- ミステリ
- 本格ミステリ
- 青春ミステリ
- 心理ミステリ
- 歴史ミステリ
- 時代本格
- 倒叙推理
- 警察小説
- ハードボイルド
- 少年・少女探偵
- 私立探偵小説
- ユーモア・ハードボイルド
- パスティーシュ
- バラエティ
- サスペンス
- スリラー
- 短編集
- 連作短編集
- 奇妙な味
- アンソロジー
- コミック
- 評論・研究
- ガイド
- ユーモア
- ミステリーズ!
- 鮎川哲也賞
- ミステリーズ!新人賞
- クライム・コメディ
父親との反目から実家とほぼ絶縁状態だった元警官の介護士・阿南は、父危篤の報を受けて、二十二年ぶりに帰郷した。彼は、すっかり老いて認知症を患う父の姿に強い衝撃を受ける。あまりにも様変わりした父の口から漏れた信じがたい言葉──「わしが、殺した」とは、何を意味するのか。秘められた過去の謎を軸に、人びとの抱える孤独と家族の絆を鮮やかに描き出した傑作ミステリ。 解説=松浦正人
太田忠司
(オオタタダシ )1959年愛知県生まれ。 名古屋工業大学卒業。 81年、「帰郷」が「星新一ショートショート・コンテスト」で優秀作に選ばれる。 『僕の殺人』に始まる〈殺人三部作〉などで新本格の旗手として活躍。 2004年発表の『黄金蝶ひとり』で第21回うつのみやこども賞受賞。 〈少年探偵・狩野俊介〉〈探偵・藤森涼子〉〈ミステリなふたり〉など多くのシリーズ作品のほか、『奇談蒐集家』『星町の物語』『名古屋駅西 喫茶ユトリロ』など多数の著作がある。