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終戦から間もない降誕祭前夜、焼け跡の残る横浜・中華街の片隅で他殺体となって見付かった隻腕の男。ピアニストとして将来を嘱望されながらも戦争に音楽の道を断たれた男は、如何にして右腕を失い、名前を捨て、哀しき末路を辿ったのか。そして、遺された楽譜に仕組まれたメッセージとは――美しき暗号が戦時下の壮大な犯罪を浮かびあがらせる、名匠の初期を代表する推理長編。解説=米澤穗信
連城三紀彦
(レンジョウミキヒコ )1948年愛知県生まれ。早稲田大学卒。78年「変調二人羽織」で第3回幻影城新人賞を受賞、79年に初の著書『暗色コメディ』を刊行する。81年「戻り川心中」が第34回日本推理作家協会賞を、84年『宵待草夜情』が第5回吉川英治文学新人賞を受賞。同年『恋文』が第91回直木賞を受賞して、恋愛小説の名手として評価を確立する。その後もミステリ的手法を恋愛小説に昇華させた傑作を多数発表。96年『隠れ菊』が第9回柴田錬三郎賞を受賞。2013年没。翌年、第18回日本ミステリー文学大賞特別賞を受賞した。