ラクジツノモン

落日の門

連城三紀彦傑作集2

連城三紀彦
松浦正人


落日の門

ジャンル
国内ミステリ > 短編集
レーベル
創元推理文庫(M)

判型:文庫判
ページ数:734ページ
初版:2018年12月14日

ISBN:978-4-488-49812-2
Cコード:C0193
文庫コード:M-れ-1-2

写真:犬田和楠
装幀:岩郷重力+mmkktf


内容紹介

名匠・連城三紀彦が紡いだ数多の短編群から選り抜いた傑作集第二巻。直木賞受賞以降、著者の小説的技巧と人間への眼差しにはより深みが加わり、ミステリと恋愛小説に新生面を切り開く。文庫初収録作品を含む本巻では、著者の到達点と呼ぶべき比類なき連作『落日の門』全編を中心に、円熟を極めた名品十六編を収める。著者の全貌が把握できるとともに新たな視座を提示する全二巻。


目次

「ゴースト・トレイン」
「化鳥」
「水色の鳥」
「輪島心中」
「落日の門」
 落日の門
 残菊
 夕かげろう
 家路
 火の密通

「それぞれの女が……」
「他人たち」
「夢の余白」
「騒がしいラヴソング」
「火恋」
「無人駅」
「小さな異邦人」


連城三紀彦

(レンジョウミキヒコ )

1948年愛知県生まれ。早稲田大学卒。78年「変調二人羽織」で第3回幻影城新人賞を受賞、79年に初の著書『暗色コメディ』を刊行する。81年「戻り川心中」が第34回日本推理作家協会賞を、84年『宵待草夜情』が第5回吉川英治文学新人賞を受賞。同年『恋文』が第91回直木賞を受賞して、恋愛小説の名手として評価を確立する。その後もミステリ的手法を恋愛小説に昇華させた傑作を多数発表。96年『隠れ菊』が第9回柴田錬三郎賞を受賞。2013年没。翌年、第18回日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞した。