― 本格ミステリ―
図書館で殺害された大学生は、二つのダイイングメッセージを残していた。アニメオタクの高校生探偵・裏染天馬は、警察からの礼金目当てにその謎に挑む! シリーズ第4弾。
隠れる場所がないガラス張りの迷宮で、殺人犯はどこへ消えたのか? 鮎川哲也賞受賞作家が贈る、『ジェリーフィッシュ』『ブルーローズ』に続く本格ミステリシリーズ第三弾!
若き海軍大尉が遭遇する、最高の仲間たちと最大の謎――潜入捜査でもぐりこんだ海賊団で起きる連続殺人の真相とは? 著者渾身、初の本格推理長編。
隆盛を誇る平安の世が、「源氏物語」をなぞらえはじめた?! 権力を欲しいがままにする道長に、紫式部が自作を通して仕掛けた雅な罠……物語に秘められた式部の思いとは?
地位と愛情を天秤にかける医師、夫の機先を制する魔女めいた妻、師匠の名誉を慮ったバーテンダー、恋人の仇を討つ証券マン――透徹した眼力で犯人の思惑を見抜くシリーズ最新刊。
〈不思議の国〉の夢ばかり見る大学院生・井森建は、砂漠を彷徨う夢を見る中で、ドロシイと名乗る少女と出会う。彼女は「オズの国」からやって来たと井森に告げるが……『アリス殺し』シリーズ第三弾。
名作と名高い表題作ほか、古典文学者・伊丹英典が名探偵を務める本格推理全八編。碩学の文学者にして幻の探偵作家が粋の限りを尽くした、論理と遊戯性の溢れる探偵小説全集。
「ビリヤード・ハナブサ」に集う常連客たちはプレーそっちのけで素人探偵となり謎を解こうとするが、真相を言い当てるのはアルバイトの僕の役割で?! 第24回鮎川賞受賞作。
戦中の台湾で起きた軍人殺害事件は、次第に混迷の色を深くしてゆく。推理と恋愛と幻想が混然一体となった、戦後を代表する艶やかな本格推理の逸品、ついに創元推理文庫に収録。
30年前に一世を風靡し、新本格ブームすらを引き起こした名探偵・屋敷啓次郎の姿と、現代のアイドル探偵・蜜柑花子の対比を描く長編ミステリ。第23回鮎川賞受賞作、待望の文庫化。
養護施設・七海学園の保育士、北沢春菜の慌ただしくも穏やかな日々に、ある高校で起きた転落事故が影を落とす──五つの物語が最後に描き出す驚愕の真相。鮎川哲也賞第一作。
編集者として妻として母として日々を送る《私》の、本に対する探求はとどまるところを知らない。太宰が愛用した辞書は何だったのか。《円紫さんと私》シリーズ最新刊、文庫化。
不可能と言われた青いバラをめぐる殺人。首が発見された温室は、バラの蔓が壁と窓を覆う密室だった。絶賛を浴びた『ジェリーフィッシュは凍らない』に続くシリーズ第二弾!
教室、学食、部活、そして夏祭り。高校生も日常は不思議で満ちている。“若き平成のエラリー・クイーン”が『競作五十円玉二十枚の謎』に挑む。〈裏染天馬シリーズ〉連作短編集。
五年三組で起きている、“なくなってもだれも困らないもの”の不可解な連続消失事件。いったい誰が、何の目的で? 謎解きの興趣が隈なく凝らされた、正統派本格推理。
昭和から平成へという時代が移り変わっていく最中、英都大学推理小説研究会(EMC)へ入部したアリスの一年間を、九つの事件と共に綴った〈江神二郎〉シリーズ第一短編集。
死刑執行前夜、なぜ囚人は密室状態の独房で殺されたのか──世界各国の死刑囚を収容する終末監獄で次々に起きる摩訶不思議な事件。死刑囚が解き明かす、逆説に満ちた探偵譚。
“ぬいぐるみ警部”こと音無美樹警部は、今日も、ぬいぐるみ絡みの事件に巻き込まれる! ますます冴える音無警部の推理力と、個性的なキャラクターたちで贈る、シリーズ第二弾。
人気シリーズの名探偵同士がいよいよ出会う! 波瀾万丈の書店大賞授賞式の一日を描いた「成風堂書店事件メモ」×「出版社営業・井辻智紀の業務日誌」開幕!
直球のフーダニットとトリッキーなサスペンス、二本の中編が本の表と裏、双方向から始まります。驚愕の結末は、中央の袋とじ≠フ中に──芦辺拓、一世一代の大仕掛け!