シノダイサンラウンド

死の第三ラウンド

ウィリアム・アイリッシュ
田中小実昌宇野利泰


死の第三ラウンド

ジャンル
海外ミステリ > サスペンス
レーベル
創元推理文庫(M)
シリーズ
アイリッシュ短編集 2

判型:
ページ数:360ページ
初版:1972年4月28日

ISBN:978-4-488-12004-7
Cコード:C0197
文庫コード:M-ア-1-6



内容紹介

戦後のわが国に紹介されたミステリ作家のなかで、もっとも広く歓迎されたサスペンス・スリラーの第一人者ウィリアム・アイリッシュの傑作の粋を集めた待望の短編集。大都会のなかの人間の孤独、しのびよる死の影の戦慄、絶望と焦燥にさいなまれる犠牲者等、常に意表をつく技巧と主題の多様性に加えて、作者の独壇場ともいうべき哀切な雰囲気描写と緊迫したサスペンスは永遠に読者を魅了せずにはおかない強烈な磁力を秘めている。本集には、アイリッシュの特色を遺憾なく発揮した「消えた花嫁」を筆頭に7編を収録。


目次

「消えた花嫁」
「墓とダイヤモンド」
「殺人物語」
「死の第三ラウンド」
「検視」
「チャーリーは今夜もいない」
「街では殺人という」


ウィリアム・アイリッシュ

1903年、アメリカのニューヨーク生まれ。1926年、普通小説Cover Chargeでデビュー。主にコーネル・ウールリッチという名前で創作活動を行い、1940年以降次々とすぐれたミステリを発表する。哀切な雰囲気描写と緊密な文体で、他の追随を許さぬ独自の境地を切り開き、サスペンスの第一人者となった。代表作に『幻の女』『暁の死線』『黒いカーテン』などがあり、短編にも類まれな手腕を発揮している。また『夜は千の目を持つ』「裏窓」など映画化された作品も多い。1968年没。