宇野利泰
(ウノトシヤス )
ミステリの女王セイヤーズが創造した優美さと人間味を兼ね備えた貴族探偵ピーター卿。本書は卿の活躍する中短編から、絶妙な話術が冴える7編の秀作を選んだ短編集である。
海賊国の名高き女首領を追って黒人王国の奥地へ踏み入ったコナンが見たものは、何年も開かれたことのないような城門に守られた死の都だった! 傑作「赤い釘」をはじめ三編。
ヒロイック・ファンタジーの源流となった傑作を綿密な校訂のもとに贈る決定版全集。人跡まれな山間に棲む恐るべき魔法使いとコナンの死闘を描く表題作他3編に資料編を付す。
《新訂版コナン全集2》ヒロイック・ファンタジーの源流となった傑作シリーズを、最新の校訂に基づいて贈る決定版全集第2巻。表題作はじめ中短編5編に加え、ラヴクラフトによるエッセイを収録。
すべてのヒロイック・ファンタジーの源流となった伝説のシリーズを徹底した校訂のもと全6巻に集成。ハワード自身の作品のみで構成し、第1巻には表題作はじめ7編を収録。
新版で贈る古典怪奇短編の決定版アンソロジー。英米編第2弾の本集には、ホワイト「こびとの呪」、コリアー「みどりの想い」など14編を収録。巻末に荒俣宏氏の解説を付す。
女優クリスの娘リーガンを突如襲う異変。教会で発見された黒ミサの痕跡。映画監督の惨殺。一連の異常事は次第に《悪魔憑き》の様相を見せはじめた……
二転三転するプロット、意外な結末。第一線の作家が連作した話題の推理長編。
「およそ謎解き小説であるかぎり、一つのアイデアを軸にして、ストーリーが展開する。したがって、ストーリーが短くてこそ、そのアイデアが新奇で……
今は亡き〈不可能犯罪の巨匠〉ディクスン・カーの、長編小説以外の精華を集大成した一大コレクション。ことに、傑作怪奇譚をはじめ、ラジオ・ドラマ……
カーの死後の調査と研究に依って発掘された、若かりし日の作品群や、ラジオ・ドラマを集大成した待望のコレクション。処女短編「死者を飲むかのように……」を筆頭に
推理小説ファン待望の古典的名作。イングランドの一寒村にあるゴルフ場でプレイ中の4人組は、推理談義に花を咲かせていた。みな推理小説にはうるさい一言居士ぞろい。
時は一八六九年。ニューヨークからもどったキット・ファレルは、ロンドンに着いた早早、奇怪な事態に遭遇する。そして彼の目前の密室状況下で……
さあ、読者諸賢も鉛筆と脳ミソをとがらせて取りかかりなさい。ここには古今の暗号小説の粋が集められているのです。フリーマン、ポースト、ベントリー、バウチャー、セイヤーズ……
《思考機械》の異名をもつ名探偵ヴァン・ドゥーゼン教授の活躍を描く名作を選りすぐった本格ファン垂涎の傑作コレクション! 全11編収録。
編者による序論「毒と毒殺について」を巻頭に、セイヤーズ「疑惑」やウイン「キプロスの蜂」等の名作がズラリと並んでいる。他に、フィリップ・トレントの活躍する「利口なおうむ」、長……
宇宙的恐怖にみちた暗黒世界への鍵ともいうべき「クトゥルフの呼び声」、魔神の秘密を知った青年を襲う恐るべき出来事を描いた傑作「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」を収録。
1927年のニューオーリンズ。過去に奇怪な事件の起きたことで〈死の館〉の異名をもつデリース館に、またも発生した不可思議な事件。歴史推理巨編。
カー短編の精髄を集めたコレクション、本巻にはフェル博士、H・M(ヘンリ・メルヴィル卿)、マーチ大佐といった名探偵が一堂に会する。内容も、隠し場所トリック……
戦後のわが国に紹介されたミステリ作家のなかで、もっとも広く歓迎されたサスペンス・スリラーの第一人者ウィリアム・アイリッシュの傑作の粋を集めた待望の短編集。