第6回本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞

ニッポンコウカノナゾ

ニッポン硬貨の謎【単行本版】

エラリー・クイーン最後の事件

北村薫


ニッポン硬貨の謎【単行本版】

ジャンル
国内ミステリ > パスティーシュ

判型:四六判上製
ページ数:322ページ
初版:2005年6月30日

ISBN:978-4-488-02382-9
Cコード:C0093


装幀:石川絢士


内容紹介

●有栖川有栖氏推薦――「北村薫がEQを操り、EQが北村薫を操る。本書は、本格ミステリの一大事件だ。」

【第6回本格ミステリ大賞〈評論・研究部門〉受賞】
1977年、ミステリ作家でもある名探偵エラリー・クイーンが、出版社の招きで来日した。クイーンは、公式日程をこなすかたわら、東京に続発していた幼児殺害事件と、怪しい両替男にまつわる〈50円玉20枚の謎〉事件をみごと解き明かす……。敬愛してやまない本格ミステリの巨匠EQの遺稿を翻訳した――という体裁で描かれる、華麗なるパスティーシュの世界! 着想から十余年の歳月を経て堂々完成。解説=戸川安宣

*エラリー・クイーン生誕100年記念出版
*第4位『2006本格ミステリ・ベスト10』/国内ランキング
*第9位週刊文春「2005年ミステリーベスト10」/国内部門



北村薫

(キタムラカオル )

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。89年『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』が第44回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を、2006年『ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件』が第6回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)を、09年『鷺と雪』が第141回直木賞を受賞。16年に第19回日本ミステリー文学大賞を受賞。主な著書に『秋の花』『六の宮の姫君』『朝霧』『太宰治の辞書』『スキップ』『ターン』『リセット』『街の灯』『玻璃の天』『覆面作家は二人いる』『冬のオペラ』『盤上の敵』『語り女たち』『ひとがた流し』『いとま申して 『童話』の人びと』『謎物語 あるいは物語の謎』『ミステリは万華鏡』『詩歌の待ち伏せ』『北村薫のうた合わせ百人一首』『読まずにはいられない 北村薫のエッセイ』がある。