シズンダセカイ

沈んだ世界

J・G・バラード
峰岸久


沈んだ世界

ジャンル
SF > SF
レーベル
創元SF文庫

判型:文庫判
ページ数:260ページ
初版:1968年2月16日

ISBN:978-4-488-62901-4
Cコード:C0197
文庫コード:SF-ハ-2-1

装画・装幀:松林富久治


内容紹介

6、70年前から起こった一連の地球物理学上の変動により、地球は高温多湿の水浸しの世界となっていた。国連調査部隊イギリス隊に加わった生物学者ケランズは、激変した動植物の形態を調べながら水没した都市を遍歴していく……。1960年代の英国“ニュー・ウエーブ”運動を代表する旗手バラードの初紹介。


J・G・バラード

英国を代表する作家。1930年、上海生まれ。「人間が探求しなければならないのは、外宇宙(アウター・スペース)ではなく、内宇宙(インナー・スペース)だ」として、SFの新しい波(ニュー・ウェーブ)運動の先頭に立った。終末世界を独自の筆致で美しく描き出した〈破滅三部作〉と呼ばれる『沈んだ世界』『燃える世界』『結晶世界』や、濃縮小説(コンデンスト・ノベル)と自ら名づけた手法で書き上げた短編を発表し、その思弁性が多くの読者を魅了した。『太陽の帝国』はスピルバーグ監督、『クラッシュ』はクローネンバーグ監督、『ハイ・ライズ』はベン・ウィートリー監督によって映画化された。他の著作に《J・G・バラード短編全集》全5巻、『殺す』『コカイン・ナイト』『人生の奇跡J・G・バラード自伝』など。2009年没。


峰岸久

(ミネギシヒサシ )

1924年生まれ。1952年東京大学仏文科卒業。翻訳家。