ゲッカノラン/サツジンハチョットメンドウ

月下の蘭/殺人はちょっと面倒

小泉喜美子
日下三蔵


在庫なし

定価:1,430円 (本体価格:1,300円)

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月下の蘭/殺人はちょっと面倒

ジャンル
国内ミステリ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:492ページ
初版:2018年2月23日

ISBN:978-4-488-48611-2
Cコード:C0193
文庫コード:M-こ-7-1

装画:麻生志保
装幀:柳川貴代+Fragment


内容紹介

人の顔(かんばせ)を持つ新種の蘭を育てる美貌の義姉、朽ちゆく病院で“何か”を待ち続ける女医……幻想的な復讐譚が意外性に満ちたミステリへと変貌する『月下の蘭』、過去・犯罪・愛憎を巡る物語をトリッキーに仕立て上げた『殺人はちょっと面倒』、二冊を合本で贈る。歌舞伎や能など古典芸能の要素を、妖しく勁(つよ)く美しい女たちの犯罪と絡めて描いた、著者の真骨頂ともいうべき八篇を収録。著者あとがき=小泉喜美子/解説=日下三蔵


目次

「月下の蘭」
「月下の蘭──春は花」
「残酷なオルフェ──夏は星」
「宵闇の彼方より──秋は蟲」
「ロドルフ大公の恋人──冬は鳥」

「殺人はちょっと面倒」
「ラヴ・ホテル〈瀧〉にて」
「殺人はちょっと面倒」
「夜のジャスミン」
「空白の研究 A Study in Blank」


小泉喜美子

(コイズミキミコ )

作家、翻訳家。1934年東京生まれ。都立三田高等学校卒。59年「我が盲目の君」が第1回EQMM短篇コンテストの準作に入選。62年、第1回オール讀物推理小説新人賞に投じた『弁護側の証人』が高木彬光の絶賛を受け翌年に単行本として刊行される。その後十年を経て『ダイナマイト円舞曲(ワルツ)』を発表し、以降は創作と翻訳、エッセイ執筆など多彩な才能を開花させる。代表作に『血の季節』『殺さずにはいられない』ほか。P・D・ジェイムズ『女には向かない職業』、ジョセフィン・テイ『時の娘』、クレイグ・ライス『大はずれ殺人事件』など数多くの翻訳も手がけた。85年没。


日下三蔵

(クサカサンゾウ )

1968年神奈川県生まれ。専修大学文学部卒。書評家、フリー編集者。主な著書に『日本SF全集・総解説』、『ミステリ交差点』、主な編著に、《年刊日本SF傑作選》(大森望との共編)、《日本SF全集》、《中村雅楽探偵全集》、《都筑道夫少年小説コレクション》、『天城一の密室犯罪学教程』ほか多数。