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滅びの鐘

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次世代へと繋ぐ希望を描いた乾石智子の最高傑作

『滅びの鐘』

乾石智子

2011年に刊行されたデビュー作『夜の写本師』が、今までにない想像力と新人と思えぬ卓越した文章で描かれる濃密な世界、と多くの書店員や書評家から絶賛を受けた乾石智子。その著者がデビュー前からずっと構想を練っていた長編がついに刊行されました。

舞台は3つの民族が存在する国、カーランド。支配階級であるアアランド人、被征服民カーランド人そして古くから土着の民として生きるガイエールの民。
カーランド人は魔力を持ち、創作に長け、素晴らしい芸術や音楽を生み出す。そんな彼らを支配するアアランド人は勇猛果敢で統率力があり、その力で海を渡りやってきた民族だった。そして狡猾な知恵で彼らの中を渡り歩くガイエールの民。カーランド人の才能を認めつつも、彼らを虐げるアアランド人。やがて長年に亘る確執は、現王によるカーランド人の大量虐殺をきかっけに、平和の象徴とされる鐘の破壊を引き起こす。破壊された鐘の欠片は人や獣に取り込まれ、カーランド人の少年タゼーレンの中にも入り込む。鐘の力に突き動かされて、人々は惑い、戦いへと流されていく。タゼーレンもまた、鐘の力から来る破壊的な衝動に取り込まれていく。己の中の闇に打ち勝ち、平和を取り戻すことができるのか。そして争いあう民族がたどり着く未来とは?

読み終えてなんて壮大な物語を読んだのか!と、ため息が出ます。民族同士の争いは、まるで現代にもある紛争を思い起こさせます。一度は闇に取り込まれてしまう主人公。だからこそ、人を赦す光を見つけることができたのかもしれません。
全てを赦す事はできなくても、手をとって同じ方向を向くことは出来る。そこから始まる未来が平和に満ちたものであるようにと祈りが込められた素晴らしい作品です。ぜひこの機会にご一読ください。

【乾石智子 好評既刊】
「オーリエラント」シリーズ
『夜の写本師』 
『魔道師の月』
『太陽の石』
『オーリエラントの魔道師たち』【単行本】
『沈黙の書』【単行本】


(2016年1月29日)

花魁さんと書道ガール

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書道を愛する女子大生と妖艶な花魁幽霊の活躍を描く、痛快恋愛ストーリー

『花魁さんと書道ガール』

瀬那和章

1/29刊行、瀬那和章『花魁さんと書道ガール』、通称『おいしょガール』を激押し中! 花魁の幽霊に取り憑かれた地味女子大生が恋の悩みをバッタバッタと解決していく痛快恋愛コメディです。魅力あるキャラクターの会話劇に大笑いし、歯切れの良く啖呵をきる花魁幽霊、春風にスカッとしながらお読みください!

書道を愛する大学一年生、花沢多摩子はひょんなことからある日、花魁の幽霊、春風に取り憑かれてしまいます。「本物の恋を見れば成仏できるかもしれない」とうそぶく春風の言葉に従って、恋に悩む人たちの問題を解決するはめに。恋愛なんて興味がないと公言する多摩子にとって他人の恋愛事情なんて、どうでもいい些末な話。しかし春風を成仏させるため、嫌々ながら恋のお悩み解決に乗り出します。かくして地味な書道ガールと百戦錬磨の花魁幽霊によるタッグが結成! 二人は本物の恋を見つけることは出来るのか。
ミステリやSFなどのジャンル小説を数多く出す東京創元社が今回イチオシするのは、痛快恋愛コメディという創元らしからぬ一冊です。しかし、そこで「創元らしくないなぁ」なんてがっかりしないでください。もちろん、ただのラブコメではありませんよ! ささやかですが、ちょっとした仕掛けもある“創元”流ラブコメです。ぜひご堪能ください。
また、『おいしょガール』は、刊行と同時に株式会社RRJ様が提供する「キクボン」というサイトで、朗読を配信中。朗読担当は人気声優の柚木涼香さん。おどおどする多摩子やカッコよく啖呵を切る春風さんなど朗読ならではの、臨場感抜群な『おいしょガール』を楽しめます。朗読を聞いてから本書を読むのも良し! 本書を読んでから朗読を聞くのでも良し! ぜひどちらもお楽しみください。さらに、ツイッターの本書の公式アカウントでは、書道や花魁さんに関する豆知識や登場人物の裏設定など、ここだけのお得情報を毎日upしております。ツイッターアカウントをお持ちの方は、ぜひ「おいしょガール」と検索してみてください。

