をめぐり、様々な感情が渦巻くなか、捜査は難航する。外からはサクソンの略奪船が迫り、内では殺人事件、波乱の船旅の行方は?
フィデルマが乗った巡礼船から修道女が消えた。時化のなか、海に落ちたものと思われたが、寝室から血のついた衣が見つかる……。大人気の修道女フィデルマシリーズ第七弾。
かつて殺人課の刑事として犯罪者を追っていたわたし。89歳になったいま、過去に手掛けた事件がわたしを襲う……。『もう年はとれない』のバック・シャッツ・シリーズ最新作。
明治12年。鉄道局長の命を受け、技手見習と元八丁堀同心が鉄道開発に絡んだ事件の謎に挑む。年末ベスト10にランクインした、時代×鉄道ミステリの傑作、待望の文庫化!
戦後ロンドン。スパイ活動のスキルを持つアイリスと、人を見抜く優れた目を持つ上流階級出身のグウェンが設立した結婚相談所の会員が殺されて……。爽快な新シリーズ始動!
完成間際の密室に黒猫が入り込んだ! 思わぬ闖入者に慌てふためく犯人を描いた表題作をはじめ、世界一弱気な名探偵・音野順(とその助手)の活躍を描いた短編5編を収録。
昭和12年、名古屋の博覧会の開催中に起こった殺人事件。若き日の那珂一兵がたどり着いた、驚異の真相とは? ミステリ界のレジェンドが描く、〈昭和ミステリ〉シリーズ第一弾。
海兵隊あがりの私立探偵ジョー・パイクは、誘拐されそうになった女性を助ける。だが警察に引き渡した犯人は保釈後に殺され、イザベルは失踪してしまう。人気シリーズ第4弾。
学園ミステリ、嵐の山荘もの、犯人当て、医療ミステリ、とミステリの粋を集めた四編収録。異色の鮎川賞作家・安萬純一が贈る、ミステリ短編集。
被害者は年金生活者の老人だった。極めてありふれた事件。だが第一発見者の新聞配達人が死体で発見され、捜査は混迷を極める。『許されざる者』の著者の最新シリーズ第2弾。
充実のアンソロジー第四巻では、主に一九五〇から七〇年代にかけてのアメリカ短編ミステリを概観。本邦初訳となるMWA短編賞受賞作を含む全13編の傑作に編者の評論を収録。
短編を書かせては随一と言われる巨匠の代表作品集を新訳。さまざまな趣向の短編が勢ぞろい。奇抜な着想と軽妙なプロットで結末まで先を読ませない、まさに名品ばかりです!
1924年NY。警察署のタイピストであるローズの前に輝くように美しいオダリーが現れる。ローズは魅了されるが、予想外の事件へ発展し……。エレガントで緊迫感に満ちた物語!
青崎有吾、斜線堂有紀、武田綾乃、辻堂ゆめ、額賀澪、1990年代生まれ作家で贈る、学園ミステリをテーマにした“書き下ろし”アンソロジー。
地滑りで倒壊した家屋から、身元不明の女性の他殺死体がみつかる。ペレス警部は被害者と加害者を同時に探すことに……シェトランド島に屹立する、現代本格のマイルストーン。
パリ警察をクビになりロンドンで開業したウジェーヌ・ヴァルモンは、英国ミステリ史上最初の外国人探偵。〈クイーンの定員〉No.35の活躍譚に、ホームズものパロディ二編を併載。
通勤途中で出会った少女は、十八歳のままの同級生だった。卒業から数年、彼女は高校三年生を繰り返し送っていたという。原因を探るために友人や恩師の元を訪ねる。追憶と青春のミステリ長編。
憎き上院議員キングの手配で、エリンガム・アカデミーに戻ったスティヴィ。八十年前の誘拐殺人事件の解明まではもう少しのところまで迫っていたが、学校で更なる事件が……。
小さな村で起こる連続殺人は、被害者や容疑者のほとんどがオリヴァーの顔見知り!? さらに彼の過去が事件に関係している可能性が。大ベストセラー警察小説シリーズ最新作!