判型:四六判上製
ページ数:236ページ
初版:2006年6月20日
ISBN:978-4-488-01645-6
Cコード:C0097
写真: L.O.S.164
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。
都会の片隅で繰り広げられる10編の怖い話。ホラーにつきものの雷鳴も墓地もコウモリも深い霧も登場しない、そのかわりあるのはビルの地下駐車場であり、流行の最先端をゆくナイトクラブ。どこにでもありそうな日常の風景、どこにでもいそうな普通の人々。でもそれは本当に正常なのか? わずかな歪みが見えてこないだろうか、かすかな軋みが聞こえてこないだろうか。ブラックユーモアのスパイスをきかせた、大人のホラー短編集。解説=大津波悦子
高橋恭美子
(タカハシクミコ )英米文学翻訳家。訳書に、ラーマー「マーダー・ミステリ・ブッククラブ」「危険な蒸気船オリエント号」、クレイス「容疑者」「約束」「指名手配」「危険な男」、ライリー「蘭の館」「影の歌姫」、クリスティー「蒼ざめた馬」など。
山田久美子
(ヤマダクミコ )英米文学翻訳家。ガーディナー「心理検死官ジョー・ベケット」、キング「パリの骨」、ミルフォード「雪の夜は小さなホテルで謎解きを」、モントクレア「ロンドン謎解き結婚相談所」「王女に捧ぐ身辺調査」「疑惑の入会者」など訳書多数。