【書店員さんからの応援コメントも続々!】
・書泉ブックタワー 田村恵子さん
素敵な恋の掌編がつまった『花魁さんと書道ガール』。これからの季節にぴったりの一冊でした。

・紀伊國屋書店北千住マルイ店 山田久美子さん
読むと恋をしたくなること間違いなし!! 他人の人生と関わっていくことで主人公の多摩子が変わっていく様が読んでいて面白かったです。春風さんもとても素敵な方で、このままずっと読み続けていたいと思いました。

・文教堂書店赤羽店 丸山亮一さん
とても読みやすく、キャラが立っていて良いと思いました。主人公多摩子にも少し恋の予感みたいなものが見え隠れしていたので、もし、続編が出るのであれば、多摩子の本当の恋の行方も見てみたいと思いました。

・紀伊國屋書店広島店 藤井美樹さん
こどもの頃書道を習っていたので、その時の気持ちや性格が字に出るというのは、ほんと――によくわかります。見本通りに書くのが得意な人も自由に書いた方は素敵な人も色々なんですよね。その色々な人がいる、というのがだんだんわかっていく多摩子ちゃんの変化ぶりが楽しかったです。何気に毒舌な周りの人達も。そして何より謎多き花魁、春風さん。私も会ってみたいぞ! 美人で男前な幽霊が恋の悩みを解決する所を側で見てみたいです。人を一文字でイメージするアイデアも面白い!

【関連リンク】
『花魁さんと書道ガール』twitter公式アカウント 
耳で聴く本 Kikubon


(2016年1月29日)

忘れな草

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話題沸騰で売行き好調!『雪の断章』につながる姉妹編、復活!!

『忘れな草』

佐々木丸美

2015年、作家・青崎有吾氏に日本経済新聞の書評で「紛うことなき徹夜本だ」と紹介されたことをきっかけに
重版を重ね、8万部を突破したベストセラー『雪の断章』。ノスタルジックかつ叙情的、そして繊細な文体は多くの読者を惹きつけ虜にしてきました。さらに、本書と世界設定を同じくする姉妹編『忘れな草』『花嫁人形』『風花の里』が復刊され、好評をいただいています。
『雪の断章』から始まる〈孤児〉4部作とされるこの3作品は『雪の断章』と同じ世界を舞台にで描かれ、運命に翻弄される少女たちの生き様が、著者独自の文体で描かれています。

『忘れな草』・・・捨て子の葵と美しい弥生。二人の孤児は閉ざされた邸に引き取られる。やがて、権力争いの〈駒〉として巻き込まれていくのだが……
『花嫁人形』・・・両親と四人姉妹が暮す幸せな家庭で、なぜか昭菜だけは存在を無視されていた。罪と秘密、叶わぬ片恋を抱える少女の運命は――?
『風花の恋』・・・両親を失った後も、愛猫と幼馴染に護られ逞しく生きる星玲子(れいこ)。初恋の思い出と祖父の遺産を巡る策謀が少女を翻弄する。

全ての作品に共通するのは〈孤児〉という境遇、巨大な権力、そしてかなわぬ恋心。さらにミステリとしての完成度が、物語をより複雑で濃厚な作品へと昇華しています。 恋に生き、運命に翻弄される少女たち。読み始めたら最後まで引き込まれる佐々木丸美の世界をこの冬に堪能してみてはいかがでしょうか。

【佐々木丸美 好評既刊】
〈孤児〉4部作
『雪の断章』 
『忘れな草』
『花嫁人形』
『風花の里』

〈館〉シリーズ 第1弾
『崖の館』 


(2016年1月6日)

カールの降誕祭

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『犯罪』のシーラッハが贈る、ブラックなクリスマス・プレゼント

『カールの降誕祭』

フェルディナント・フォン・シーラッハ
酒寄進一

『犯罪』や『禁忌』など、新刊を刊行するたびに注目を集めるドイツの作家フェルディナント・フォン・シーラッハ。簡潔で研ぎ澄まされた文体は、日本国内でも数多くのファンを獲得しています。そんなシーラッハが贈る、最新作『カールの降誕祭』が11月に刊行され、また多くの話題を呼んでいます。

