家族が殺されたこの館で、あたしたちはとても幸せに暮らしていた。でも、あいつ(傍点)の訪問をきっかけに、美しい楽園の何かが狂いはじめる……。少女恐怖小説の名編、新訳で登場。
貸本屋、鉱石ラジオ、秘密基地……毎日が物語のようだった、遠く懐かしいあの時代。少年たちはいくつもの不思議に遭遇する。短編の魔術師が贈る、郷愁と怪異の連作短編集。
ベルギーを代表する幻想小説作家による、『黒い玉』と対を成す珠玉の短編集。霧深い夜、宿を求めた酒場で行われていたのは、雌豚を見に行く権利を賭けた奇妙なゲーム。それに勝ち、納屋に案内された男が見たものとは――
"書かれるべきではなかった、読む者の正気を失わせる小説"と評された、戦慄の恐怖譚「黄色い壁紙」ほか、英米の淑女たちが優美かつ繊細な手で紡ぐ怪奇短篇の傑作12篇。
古今東西の名作を網羅する決定版アンソロジー完結編。自殺者の相次ぐホテルの謎を解こうとする医学生が出会う怪異、エーヴェルス「蜘蛛」など全9編。新版解説=沼野充義
最愛の妹を亡くした女、雨の渋谷で死んだ同級生を思い出す男、満たされぬ思いから窃盗を繰り返す女、この世のものならぬ美女と遭遇した少年……、赤々とした炎のように何かに身を焦がし、切望する者たちの行く末ははたして。
麗訳で贈る、怪奇小説の決定版アンソロジー。ジャン・ロラン「仮面の孔」など21編に加え、澁澤龍彦の70枚に及ぶ力作解説を収録。
夕暮れどきの宿で、椅子の下へ跳び込んだ奇妙な“黒い玉”。正体を探ろうとした男を待っていたのは──。ベルギーを代表する幻想派作家による十四の怖い話、気味の悪い話。
どこにでもありそうな日常の風景、どこにでもいそうな普通の人々、ほんの少しの歪み。都会の片隅で繰り広げられる、ブラックユーモアのスパイスをきかせたホラー短編集。
新版で贈る古典怪奇の決定版アンソロジーは、本集で英米編の3巻が完結。ラヴクラフト「ダンウィッチの怪」、ディケンズ「信号手」をはじめ全10編収録。新版解説=東雅夫
新版で贈る古典怪奇短編の決定版アンソロジー。英米編第2弾の本集には、ホワイト「こびとの呪」、コリアー「みどりの想い」など14編を収録。巻末に荒俣宏氏の解説を付す。
稀代の名匠・平井呈一が編んだ、古典怪奇短編の決定版アンソロジーを新版で贈る。ジェイコブズ「猿の手」、マッケン「パンの大神」、レ・ファニュ「緑茶」など全9編を収録。
作家であるぼくは、十八世紀の神秘主義者ダンリイの取材を始める。猥褻な日記を遺し、性行為を崇める異端宗派〈不死鳥教団〉とも関わりが……。入手困難だった逸品を再刊。
オカルト探偵タイタス・クロウ、地底邪神と対決! クトゥルー神話体系に新風を巻き起こした『タイタス・クロウの事件簿』に続くラムレイ渾身のダーク・ファンタジー開幕。
明治から現代まで、日本の怪奇短編の粋50篇が一堂に会する傑作集、全3巻。第3巻には、稲垣足穂をはじめ、小松左京、半村良、筒井康隆、澁澤龍彦らの17編を収録する。
奇跡のウィルスがもたらす地球最後の日、巨大テーマパーク兼養老院での恐怖の大冒険、などなど、『スペアーズ』『ワン・オブ・アス』の著者が贈る奇想天外なSFホラー12編を厳選。
明治から現代まで、日本の怪奇短編の粋50篇が一堂に会する傑作集、全3巻。第2巻には、横溝正史をはじめ、城昌幸、久生十蘭、山田風太郎、日影丈吉らの16編を収録する。
明治から現代まで、日本の怪奇短編の粋50篇を一堂に会する傑作集、全3巻。第1巻には、小泉八雲をはじめ、泉鏡花、岡本綺堂、江戸川乱歩、夢野久作らの17編を収録する。
幼い兄妹のために田舎の邸宅に赴いた若い女性の家庭教師。彼女はそこで何に触れ、何を目にしたのか。精緻な文章と曖昧な描写からだまし絵にも喩えられる古典怪奇小説の傑作。
文庫版全集最終巻。「忌み嫌われる家」「霧の高みの不思議な家」をはじめ、幻想小説13編を収録。巻末には、初期掌編集、夢書簡抜粋などを収めた。