シシャダケガチヲナガス/サビシガリヤノキング

死者だけが血を流す/淋しがりやのキング

日本ハードボイルド全集1

生島治郎
北上次郎日下三蔵杉江松恋


死者だけが血を流す/淋しがりやのキング

ジャンル
国内ミステリ > ハードボイルド
国内ミステリ > アンソロジー
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:586ページ
初版:2021年4月23日

ISBN:978-4-488-40021-7
Cコード:C0193
文庫コード:M-ん-11-1

写真:fluke samed/Shutterstock.com
装幀:山田英春


内容紹介

日本ハードボイルドの歴史を凝縮した全集、ここに始動。第一巻では直木賞作家・生島治郎の傑作を厳選して贈る。地方都市の腐敗した選挙戦を冷徹に描く長編『死者だけが血を流す』に加えて、港町にうごめく人々の悲哀を見つめる海のブローカー久須見健三ものや、世にあぶれた者の人生の刹那を浮かびあがらせる逸品など、珠玉の六短編を収録。巻末エッセイ=大沢在昌/解説=北上次郎


目次

『死者だけが血を流す』
「チャイナタウン・ブルース」
「淋しがりやのキング」
「甘い汁」
「血が足りない」
「夜も昼も」
「浪漫渡世」


北上次郎

(キタガミジロウ )

1946年東京都生まれ。明治大学卒。76年に椎名誠らとともに〈本の雑誌〉を創刊、2001年まで本名の目黒考二名義で編集発行人として携わる。同誌創刊号から書評を執筆、のちに書評家として北上次郎の筆名を使うようになり、1984年『冒険小説の時代』が第2回日本冒険小説協会大賞最優秀評論大賞を、94年『冒険小説論 近代ヒーロー像一〇〇年の変遷』が第47回日本推理作家協会賞を受賞。また、藤代三郎の筆名では競馬エッセイを執筆、〈外れ馬券〉シリーズは27巻に亘って刊行された。2023年没。


日下三蔵

(クサカサンゾウ )

1968年神奈川県生まれ。専修大学文学部卒。書評家、フリー編集者。主な著書に『日本SF全集・総解説』、『ミステリ交差点』、主な編著に、《年刊日本SF傑作選》(大森望との共編)、《日本SF全集》、《中村雅楽探偵全集》、《都筑道夫少年小説コレクション》、『天城一の密室犯罪学教程』ほか多数。


杉江松恋

(スギエマツコイ )

1968年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業。国内外のミステリをはじめとする文芸書やノンフィクションなど、幅広いジャンルの書籍について書評・評論活動を展開。読書会・トークイベントの主催も精力的にこなす。主な著書・共著に『バトル・ロワイアルU 鎮魂歌』『東海道でしょう!』『読み出したら止まらない!海外ミステリーマストリード100』がある。