「罪とは何か」

『犯罪』以来、一貫して読者に問い続けるシーラッハですが、今作もそのテーマが私たちに突き刺さります。普通の人たちが犯した奇妙な犯罪。
・日本人女性に恋をしたパン職人が「まともなパン屋」でなくなってしまった理由
・規律を守り、公明正大だった裁判官におとずれた数奇な人生の結末
・十世紀から続く貴族トーアベルク家。クリスマスの帰省中に息子が起こした惨劇
など、立場は違いますが、登場人物は皆、普通の人生を送っていた人々です。そんな彼らが、ある日突然罪を犯します。各編はいずれも、刑事事件弁護士でもある著者の経験に基づいて書かれるため、他の小説世界で描かれるような特殊な犯罪者たちとは違います。罪を犯すのは、あくまでも身近な人間です。そのため読者は、自身がもし当事者だったならどうしているだろうか、と独特な緊張感に包まれます。

カバーイラストは著者既刊の『犯罪』『罪悪』の装画も担当した、気鋭の版画家・タダジュン。今回は、カバーだけでなく、16点の挿絵も収録されています! 二人の天才によって生まれた本書は、本国ドイツの原著以上に素晴らしい作品に仕上がったといっても過言ではございません! 豪華な装丁の本書は、贈り物にも最適です。ただのプレゼントでは満足できない方にブラックなクリスマス・プレゼントはいかがでしょうか。

【フェルディナント・フォン・シーラッハ 好評既刊】
『犯罪』(創元推理文庫) 2012年本屋大賞翻訳小説部門 第1位
〈文芸書〉
『罪悪』
『コリーニ事件』
『禁忌』


(2015年12月01日)

なんでもない一日

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「魔女」と称された著者が描く、背筋も凍る人間たちの悪意

『なんでもない一日』

シャーリイ・ジャクスン
市田泉

皆が死んだこのお城であたしたちはとっても幸せ――外の世界との交流を断ち、姉妹だけで過ごしていた少女たちに向けられる容赦ない悪意とその恐ろしい結末を描いた『ずっとお城で暮らしてる』の著者シャーリー・ジャクスンの選りすぐりの短編を集めた傑作集『なんでもない一日』が刊行されました。

ジャクスンが描く作品は、超自然的要素を排し、身近にいる人間に潜む悪意を描くことでより恐怖を感じる作品が多く、その作風から「魔女」と称されるほどでした。今回の短編集では強烈な悪意や妄想がもたらす現代的な脅威や、不思議なユーモアや優しさを湛えた著者らしからぬ作品まで、より幅広い内容となっています。

最近結婚したばかりの女性が食糧を求め店に行くと、周囲の人間がざわめき……おそろしい結末が予感される「スミス夫人の蜜月」、なぜか見知らぬ人々に善行を施す男の謎が読んでいくうちに「……え?」となる怪作「なんでもない日にピーナッツを持って」など、ジャクスンの本領発揮とも言うべき23編が堪能いただけます。他に、著者の育児エッセイ5編も併催。「魔女」と称された著者の母としての一面が対比されて、より作品の面白さを引き立てます。
ぜひ、あなたのお気に入りの1編を見つけてください。

【シャーリイ・ジャクスン 好評既刊】
『ずっとお城で暮らしてる』 
『丘の屋敷』
〈アンソロジー〉
『街角の書店 18の奇妙な物語』


(2015年10月30日)

家政婦は名探偵

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大好評!痛快ヴィクトリア朝ミステリシリーズ第1弾!

『家政婦は名探偵』

エミリー・ブライトウェル
田辺千幸

今月の営業部のオススメは今年の5月に刊行して以来、勢いの止まらないコージーミステリの新定番『家政婦は名探偵』です。舞台はヴィクトリア朝イギリスですが、著者はアメリカの作家・エミリー・ブライトウェル。本国アメリカでは、1993年に刊行して以来、今も毎年新作を刊行し続けている人気シリーズです。

とびきり善人ではあるが、刑事としての才能はイマイチなウィザースプーン警部補。しかし近ごろの彼は、難事件をバッサバッサと解決している。というのも、捜査に行き詰まったとき、彼が雇う家政婦ジェフリーズ夫人に事件の話をすると不思議と考えがまとまり、たちまち事件を解決してしまうためだ。実はこのジェフリーズ夫人こそ、鋭い洞察力を持つ物語の真の探偵役。心優しいご主人のため、夫人と彼を慕う使用人たちはこっそり探偵団を結成し、事件解決のために奔走します。
今回の事件は毒キノコにより殺されたとみられる、あまり評判の良くない開業医の殺害事件。果たして使用人探偵団は、ウィザースプーン警部補に手柄をたてさせられるのか?

