2025.12.11
嶋津輝『カフェーの帰り道』が第174回直木三十五賞の候補作に選出されました
東京創元社から好評発売中の嶋津輝『カフェーの帰り道』(単行本/四六判仮フランス装)が第174回直木三十五賞の候補作に選出されました。
選考会は2026年1月14日(水)におこなわれます。
【『カフェーの帰り道』内容紹介】
東京・上野の片隅にある、あまり流行(はや)っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。
【著者紹介】
嶋津輝(しまづ・てる)
1969年東京都生まれ。2016年、「姉といもうと」で第96回オール讀物新人賞を受賞。19年、同作を含む短編集『スナック墓場』で書籍デビュー(文庫化にあたり、『駐車場のねこ』と改題)。23年刊行の長編『欅(たすき)がけの二人』で第170回直木賞候補となる。『猫はわかっている』『私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー』などのアンソロジーにも作品が収録されている。
公益財団法人日本文学振興会の直木賞ページ
https://bungakushinko.or.jp/award/naoki/
