山田正紀連作長編第1回。芦辺拓、大倉崇裕、田中啓文の読切短編。麻耶雄嵩の犯人当て小説。島田荘司、北村薫、荻原浩、菅浩江、井上雅彦、鯨統一郎等の連載陣も充実。
〈碁の鬼〉と呼ばれたベテラン棋士が、タイトル戦の最中に首無し死体となって発見された。奇妙な詰碁は殺人予告だったのか。IQ208を誇る天才少年・牧場智久、第一の事件。
東欧からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日々。そして彼女が帰国した後、最大の謎解きが始まる。忘れ難い余韻を残す新鋭の力作。
遺跡発掘現場で土砂に埋もれた死体が発見された。事故かと思われたが、死体に付着していた土は現場の土ではなかった。黒マメコンビが大学のポストをめぐる殺人事件に挑む!
江戸城雲見櫓に詰める亜智一郎は終日空を眺める雲見番。というのは世を忍ぶ仮の姿、実は将軍直属の隠密方である。尊皇攘夷の嵐吹き荒ぶ幕末、続発する怪事件を雲見番が解く!
さるやの御隠居が離れの二階で胸から血を流して死んでいるのを発見される。窓は開いていたが、屋根伝いに上がった気配はない上、下には隠居付きの小女が控えていて、誰も二階には上がっていない、と証言……
東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。人工子宮が一般化した世界の中で、それでも敢えて母体での出産を望む女性たちが暮らす、あらゆる……
女子校校内で起きた生徒の自殺。男性教師の書いた小説との関連があるのか? オースターの『鍵のかかった部屋』と、ネット上のサイトをめぐる詩情溢れる新鋭の傑作ミステリ。
島田荘司長編連載第1回一挙200枚掲載。加納朋子待望の駒子シリーズ前編。柴田よしき連作短編隔号連載第1回。芦辺拓、近藤史恵の読切短編。小林泰三の犯人当て小説。
文無し名無しの私立探偵、肥った弁護士、そして明察神の如きバーテン。本格ミステリの巨匠が愛した安楽椅子探偵譚、いよいよ最終巻。七編収録の三番館シリーズ第六集。初文庫化。
【吉川英治文学新人賞受賞】広辞苑強奪計画に巻きこまれた「僕」と、ブータン人留学生との恋を育む「わたし」。二つの物語が出会う時、忘れられない衝撃が胸を打つ。『重力ピエロ』の著者の最新傑作!
現金輸送車が襲われ、二人が射殺された。しかしこの事件は、奸智に満ちた連続殺人事件の予告編にすぎなかった。大阪府警の黒木・亀田両刑事、通称クロマメ・コンビが活躍する警察小説第二弾!
悪魔の証である三重渦状指紋が川出家の惨劇を予告する。自らも助手の命を奪われた法医学の権威宗像博士が奸智に長けた敵に挑むが悪戦苦闘、遂には明智小五郎も出馬して……。
鮎川氏自身が推理作家役で登場、来日したエラリー・クイーンの半身ダネイ氏に書いてもらった色紙の紛失事件に巻き込まれる表題作など、五編を収録。三番館シリーズ第五集。
帝ご寵愛の猫、『源氏物語』幻の巻「輝く日の宮」――ふたつの消失事件に紫式部が挑む。
酒造業を営む紅家の婿養子が殺害された。犯人は謎めいた三姉妹か、酒蔵に集う杜氏か。雪降り積もる戦前の京都で名探偵・坂口安吾と鉄管小僧が連続殺人に挑む長編本格推理。
失敗した銀行襲撃計画は一転、巨額の身代金を要求する誘拐事件に変貌した――黒川博行 のデビュー作にして、日本ミステリ史上に残るユニークな警察小説シリーズ開幕の長編!
創刊第2号。鮎川哲也賞選評、創元推理短編賞、創元推理評論賞受賞作掲載。西澤保彦の犯人当て小説。田中啓文の本格ミステリ。北村薫、荻原浩、菅浩江、鯨統一郎の連載も好調。
資産家の伯父と、遺言状の優位を争う甥姪四人とが同居を始めた矢先、伯父の毒殺事件が発生。犯人当ての趣向で描かれる「青嵐荘事件」など六編。三番館シリーズ第四集、初文庫化。
埋蔵金の絵図を盗み、その帰り道で殺された父。そして十五年後、息子は父の汚名を晴らすために故郷へ帰る。折しも村では怪獣騒動が起きていて……郷愁溢れる田園ミステリ。