使用人たち全員が雇い主であるウィザースプーン警部補を慕い、彼のために(まぁ、好奇心旺盛というところも大いにありますが)事件解決に奮闘する姿が読んでいてとにかくほっこりします。
ご好評につき、来月9月初旬に待望のシリーズ第2弾『消えたメイドと空家の死体』を刊行! ますますパワーアップしたキャラクターたちの活躍に胸が躍る、痛快ミステリをどうぞお楽しみに!

〈家政婦は名探偵〉シリーズ
『消えたメイドと空家の死体』 シリーズ第2弾(9月上旬刊行)



(2015年8月31日)

強欲な羊

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怖い、でもページを捲る手が止まらない傑作ミステリが待望の文庫化

『強欲な羊』

美輪和音

今回営業部がオススメするのは、全国書店で多面展開中!刊行後重版も止まらない話題作『強欲な羊』です。
圧倒的な筆力で第7回ミステリーズ!新人賞を受賞した「強欲な羊」に始まる“羊”たちの饗宴。企みと悪意に満ちた、五編収録の連作集をご紹介いたします。 

物語の核となるのは“羊”です。よく羊の目が不気味で苦手な人も多いですよね。その雰囲気を放つ“羊”が各編に登場し、物語に不穏な空気をもたらします。
美しい姉妹の陰湿な争いの果てに起こった悲劇、自分の息子とそっくりな友人の息子を目の当たりにした男の疑念、自分の婚約者を奪った幼なじみが巻き込まれた殺人事件の真相など、どれも波乱のありそうな、クセのある作品ばかり。その中毒性の高さは読者を病み付きにして離しません。

著者の美輪和音氏は、以前別の名義で映画『着信アリ』などの人気ホラー映画の脚本も手掛けた実力派。読めば予想を裏切る衝撃の展開と恐怖に慄くイヤミスで、普段の読書体験と違った快感を味わえます。しかし、ぜひ、それで読むのをやめないでください。二度三度読み直すと、散りばめられた伏線や構成の上手さに再度驚くことになりますよ!
暑さがますます厳しくなるこれからの季節、本書でゾクッと背筋を震わせる、イヤ〜な涼しさをご提供いたしましょう!



(2015年7月31日)

エクソダス症候群

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デビュー作が直木賞候補さらに日本SF大賞を受賞した著者渾身の傑作長編

『エクソダス症候群』

宮内悠介

第1作『盤上の夜』、第2作『ヨハネスブルグの天使たち』(早川書房)が連続して直木賞候補となり、それぞれ日本SF大賞、同特別賞を受賞した驚異の新鋭・宮内悠介が放つ、初の書下し長編が満を持して刊行となりました。

本作は火星を舞台に精神病医学の歴史を紐とく意欲作です。主人公の青年カズキは火星で生まれ、地球で育ち精神科医となった。そして、地球でのある出来事をきっかけに火星唯一の精神病棟に赴任する。そこは、かつて父親が勤めていた病院だった。しかし開拓地の精神病棟は人も薬も不足しており満足な治療を施せるとは言いがたい環境にあった。そんな中、沸き起こる数々の事件。やがてそれはカズキの出生の秘密と結びつき、驚愕の事実が発覚する……!

薬によってすべての精神疾患がコントロールしたに置かれた近未来。それでも死を求める人々。火星でのみ発症が相次ぐエクソダス症候群とはいかなる病なのか。閉鎖された空間に生きる人々の葛藤と孤独、感情の在り方、そして人とは何か──主人公が苦悩しながらも最後に希望の光を見つけるラストは感動的です。
様々なテーマが読み取れる本作。ぜひ深い読書体験を味わってみてください。

【宮内悠介 好評既刊】
『盤上の夜』 冲方丁氏・穂村弘氏・宮部みゆき氏推薦!
『折り紙衛星の伝説』(短編「薄ければ薄いほど」収録)



(2015年7月31日)

ゴッサムの神々〈上〉

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ニューヨーク最初の警官の活躍を描いた傑作長編、新カバーで登場!

