地球は、木星から分離して飛来した原始惑星とのニアミスによって地軸が傾き、人類は絶滅の縁に立たされることに……。大好評『揺籃の星』につづく待望の巨編登場!
宇宙暦800年、"常勝"と"不敗"の雌雄を決する戦いの幕が上がった。双方の名将が相次いで斃れる中、衝撃の事件が両陣営を揺さぶる。銀河叙事詩の雄編、怒濤の急展開!
表題作ほか「蒼い旅籠で」「山を生んだ男」など、最初期に書かれた幻想SFの傑作短編を集成。デビュー作「カエルの死」にはじまる傑作タイポグラフィクションの数々も収録した。
交通事故と死と性交に異様な執着を抱く男が構築する、重金属と血と精液の悪夢世界。暴力とテクノロジーによって調律された性と死を描く、予言者バラードの問題作、初文庫化。
同盟の完全掌握を目指すラインハルトに、老将ビュコックが最後の戦いを挑む。一方、不正規隊を率いて独立星系に身を寄せたヤンは、二度目のイゼルローン攻略を目論むが……。
官僚ロボットを従え、人類の理解を超えた種族を相手に単身挑む若き司政官たちの群像。著者を代表する遠大な本格SF未来史の短編全7作を、年代順に編纂し初の1巻本とした。
至尊の冠を戴く存在となったラインハルトと、退役の後悠々たる新婚生活を送るヤン。銀河はようやく平穏を迎えたかに見えたが、再び動乱の影が両者を取り巻こうとしていた。
都市が移動し、都市同士が食いあう、最終戦争後の奇怪な世界。トムとヘスターは、氷原を走る美しい都市アンカレジに拾われるが……。2007年星雲賞受賞の『移動都市』続編。
子供のころ出会った“緑の髪の少女”の記憶。彼女との再会は、若き植物学者を思いがけない悲劇へと導く。著者の初期代表作を、その後書かれた続編と併せて初の完全版で贈る。
曲者揃いの気象庁特異生物対策部が挑むは"怪獣災害"! 日本に襲い来る多彩な怪獣たちと戦う気特対の面々の活躍。気鋭が贈る本格SF+怪獣小説。
同盟首都を見舞う帝国の急襲に、ヤンはイゼルローン放棄を決断、立ちふさがる帝国の智将たちを、奇策を駆使して破ってゆく。そしてついに、ラインハルトとヤンは直接対決へ。
新世代ロボットとしての役割を終え、今は絵を描くだけの存在となった〈ピイ・シリーズ〉。人間とロボット、姿だけを同じとする二者がともに歩むことのできる未来はあるのか?
名編「太陽風交点」に始まるシリーズを最新作まで収録して初文庫化。辺境宙域で、人間の想像を超えた謎の遺跡を巡る下級遺跡調査員の私と、助手である結晶生命体トリニティの旅路。
古書マニア、SFマニアの間で密かに語り伝えられる奇妙奇天烈・奇想天外な小説を精選、1950年代から90年代まで時代を追って紹介する、ファン必携の1冊。カラーを含む図版およそ200点を収録。
帝国正統政府の樹立に与した自由惑星同盟。ラインハルトは大攻勢を宣し、かつてない猛攻が同盟を見舞う。イゼルローンを護るヤンと帝国の双璧ロイエンタールの死闘の行方は。
この世に一台きりの装置が過去を自在に書き換えてしまう。私は私立探偵。だがすべてが変わってしまう世界で探偵に何ができるというのだろう。時間SFのまったく新しい展開。
帝国で進行する大規模な軍略――それは巨大要塞を跳躍移動させ、イゼルローンを侵攻するという壮大な作戦だった。巨大要塞同士による壮絶な戦いの火蓋が切って落とされる!
【日本SF大賞受賞】戦後のパリでシュールレアリスムの巨星ブルトンが出会った若き天才。彼の創りだす詩は途方もない力を備えていた。その詩が80年代の日本に翻訳された。
終わることなく続く核戦争。放射能にまみれた地上を避けて、人々は巨大な地下住居に潜み、戦闘機械の製造に追われていた……だが、それはすべてまやかしだった。新訳決定版。
同盟でクーデター勃発! 鎮圧を命じられたヤンは苦渋の決断を下す。一方、門閥貴族と争うラインハルトにも、苛酷な試練が待ち受けていた。英雄たちの叙事詩、怒濤の急展開。