宇野利泰
(ウノトシヤス )
戦後のわが国に紹介されたミステリ作家のなかで、もっとも広く歓迎されたサスペンス・スリラーの第一人者ウィリアム・アイリッシュの傑作の粋を集めた、待望の短編集。
長編に劣らず短編においてもカーは数々の名作を書いているが、中でも「妖魔の森の家」1編は、彼の全作品を通じての白眉ともいうべき傑作である。
発端の怪奇性、中段のサスペンス、解決の意外な合理性、この本格推理小説に不可欠の3条件を見事に結合して、独創的なトリックを発明するカーの第一短編集。
時間を知ることが犯罪となった都市での出来事を描いた表題作はじめ、人口増加と居住スペースの話、精神療法を禁じられた医師の破局、上下左右に果てしなく建設された都市の話など10編。
ミステリの女王クリスティの短編集9冊から重複作品を省き、全5巻に再編集した決定版。本集には、表題作「死人の鏡」をはじめ4編を収録。各作品において……
ミステリの女王クリスティの短編集9冊から重複作品を省き、全5巻に再編集した決定版。本集には、エルキュール・ポワロものを中心に、ミス・マープルや……
ミステリの女王クリスティの短編集9冊から重複作品を省き、全5巻に再編集した決定版。本集には、クリスティの大ヒット戯曲「マウストラップ」の原型である……
エラリー・クイーンは、ボー・ランメルという青年探偵とともに私立探偵社を経営することになった。そこへ現われた億万長者は、事件を依頼するとともに多額の契約金を……
グリンズミード夫妻に雇われ家政を切り回すアンは氏の裏切りを目撃して大いに動揺し、夫人の身を案じるが時すでに遅く……。フレンチ警部の登場で事件は新たな展開を迎える。
ある夏の夜のこと、ロンドンの博物館をパトロール中の警官は怪人物を発見したが、その人物は忽然と消滅してしまった。しかも博物館の中には殺人事件が発生していた……
記憶喪失から回復した青年。だが彼の中では三年半の歳月が空白になっていた。この年月、自分は何をしてきたのか? そして彼をつけ狙う謎の男が。サスペンスの名手の真骨頂!
その部屋で眠れば必ず毒死するという、血を吸う後家ギロチンの間で、またもや新しい犠牲者が出た。数あるカーの作品中でもベストテン級の名作といわれる代表作。