エクソダスショウコウグン

エクソダス症候群

  【単行本版】

宮内悠介


在庫なし

定価:1,870円 (本体価格:1,700円)

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エクソダス症候群

ジャンル
SF > SF
レーベル
創元日本SF叢書

判型:四六判仮フランス装
ページ数:276ページ
初版:2015年6月30日

ISBN:978-4-488-01818-4
Cコード:C0093

(C)akg / pps / Sefirot Tree / A. Kircher
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。


内容紹介

第1作『盤上の夜』、第2作『ヨハネスブルグの天使たち』が連続して直木賞候補となり、それぞれ日本SF大賞、同特別賞を受賞した驚異の新鋭が放つ、初の書下し長編!

すべての精神疾患が管理下に置かれた近未来、それでも人々は死を求めた。

10棟からなるその病院は、火星の丘の斜面に、カバラの“生命の樹”を模した配置で建てられていた。ゾネンシュタイン病院――亡くなった父親がかつて勤務した、火星で唯一の精神病院。地球の大学病院を追われ、生まれ故郷へ帰ってきた青年医師カズキは、この過酷な開拓地の、薬もベッドもスタッフも不足した病院へ着任する。そして彼の帰郷と同時に、隠されていた不穏な歯車が動きはじめた。25年前に、この場所で何があったのか――。舞台は火星開拓地、テーマは精神医療史。新たな地平を拓く、初の書下し長編。

*第3位『SFが読みたい!2016年版』ベストSF2015国内篇



宮内悠介

(ミヤウチユウスケ )

1979年東京生まれ。92年までニューヨーク在住、早稲田大学第一文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。インド、アフガニスタンを放浪後、麻雀プロの試験を受け補欠合格するも、順番が来なかったためプログラマになる。囲碁を題材とした「盤上の夜」を第1回創元SF短編賞に投じ、受賞は逸したものの選考委員特別賞たる山田正紀賞を贈られ、創元SF文庫より刊行された秀作選アンソロジー『原色の想像力』に同作が収録されデビュー。また同作を表題とする『盤上の夜』は第一作品集ながら第147回直木賞候補となり、第33回日本SF大賞を受賞。またこの書籍収録段階で短編「盤上の夜」が第44回星雲賞日本短編部門の参考候補作となった。さらに第二作品集『ヨハネスブルグの天使たち』も第149回直木賞候補となり、第34回日本SF大賞特別賞を受賞した。2013年、第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞。2017年、『彼女がエスパーだったころ』で第38回吉川英治文学新人賞を、『カブールの園』で第30回三島由紀夫賞を受賞。さらに同年発表した『あとは野となれ大和撫子』は第49回星雲賞日本長編部門を受賞し第157回直木賞の候補ともなった。