テレビ草創期の昭和36年、生放送中のドラマ撮影現場で主演女優が殺害された!? この時代を知る著者だから描けた、〈昭和ミステリ〉シリーズ第三弾。ミステリ作家デビュー50周年記念出版。
義理に厚いお蔦さんの元には、今日も誰かの困りごとが集まってくる。商店街で多発する万引き、何十年も前にいなくなった芸妓の捜索──粋と人情、そして美味しい料理が味わえる大好評シリーズ最新作!
コンサルティング会社の社長と警部は、かつてネタ元と刑事として深い信頼関係を築いていた。その社の贈賄事件を内偵していた刑事の失踪、同社社員の死と失踪は何を意味するのか?
貌を粉々に砕かれた人形、旧家に遺された雛人形、清姫の文楽人形――この店には今日も人形と謎が持ち込まれる。人形を修復することは、持ち主の心を修復すること。名手が紡ぐ「日常の謎」!
再会した少年クリスと少年検閲官エノを待ち受けていたのは、孤島の洋館に住むオルゴール職人たちを襲う連続不可能殺人だった! 〈少年検閲官〉シリーズ第2弾、待望の文庫化!
恩人の死の謎を解くべく京都にやってきた駆け出しカメラマン、安見直行。無愛想な変人にして辻占の達人・六角聡明が見いだす真相とは? 古都・京都の21世紀型不可能犯罪を描く連作ミステリ。
「日本のクリスティ」と呼ばれた人気作家・仁木悦子はまた、優れたハードボイルドの書き手でもあった。仁木ハードボイルドを体現する探偵・三影潤ものの傑作を一巻に集成。
余命半年、IT企業会長の最後の自伝が、企業存続の大きな鍵を握る。取材で続々と判明する新たな事実に隠された陰謀とは何か? 吉川英治文学新人賞作家が描く、渾身のミステリ。
2022年5月映画公開記念、特集「小説と映画でより深く楽しむ『流浪の月』の世界」。坂木司『きみのかたち』、長編連載スタート。櫻田智也、君嶋彼方ら読み切り掲載ほか。
風変わりな店主が開く「チボリ」の常連客たちは、絶品のデンマーク料理と気さくな仲間の前で、各々の身に降りかかった事件のあらましを話し始める。鮎川哲也賞受賞後第一作。
10年前に失踪した友人の目撃情報が最近増えている。その事件を調べてほしいという美女からの依頼で鎌倉を訪れた柚木。とたんに殺人事件に巻き込まれ……。円熟のシリーズ最終巻。
道行く塀の上に、こちらを指差すような霊がいる。私立探偵の春近と、中学生の楓が遭遇した霊は、衝撃的な事件を告げる始まりに過ぎなかった。『ただし、無音に限り』に続く第二弾。
昭和58年11月。砧が知人に紹介されたのは、才色ともにずば抜けた彼の妻・涼子だった。自分以上の推理力を披露する彼女に惹かれた砧は、彼女とある犯罪を間に挟んだ知恵比べに挑むことに──。
明治中期の東京。元・岡っ引きの半七老人が若き日に遭遇した事件を語る時、江戸の捕物が鮮やかに蘇る! 〈ホームズ〉シリーズの影響を受けて誕生した、捕物帳の傑作選。
対談や短編掲載などで贈る、『短編ミステリの二百年』(小森収編)完結記念特集。気鋭・澤村伊智が贈る、長編新連載スタート! 近藤史恵、榊林銘、イザベル・フォールら読切ほか。
僕の住む国では、いろんなことが起きた。戦争が終わったんだ──猫は摩訶不思議な物語を語り始める。伊坂幸太郎が描く、世界の秘密についてのおはなし。野心的長編を新装版で贈る。
帝都東京。犯罪者たちと「あの」名探偵たちが繰り広げる死闘を、江戸、第二次世界大戦前、そして戦後と三つの時代を通して描く。著者渾身の傑作ミステリ!
この世の理に背く力に人生を狂わされる者たちの五つの物語と、その背後で進行する、国の存亡に関わる陰謀。第7回ミステリーズ!新人賞佳作を含む、異色の連作ミステリ。
国境を越えて展開する一人の画家の探偵行、その果てに巧緻な騙し絵の如き真実が浮かびあがる。第二次世界大戦と東西冷戦――二つの戦争の背後に仕掛けを凝らした推理長編。
日本独自のハードボイルドを確立することに極めて意欲的であった河野典生。直木賞候補作となった長編『他人の城』と五つの傑作短編を収録、初期の代表作を一望のもとにする。