ヤジュウシスベシ/ムホウガイノシ

野獣死すべし/無法街の死

日本ハードボイルド全集2

大藪春彦
北上次郎日下三蔵杉江松恋


野獣死すべし/無法街の死

ジャンル
国内ミステリ > ハードボイルド
国内ミステリ > アンソロジー
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:668ページ
初版:2021年10月22日

ISBN:978-4-488-40022-4
Cコード:C0193
文庫コード:M-ん-11-2

写真: Iskra Antova/Shutterstock.com
装幀:山田英春


内容紹介

大藪春彦の登場は、戦後ミステリ史上の事件であった。デビュー作「野獣死すべし」とその主人公・伊達邦彦が与えた衝撃は大きい。〈日本ハードボイルド全集〉第二巻の本書では、その「野獣死すべし」を巻頭に据え、さらに長編『無法街の死』と八つの短編を収録。暴力と怒りが渦巻く、大藪独自の小説世界を確立させた初期の傑作を集成する。巻末エッセイ=馳星周/解説=杉江松恋


目次

「野獣死すべし」
『無法街の死』
「狙われた女」
「国道一号線」
「廃銃」
「黒革の手帖」
「乳房に拳銃」
「白い夏」
「殺してやる」
「暗い星の下に」


北上次郎

(キタガミジロウ )

1946年東京都生まれ。明治大学卒。76年に椎名誠らとともに〈本の雑誌〉を創刊、2001年まで本名の目黒考二名義で編集発行人として携わる。同誌創刊号から書評を執筆、のちに書評家として北上次郎の筆名を使うようになり、1984年『冒険小説の時代』が第2回日本冒険小説協会大賞最優秀評論大賞を、94年『冒険小説論 近代ヒーロー像一〇〇年の変遷』が第47回日本推理作家協会賞を受賞。また、藤代三郎の筆名では競馬エッセイを執筆、〈外れ馬券〉シリーズは27巻に亘って刊行された。2023年没。


日下三蔵

(クサカサンゾウ )

1968年神奈川県生まれ。専修大学文学部卒。書評家、フリー編集者。主な著書に『日本SF全集・総解説』、『ミステリ交差点』、主な編著に、《年刊日本SF傑作選》(大森望との共編)、《日本SF全集》、《中村雅楽探偵全集》、《都筑道夫少年小説コレクション》、『天城一の密室犯罪学教程』ほか多数。


杉江松恋

(スギエマツコイ )

1968年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業。国内外のミステリをはじめとする文芸書やノンフィクションなど、幅広いジャンルの書籍について書評・評論活動を展開。読書会・トークイベントの主催も精力的にこなす。主な著書・共著に『バトル・ロワイアルU 鎮魂歌』『東海道でしょう!』『読み出したら止まらない!海外ミステリーマストリード100』がある。