寛政の改革の頃、板元の若旦那・二三は強烈な役者絵に魅入られる。その絵師・写楽の正体を追ううちに、やがて幕府と禁裏を揺るがす大事件に巻き込まれる! 傑作ミステリ。
死神から言い渡された一週間の猶予。作家デビューを狙う小松は、その出来事を小説仕立てで執筆し完成を急ぐ。しかし友人たちが次々と殺害され……。第33回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。
一家六人惨殺事件の真相を求め、負け続きの代言人と流れ者の新聞記者が立ち上がる。日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞作『大鞠家殺人事件』に続く歴史×本格ミステリ!
取材する予定の量子学研究所所長がビルから落下した事件に、偶然居合わせた宮田と静香。『邪馬台国はどこですか?』に連なるシリーズ最新長編。創立70周年記念文庫書き下ろし。
宮田六郎と早乙女静香、『邪馬台国はどこですか?』でおなじみのコンビが京都で殺人がらみのトラブルに遭遇、警察に疑われながら解明に当たる。歴史上の謎に通じるその真相とは?
日本人なら知っておきたい七つのテーマに、鯨史観は如何なるアプローチを試みるか。好評『邪馬台国はどこですか?』『新・世界の七不思議』に続く第三弾、文庫オリジナル。
アトランティス大陸、ストーンヘンジ、ピラミッド、ノアの方舟、始皇帝、ナスカの地上絵、モアイ像。七つの謎がすっきり解ける。大好評『邪馬台国はどこですか?』の姉妹編。
カウンター席だけのバーの、三谷敦彦教授と助手の早乙女静香、在野の研究家らしき宮田六郎。宮田の爆弾発言を契機に始まった歴史検証バトルは回を追うごとに熱を帯び……。
平成を賑わせた名探偵・五狐焚風と助手の鳴宮夕暮。中年になってごく普通の日常を生きる二人は、ある告発を切っ掛けに過去に解決した事件を振り返る巡礼の旅に出る。
彩瀬まる、飛浩隆、松崎有理ら豪華執筆陣が集う、恒例夏のSF特集号。第15回創元SF短編賞受賞作・選評掲載。
上京して七年、突然の故郷からの連絡は、兄の死の報せだった。震災で捨てた家族と兄に何があったのか? ぼくは一人調べ始める。注目の著者が贈る衝撃作、遂に文庫化。
実話怪談作家・呻木叫子が遭遇する四つの怪事件──連続バラバラ殺人が起きた栃木の古屋敷、静岡の謎の古墳、博物館内をさまよう美しい少女の霊。都市伝説と民俗学が交叉する異色の怪奇ミステリ連作集。
関節炎が悪化し物語の続きを執筆できない香子の周囲で不審な事件が起こり、かつての侍女の阿手木は筑前の地で「刀伊の入寇」に巻き込まれ……。王朝推理絵巻、最新刊。
自分の中に潜む凶悪な人格に怯える主人公。彼の日記にはやがて見知らぬ文字で、殺人の過程が記されるようになり……二重三重のどんでん返しが待ち受ける「獣の記憶」ほか六編を収録。
玩具会社の一族を襲う悲劇の謎と、ねじ屋敷と呼ばれる同家の庭に造られた、巨大迷路に隠された秘密とは? 第31回日本推理作家協会賞受賞作にして不朽の名作、待望の新装版!
『短編ミステリの二百年』で日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した編者による、ミステリに関するエッセイ・解説・評論から22の名文を選りすぐったアンソロジー。
彼は名探偵なのか、ただのトラブルメーカーなのか。『屍人荘』以前、神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介が遭遇した五つの事件を描く待望の短編集!
『飛行機の墓場』での変死、雪密室の殺人、雨の夜の墜落事件、緊急通報があった家庭での悲劇。マリアと漣は4つの事件に挑む。鮎川哲也賞受賞作家が贈る、シリーズ初の短編集!
プロ野球史上最大の逆転劇を演じた選手が再集結、試合の再現とインタビューで番組作りする──。あの試合の裏で起きていた事件の真実とは? 驚愕の真相を描くミステリ。
必読作『白薔薇殺人事件』冒頭先行掲載や、ブックガイドなどで贈る、初夏の翻訳ミステリ特集。大倉崇裕、川野芽生読切掲載。第24回本格ミステリ大賞全選評、一挙掲載ほか。