J・G・バラード
イギリスの作家。1930年生。「人間が探求しなければならないのは、外宇宙(アウタースペース)ではなく、内宇宙(イナースペース)だ」として、SFの新しい波(ニュー・ウェーブ)運動の先頭に立った。人間の精神世界をテーマに、シュールな技法とファンタスティックな文体で独自の世界を築いた。『沈んだ世界』『結晶世界』などの長編と共に、『時の声』をはじめとする数々の短編集でも、独特の世界を楽しむことができる。2009年歿。
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ロンドン郊外の高級住宅地で発生した大量殺人。32人の大人全員が殺され13人の子供が誘拐された。迷宮入りしかけた事件に内務省は精神分析医を招聘した。鬼才作家の予言の書。
高級住宅地チェルシー・マリーナで始まった実験=B一般人が熱狂する無差別テロという異常な状況から人間心理を描く思弁性に満ちた傑作。現代の予言者バラードの到達点。
一九三〇年、上海の国際共同租界に育った二〇世紀を代表するSF作家が、自らの創作の元となったエピソードから、家族の思い出まで幅広く語る。『沈んだ世界』『結晶世界』の巨匠バラード、最後の贈り物。
初めは珊瑚礁の島での、普通の環境保護運動だった。だが島に居すわった彼らに世界中の注目が集まった時から、何かが狂いはじめた。現代の予言者が放つ問題作。
交通事故と死と性交に異様な執着を抱く男が構築する、重金属と血と精液の悪夢世界。暴力とテクノロジーによって調律された性と死を描く、予言者バラードの問題作、初文庫化。
16歳のニールは、サン・エスプリ島へ向かうデモに参加していた。ごく普通の環境保護運動。だが、楽園を思わせるその島でなにかが狂いはじめた。予言者バラードの問題作!
ロンドン郊外の高級住宅地で発生した大量殺人事件。32人の大人全員が惨殺され13人の子供が誘拐された。精神分析医グレヴィルは迷宮入りしかけた……
嵐の去ったあと浜辺に打ち上げられた巨人の死体の話ほか、超現実的世界を舞台に耽美的な幻想とエキゾチシズムを漂わせる《ヴァーミリオン・サンズ》シリーズを含む全9編。
終末世界を圧倒的な筆致で描ききったバラードを代表する“濃縮小説(コンデンスド・ノベル)”の傑作「終着の浜辺」ほか、絢爛かつ退廃に満ちた内的宇宙を余すところなく描破した鬼才のSF全9編。
自然は無限の浄化作用を失ってしまったのか? 人々は水を求めて海へと殺到した。太陽は照りつけ、火災は頻発する。世界はいまや無人の砂漠地帯と化そうとしていた。
高層建築の99階までくると足が動かなくなってしまう男、アルファ・ケンタウリへ3代にわたって飛び続ける宇宙船の中で少年の心に芽ばえた疑惑の影、空中に浮かぶ正体不明の監視塔の話等全9編。人間の不可知の部分に鋭くメスをいれる。
時間を知ることが犯罪となった都市での出来事を描いた表題作はじめ、人口増加と居住スペースの話、精神療法を禁じられた医師の破局、上下左右に果てしなく建設された都市の話など10編。
宇宙の彼方から送られてくる謎の信号。プールの底一面に不可解な模様を刻みつける生物学者。遺伝子異常を起こし始める生物たち。そして人類は日々長くなる眠りに陥る。バラードが自身の代表作と評した傑作「時の声」など7編。
【星雲賞受賞作】一人の人妻を追ってマタール港に着いた医師サンダース。だがそこからの道は何故か閉鎖されていた。翌日、港に奇妙な水死体があがる。死体の片腕は水晶のように結晶化していた。
6、70年前から起こった一連の地球物理学上の変動で、地球は高温多湿の水浸しの世界となっていた。国連調査部隊に加わった生物学者ケランズは、激変した動植物の形態を調べつつ水没した都市を遍歴する。傑作。
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