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2022.06.30

創元推理文庫2022年復刊フェア書目が決定しました【2022年10月開催予定】

東京創元社では、品切れ中の文庫作品を対象として、毎年”復刊フェア”を開催しています。
本年の復刊フェアは、2022年10月より開催を予定しております。
今回も、twitterで実施したアンケートの結果を参考にして、銘柄を決定しました。
 
今回復刊されますのは、以下の10点(9作品)です。
●新カバー」とあるものは、復刊を機にカバーが新しくなります。
 
◆ミステリ◆
ヒラリー・ウォー/吉田誠一訳『事件当夜は雨』 ●新カバー
土砂降りの雨の夜、果樹園主を訪れたその男は「おまえには50ドルの貸しがある」と言い放つや、銃を発砲した! 霧の中を手探りするように手がかりを求めるフェローズ署長。試行錯誤の末に彼が見いだした、犯人の恐るべき正体とは? 警察の捜査活動を緻密に描きつつ、本格推理の醍醐味を満喫させる、巨匠ウォーの代表作。
 
F・W・クロフツ/大庭忠男訳『スターヴェルの悲劇』 ●新カバー
ヨークシャーの荒野に立つ陰気なスターヴェル屋敷が一夜にして焼け落ち、当主と召使夫婦の三人が焼死した。だが、この火災に疑問をいだき、犯罪のにおいを嗅ぎとった銀行支配人の発言をきっかけに、フレンチ警部の捜査が開始される。事故だったのか、それとも殺人・放火といったいまわしい犯罪なのか? クロフツ中期を代表する長編傑作。
 
ドロシー・L・セイヤーズ/浅羽莢子訳『五匹の赤い鰊』 ●新カバー
釣師と画家の楽園たるスコットランドの長閑な田舎町で、嫌われ者の画家の死体が発見された。画業に夢中になって崖から転落したとおぼしき状況だったが、当地に滞在中のピーター卿は、これが巧妙な擬装殺人であることを看破する。怪しげな6人の容疑者から貴族探偵が名指すのは誰? 後期の劈頭をなす、英国黄金時代の薫り豊かな第6長編!
 
M・D・ポースト/菊池光訳『アブナー伯父の事件簿』
開拓時代のウエスト・ヴァージニアを舞台に、無法と悪に挑戦するアブナー伯父の活躍を描く名作から、作者生前の短編集には未収録の作品を全編収めた待望の一巻! 全14編を収録。
 
S・J・ローザン/直良和美訳『冬そして夜』
11月の深夜、警察署へ呼び出された私立探偵ビル・スミスは、甥のゲイリー少年と思わぬ再会を果たす。なぜニューヨークへ来たのか話さぬまま、再び姿を消した甥を探すため、甥一家が住む町ワレンズタウンを訪れたビルと相棒のリディア・チンは、アメリカン・フットボールの盛んな町が抱える歪みと醜聞に、否応なく直面するのだった。私立探偵小説シリーズ第8弾、MWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長編賞受賞作。
 
天藤真『鈍い球音』 ●新カバー
日本シリーズを目前に控えた東京ヒーローズの監督が、東京タワーで不可解な失踪を遂げた。にわかに白熱化する大阪ダイヤとの日本シリーズ。しかもその真只中、今度は東京ヒーローズの代理監督が蒸発してしまった。事件の陰に潜む黒い陰謀を暴こうと奔走する新聞記者や監督の娘比奈子。全野球ファンを熱狂の渦に巻き込んだ壮絶な戦い!
 

◆ファンタジイ◆
パトリシア・A・マキリップ/原島文世訳『茨文字の魔法』 
レイン十二邦を統べる王の宮殿。その下にある王立図書館で捨て子だったネペンテスは育った。ある日、魔法学校の学生から預かった一冊の本。そこには茨のような謎の文字が綴られていた。ネペンテスは憑かれたように茨文字の解読をはじめる。書かれていたのは、かつて世界を征服した王と魔術師の古い伝説。おりしも年若い女王の即位に揺れるレイン十二邦は、運命の渦に巻き込まれていく。名手マキリップが織りなす、謎と伝説の物語。
 
アーサー・マッケン/平井呈一訳『怪奇クラブ』 ●新カバー
パンの神はいつも、森の広場に人間の処女を拉して性の乱舞を行なう。人間の性の神秘を超自然に託して魔訶不思議な様相をくりひろげるマッケンの世界は、戦慄と陶酔の妖しい白光の世界である。黒い封印と戦う老教授、淫楽の密室に白い粉薬をのんで肉体が溶けてしまう青年の話など一連の怪談集と、聖杯を主題とした「大いなる来復」を収録。
 
◆SF◆
ジュディス・メリル編/浅倉久志他訳『SFベスト・オブ・ザ・ベスト』上下
SF作家であり卓抜なアンソロジストでもあるジュディス・メリルが、『年刊SF傑作選』からさらに27編を選りすぐった傑作中の傑作。この贈り物に、読者はSF世界を心ゆくまで逍遥できるにちがいない。
 
※2022年6月30日時点では購入できません。