判型:四六判仮フランス装
ページ数:318ページ
初版:2005年4月15日
ISBN:978-4-488-01709-5
Cコード:C0093
写真:(c) kazuya yoshinaga
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。+東京創元社装幀室
果たして彼が向かったのは右の道か、左の道か、それとも正面の道か? ——8月2日午前6時、待ち合わせの場所に高城秀政は現れず、そのまま失踪してしまった。敬愛する上司の行方を追う日下部の前に次々現れる、奇矯な人びとと不可思議な事実。町内に出没する謎の消防車、血痕を残して消えた老人、生き別れの娘、正体不明の脅迫者。それぞれがパズルのピースのように結びつき始めても、杳として知れない高城の行方。大量のレッド・へリングに翻弄されながら、ついに日下部が直面した驚愕の真実とは? 『ゲッベルスの贈り物』『六色金神殺人事件』の鬼才が4年の沈黙を破って放つ、待望の新作長編!
藤岡真
(フジオカシン )1951年神奈川県生まれ。早稲田大学卒。広告代理店のCMディレクターとしてACCグランプリなどを受賞。92年「笑歩」で第10回小説新潮新人賞を受賞。著作は『ゲッペルスの贈り物』『六色金神殺人事件』『ギブソン』『白菊』がある。