『ゴッサムの神々〈上〉』

リンジー・フェイ
野口百合子

今月営業部がオススメする一冊は、マイクル・コナリー大絶賛! ニューヨーク市警の始まりを描いた傑作ミステリシリーズ第1作、リンジー・フェイ『ゴッサムの神々』です。
舞台は1845年のニューヨーク。大火で顔にやけどを負い、職も財産も失ったティモシー(ティム)・ワイルドは、不本意ながら創設まもないニューヨーク市警の警官職に就きます。不慣れながらも、若いころからやっていたバーテンダーの経験を生かし、持ち前の観察力でめきめき頭角を現すティム。そんなある日、巡回中に一人の少女に出会います。「彼、切り刻まれちゃう」と口走る血まみれの少女。やがて、少女の言葉通り、胴体を十字に切り裂かれた少年の死体が発見され……。
猥雑で混沌としたニューヨークの街で、必死に生き抜く人々の人間ドラマも魅力的な本書。宗教観、移民排斥問題、貧困など、様々な社会的不安も伏線に織り込み、ミステリとして昇華させている傑作長編です。一度読み始めたら、後は一気読み! 読後の余韻も相まって、当時のニューヨークの世界から中々帰ってこられませんよ!
7月の中旬には待望の最新刊『7は秘密』を刊行いたします。今作で登場した個性豊かなキャラクターたちをより掘り下げ、今作以上の傑作ミステリに仕上がっております。どうぞお楽しみに!

【シリーズ最新刊】
『7は秘密』(7月中旬刊行)


(2015年6月30日)

夏の沈黙

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追いつめられる描写に思わず身震いする! 今年最大級の衝撃サスペンス

『夏の沈黙』

ルネ・ナイト
古賀弥生

今年の夏、一番の話題作『夏の沈黙』は、イギリス本国において、大手版元による刊行権利をめぐる熾烈なオークションが繰り広げられ、さらに世界25か国の刊行が決まったというデビュー作です。日本でも本国と同時期に刊行されました。

「この本は私のことを書いている」という帯文言の通り、主人公のキャサリンが引っ越し先で見つけた本には彼女の過去が描かれていた。それは、決して誰にも知られてはいけない秘密。一方、亡くなった妻の日記から、旅先で命を落とした息子の死の真相を知った男が、息子を死に追いやった女への復讐を果たそうと1冊の本を書き上げる。そして──。
ずっと隠し通そうとした過去が、1冊の本を通して夫や息子、職場へと知れ渡っていく。これまで築き上げてきた信頼を失っていくキャサリン。しかし、彼女と復讐を誓う男が対峙したとき、思いもよらぬ真実が浮かび上がる……!
いったい20年前に何が起こったのか。彼女はなぜ語らないのか。終盤での展開にもう一度最初から読み直したくなる作品です。発売前に一般読者による読書モニターも実施。「ジェットコースターのような展開」「究極のサスペンス」と絶賛! ぜひ、今年最大級の衝撃をお楽しみください。

【読者モニターの皆様の声】
・最後まで読むことをお勧めする。私は泣いた。まさか最後に泣かされるとは思ってもみなかった。ミステリ好きの人は用意周到に張り巡らされた伏線に最後に気づき恐れおののくがいい。(20代女性)

・最初のページから、この先どうなるの? と、ハラハラさせる展開。展開の妙が素晴らしく、久しぶりにゆっくり読み進めた小説でした。ページをめくるのが勿体なかった!(40代男性)

・ばらばらの破片が、ページを進めるとともに、パズルのように空白の場所にあてはまってゆく。最後までどこへ向かうのかわからない究極のサスペンス。(50代男性)

・普段ミステリはあまり読まないが、読み終わる瞬間までわくわくし通しでした。結末が特に良かった。今すぐ冒頭から確認しつつ読み返したくてしょうがない。(20代女性)

・ジェットコースターのように一気に読み終えました。驚愕の真実と悲しい事実に、最後のページを読み終えたあとは、ふーっと息を長くはきながら静かに本を置きました。(40代女性)


(2015年6月30日)

該当商品140件中、51〜60件目を表示