第四回創元SF短編賞を受賞した表題作をはじめ書き下ろし一編を含む五編を収録
人類の存続を賭けて別の銀河をめざす、人格を持った宇宙船たちを襲う試練(銀河風帆走)、地球に衝突するコースをとった小惑星の軌道をそらす計画に挑む高校生たち(もしもぼくらが生まれていたら)、史上初の恒星間宇宙船同士による“一騎討ち”の行方(星海に没す)……ハードSFの俊英が放つ、瑞々しい感性に満ちた第一短編集。解説=鈴木力
「もしもぼくらが生まれていたら」
地球に衝突する小惑星の軌道を逸らす計画に挑む高校生たち
「されど星は流れる」
パンデミックの最中に系外流星を観測しようとする天文部の挑戦
「冬にあらがう」
破局的噴火がもたらす食料枯渇に化学部の二人+AIが立ち向かう
「星海に没す」(書き下ろし)
史上初の恒星間宇宙船同士による“一騎討ち”の行方
「銀河風帆走」(第4回創元SF短編賞受賞作)
人類の存続を賭けて別の銀河をめざす宇宙船たちを襲う試練
宮西建礼
(ミヤニシケンレイ )1989年大阪府豊中市生まれ。京都大学農学部資源生物科学科卒業。2013年、大学在学中に「銀河風帆走」で第4回創元SF短編賞を受賞。共著に『京大吉田寮』(草思社)がある。