第29回鮎川哲也賞受賞

ジクウリョコウシャノスナドケイ

時空旅行者の砂時計

  【単行本版】

方丈貴恵


時空旅行者の砂時計

ジャンル
国内ミステリ > 鮎川哲也賞
国内ミステリ > 本格ミステリ

判型:四六判上製
ページ数:314ページ
初版:2019年10月11日

ISBN:978-4-488-02562-5
Cコード:C0093

装画:Re°(RED FLAGSHIP)
装幀:岡本歌織(next door design)


内容紹介

瀕死の妻のために謎の声に従い、2018年から1960年にタイムトラベルした主人公・加茂。妻の祖先・竜泉家の人々が殺害され、後に起こった土砂崩れで一族のほとんどが亡くなった「死野の惨劇」の真相を解明することが、彼女の命を救うことに繋がるという。タイムリミットは、土砂崩れがすべてを呑み込むまでの四日間。閉ざされた館の中で起こる不可能犯罪の真犯人を暴き、加茂は2018年に戻ることができるのか!? 
“令和のアルフレッド・ベスター”による、SF設定を本格ミステリに盛り込んだ、第29回鮎川哲也賞受賞作。

選考委員絶賛
・何が飛び出すかわからないびっくり箱的な魅力が、この方にはある(加納朋子)
・こういう頭の働きは、まさに本格の魅力に繋がる(北村薫)
・ロジカルな謎の解明と、理外の理のドラマ設定を両立させたSFミステリ(辻真先)



方丈貴恵

(ホウジョウキエ )

1984年、兵庫県生まれ。京都大学卒。2019年『時空旅行者の砂時計』で第29回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。長編第二作の『孤島の来訪者』は「2020年SRの会ミステリーベスト10」第1位に、第三作『名探偵に甘美なる死を』は第23回本格ミステリ大賞の候補に選出されている。他の著書に『アミュレット・ホテル』がある。