― 短編集―
三度笠を被り長い楊枝をくわえた姿の、孤独な旅人・木枯し紋次郎。彼は旅先で事件に巻き込まれる度に、名推理を披露する。ミステリと時代小説の名手が描く傑作10編を収録。
冬の夜に度々届く差出人不明の電報、顔の部分だけ黒く塗りつぶされた迷い猫のポスター……何でもない日常に潜む不可解な事件を、神出鬼没の名探偵・猫丸先輩が解き明かす!
犯罪計画は、完璧なはずだったのに──彼らはどこでミスを犯したのか? 殺人者の前に立ち塞がる、死神めいた風貌の警部の鋭利な推理。倉知淳初の倒叙シリーズ、四編を収録。
昭和から平成へという時代が移り変わっていく最中、英都大学推理小説研究会(EMC)へ入部したアリスの一年間を、九つの事件と共に綴った〈江神二郎〉シリーズ第一短編集。
時代小説の大家が生み出した、孤高の剣士・眠狂四郎。彼は時に老中・水野忠邦の依頼で、時に旅先で謎を解決する名探偵でもある。異色の探偵の活躍を描く珠玉の21編を収録。
謎の老人が支配する深夜の東京を舞台にした、傑作都市ミステリの表題作など11編を収録。科学知識に基づく作品を描いた著者の真髄を示す、奇想で彩る珠玉の短編集第2弾。
名探偵帆村荘六、再び帰還! 日本SFの先駆者が生んだ名探偵が活躍する傑作集第二弾を贈る。密室を自由に出入りする、稀代の怪人との対決を描く「蠅男」など五編を収録。
ストーリーテリングの名手が、異国を舞台にその土地で生きる人々の悲痛な叫びを掬い取る。あまねく襲う衝撃の結末が深い余韻を残す、至高のミステリ短編集全五編。
書簡体形式などを用いた独自の文体で読者を幻惑する、怪奇探偵小説の巨匠の入門にふさわしい四編を収録。不朽の大作『ドグラ・マグラ』の著者の真骨頂を示すベスト・オブ・ベスト!
映研とパソ研の間で柳瀬さんの取り合いに。巻き込まれた葉山君は?『理由あって冬に出る』の前日譚を描く「不正指令電磁的なんとか」など全五編収録。好評シリーズ第六弾。
亡くなった祖母から届いた手紙の秘密を追う表題作ほか、揺れ動く少女たちの心と、温かさや切なさに満ちた謎を叙情豊かに描く全5編。青春ミステリの名手が贈る珠玉の短編集。
滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執──痛みを引き受けながらそれらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。『王とサーカス』後の六編を収録する垂涎の作品集。
三十四年という短い生涯に於いて、自作五編が芥川賞候補となり、直木賞の候補にも挙がった早世の天才、山川方夫。連作〈親しい友人たち〉、〈トコという男〉など三十三編を収録。
幻想的な冒険譚の表題作ほか、唯一無二の科学的奇想に彩られた11編にエッセイを収録。日本SFの先駆者にして、科学知識に基づく作品を描いた著者の真髄を示す傑作短編集。
科学知識を駆使したミステリを描いた、日本SFの先駆者・海野十三。鬼才が生み出した名探偵・帆村荘六が活躍する推理譚から、精選した傑作を贈る。全十編を収録した決定版。
昭和六十年代の札幌・ススキノ。やがて消えゆくバブルの時代、かりそめの街で敏腕黒服・黒頭が邂逅する五つの物語。抜群のディテールで描く、『夜明け遠き街よ』の続編登場!
音楽学科のコンサートの舞台を泡まみれにした犯人は誰か、その目的は? 爽やかな余韻の表題作はじめ、聴き屋の柏木君と文芸サークル第三部〈ザ・フール〉の愉快な面々が総登場する全五編。お待たせしました第二弾!
神出鬼没の名探偵が謎を解く『幽霊紳士』。ホームズ・パスティーシュなどを含む『異常物語』。時代小説の大家による、本格ミステリ連作集と奇怪な出来事を描く短編集の合本版。
美貌の警察官“ぬいぐるみ警部”こと、音無美紀初登場作「お弁当ぐるぐる」など、魅惑を五編収録。犯人当て、パスティーシュ、不可能犯罪ものほか、西澤保彦ワールド全開!
こじんまりとしたバーで、「わたし」が初対面の男から持ちかけられた、謎めいた“賭け”の行方は──日本推理作家協会賞受賞作を含む、技巧を尽くした短編集。