ミステリナフタリ アラカルト

ミステリなふたり ア・ラ・カルト

太田忠司


ミステリなふたり ア・ラ・カルト

ジャンル
国内ミステリ > 連作短編集
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:346ページ
初版:2016年9月23日

ISBN:978-4-488-49011-9
Cコード:C0193
文庫コード:M-お-6-11

装画:柴田純与
装幀:松木美紀


内容紹介

愛知県警捜査一課に君臨する京堂景子警部補は、絶対零度の視線と容赦ない舌鋒の鋭さで氷の女王≠ニ恐れられている。そんな彼女が気を許す相手は、わが家で帰りを待つ夫の新太郎ただひとり。日々難事件を追ってくたくたになって帰ってくる彼女を、主夫として家事もこなす彼が料理とお酒でもてなしてくれる。そうして夕食を終えて一日の疲れもすっかり癒された頃、景子が事件の悩みを話すと、新太郎が鮮やかに解き明かしていき――。旦那さまお手製の美味しい料理と名推理が、今夜も京堂家の食卓を彩る。デザートまで取り揃えた安楽椅子探偵譚九編。解説=大矢博子


目次

一品目――密室殺人プロヴァンス風
二品目――シェフの気まぐれ殺人
三品目――連続殺人の童謡仕立て
四品目――偽装殺人 針と糸のトリックを添えて
五品目――眠れる殺人 少し辛い人生のソースと共に
六品目――不完全なバラバラ殺人にバニラの香りをまとわせて
七品目――ふたつの思惑をメランジェした誘拐殺人
八品目――殺意の古漬け 夫婦の機微を添えて
デザートの一品――男と女のキャラメリゼ


太田忠司

(オオタタダシ )

1959年愛知県生まれ。名古屋工業大学卒業。81年、「帰郷」が「星新一ショートショート・コンテスト」で優秀作に選ばれる。『僕の殺人』以下の〈殺人三部作〉などで新本格の旗手として活躍。2004年発表の『黄金蝶ひとり』で第21回うつのみやこども賞受賞。『刑事失格』に始まる〈阿南〉シリーズほか、〈狩野俊介〉〈探偵・藤森涼子〉〈ミステリなふたり〉〈名古屋駅西喫茶ユトリロ〉など多くのシリーズ作品を執筆。その他『奇談蒐集家』『怪異筆録者』『遺品博物館』『麻倉玲一は信頼できない語り手』『喪を明ける』など著作多数。