跡継承を巡って開かれる落語一門会の取材に、僻村を訪れた間宮緑。折からの豪雨で孤立した村に見立て殺人が突発、頼みの牧編集長が到着できない状況下で第二の事件が……。
膨大な数の稀覯本を収蔵する第三閲覧室で発見された死体。図書館運営主任が疑われ、彼の無実を信じる古書店主は調査を始める。紀田ミステリを代表する緻密な長編本格推理。
A女学院のニシ・アズマ先生が太い赤縁のロイド眼鏡をかけると、たちまち名探偵に変身する! 飄飄とした筆致が光る短編の名手による連作推理全十二編。待望の初文庫化!!
退職刑事が調べて現職刑事が寝台探偵を務めるという逆転の構図で描かれる「拳銃と毒薬」や、推理作家が旅先から手紙で事件を持ち込む「桜並木の一本の桜」など八編を収録。
文壇の登竜門F賞の受賞作は盗作だとの投書が舞い込んだ。その調査に赴き盗作問題の鍵を掴んだらしい編集者の死を巡って私立探偵が駆り出されるが……。三番館シリーズ第三集。
フレスコ画製作者・日高環の周囲で起こる数々の事件。すべては一人の少年が引き起こしたものだったが――イタリアを彷徨する、死に魅入られた女性の物語。長編幻想ロマン。
ミステリの新しい季刊誌刊行開始。連載は北村薫、井上雅彦、鯨統一郎、菅浩江、いしいひさいち、諸星大二郎。vol.1は有栖川有栖、芦辺拓、泡坂妻夫、黒崎緑、篠田真由美の短編掲載。
胡蝶ビルの周辺で続発する殺人事件。最初の犯人が逮捕されても事件は終わらず、また別の殺人を呼び寄せる――囲碁、将棋、麻雀などテーブルゲームを鏤めた鬼才のパズラー!
『ミミズクとオリーブ』につづく、台所探偵の事件簿第二弾は、密室内での吹き矢による毒殺事件など、安楽椅子探偵ものの魅力を十二分に発揮した、直木賞作家渾身の連作推理。
売れない作家が手にした一年間連載の依頼。姑息な売名行為に励みつつ執筆を始めたが、連載期間短縮を主張する編集次長が殺され、当の作家に容疑が……。三番館シリーズ第二集。
退職刑事が現役時代の事件を回想する「凧たこあがれ」や、さしもの退職刑事も一本取られて皮肉な落ちがつく「Xの喜劇」など八編を収録。安楽椅子探偵の名シリーズ第五集。
ひきこもりの探偵、鳥井真一とその友人、坂木司。この二人をとり巻く周辺に、またまた不可解な謎が発生する。鳥井は自慢の料理の腕をふるいながら、次々と謎を解いていく。
アルバイト先の助産院をリストラされた陽奈は、急場をしのぐために〈ハローベイビー研究所〉に就職するが、そこでは価値のないものばかり消え失せる目的不明の……
しがない私立探偵の「わたし」がバー〈三番館〉へ行って難事件の話をすると、グラスを磨きながら聞いていたバーテンが忽ち真相を喝破してくれる! 安楽椅子探偵連作第一集。
人生のいたるところに待ち受けている陥穽をテーマにした連作短編集『穴の牙』と、中編二つからなる作品集『深夜の法廷』を併載。巻末に年譜、作品目録を収録した最終巻!
音響会社の技師とバレエダンサーが植物園で惨殺された。技師は産業スパイを追及する矢先に消されたと判明、しかし容疑者にはアリバイが。鬼貫警部と丹那刑事の捜査は如何に。
日本プロ野球随一のファンを持つ阪神タイガースーーそのファンの中には、ミステリ作家も多数含まれている。その作家たちが熱い想いを小説に託して、今年の優勝を祈念する。
現職退職両刑事と推理作家が、遺稿のシノプシスをもとにミステリの展開や結末を巡って文殊の知恵を絞る「あらなんともな」など八編を収録。安楽椅子探偵の名シリーズ第四集。
出張助産婦コンビが出合う奇妙な謎を鮮やかに解き明かすのは、伝説のカリスマ助産婦・明楽先生。ユーモアと優しさに満ちた安楽椅子探偵連作集。NHK連続ドラマ化決定!
この結末を、決して人に話さないでください――乱立する探偵役、二転三転する真相。女性教師の撲殺事件は予想不能の展開へと雪崩れ込む。驚愕の本格推理問題作。