J・G・バラードタンペンゼンシュウ1

J・G・バラード短編全集〈1〉

時の声

J・G・バラード
柳下毅一郎 監修
浅倉久志 他訳


J・G・バラード短編全集〈1〉

ジャンル
SF > 短編集
シリーズ
J・G・バラード短編全集 1

判型:四六判上製
ページ数:414ページ
初版:2016年9月30日

ISBN:978-4-488-01058-4
Cコード:C0097

装画:エドゥアルド・パオロッツィ
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。


内容紹介

『結晶世界』『ハイ・ライズ』などの傑作群で、叙事的な文体で20世紀SFに独自の境地を拓いた鬼才の全短編を発表順に五巻に集成。第一巻は代表作「時の声」など15編を収める。序文=J・G・バラード、マーティン・エイミス/収録作品解題=柳下毅一郎/解説「二十一世紀の神話創造者」=柳下毅一郎


『J・G・バラード短編全集』内容見本(pdf)


目次

「プリマ・ベラドンナ」
「エスケープメント」
「集中都市」
「ヴィーナスはほほえむ」
「マンホール69」
「トラック12」
「待ち受ける場所」
「最後の秒読み」
「音響清掃」
「恐怖地帯」
「時間都市」
「時の声」
「ゴダードの最後の世界」
「スターズのスタジオ5号」
「深淵」



J・G・バラード

英国を代表する作家。1930年、上海生まれ。「人間が探求しなければならないのは、外宇宙(アウター・スペース)ではなく、内宇宙(インナー・スペース)だ」として、SFの新しい波(ニュー・ウェーブ)運動の先頭に立った。終末世界を独自の筆致で美しく描き出した〈破滅三部作〉と呼ばれる『沈んだ世界』『燃える世界』『結晶世界』や、濃縮小説(コンデンスト・ノベル)と自ら名づけた手法で書き上げた短編を発表し、その思弁性が多くの読者を魅了した。『太陽の帝国』はスピルバーグ監督、『クラッシュ』はクローネンバーグ監督、『ハイ・ライズ』はベン・ウィートリー監督によって映画化された。他の著作に《J・G・バラード短編全集》全5巻、『殺す』『コカイン・ナイト』『人生の奇跡J・G・バラード自伝』など。2009年没。


柳下毅一郎

(ヤナシタキイチロウ )

翻訳家、映画批評家。1963年、大阪府生まれ。東京大学工学部卒業。著作に『愛は死より冷たい──映画嫌いのための映画の本』『シネマ・ハント──ハリウッドがつまらなくなった101の理由』などがある。主な訳書はJ・G・バラード『クラッシュ』、ニール・ゲイマン『ネバーウェア』、R・A・ラファティ『地球礁』『宇宙舟歌』、ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』『デス博士の島その他の物語』(共訳)、アラン・ムーア&エディ・キャンベル『フロム・ヘル』など。