これであなたのおうちも〈ビストロ・パ・マル〉に! TVドラマ「シェフは名探偵」公式レシピ・ブック
シリーズ累計37万部突破! 近藤史恵の大人気ミステリ〈ビストロ・パ・マル〉シリーズを原作としたTVドラマ「シェフは名探偵」が、大好評のうちに最終回を迎えました。
毎回登場する美味しそうな料理に思わず食べたい! と叫んだ方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。そんなTVドラマや原作に登場した〈ビストロ・パ・マル〉でふるまわれる美味しい料理やデザートの絶品料理の数々、アミューズからデザートまで、そしてドラマで見られたまかない料理まで、43品のレシピを収録した『ビストロ・パ・マルのレシピ帖』を刊行いたしました。
オールカラーで料理写真を眺めるだけでも楽しく、深夜、テレビの前で指をくわえて(?)サーブされるのを見た、あのお洒落で美味しそうなフランス料理を再現できるのです。さらに、ドラマで主役を演じた西島秀俊さんをはじめ、豪華キャスト陣の写真やコメントも収録。料理が登場する原作も合わせてご紹介しています。
著者の小川奈々さんは、ドラマ「シェフは名探偵」の料理監修を手掛け、多方面で活躍する人気料理家です。
また、7月末の刊行後Amazonでは【シェフのレシピ】部門ランキングでも【フランス料理】部門ランキングでも1位を獲得。SNS上では「眺めるだけでも楽しい」「これならうちでも作れる」などの絶賛の声や、実際に「作ってみた」という画像が上がるなど、多くの反響をいただいています。
これであなたのおうちも〈ビストロ・パ・マル〉に! ぜひこの機会にお手に取ってみてください。
・総務部業務レポート 〈ビストロ・パ・マル〉のレシピで料理してみた
(Webミステリーズ!/外部リンク)
【ドラマ「シェフは名探偵」原作小説】
近藤史恵〈ビストロ・パ・マル〉シリーズ
・『タルト・タタンの夢』
・『ヴァン・ショーをあなたに』
・『マカロンはマカロン』
・ドラマ「シェフは名探偵」公式サイト(テレビ東京)
この犯人は、見抜けない。MWA賞最優秀長編賞受賞に至った傑作ミステリ!
今年の最注目の翻訳ミステリとして7月に刊行したエリー・グリフィス『見知らぬ人』。刊行前に先読みキャンペーンも行い、多くの驚きと絶賛の声を頂戴しました。更に、刊行前に重版が決定! 刊行後も売行きを伸ばしています。
これは伝説的作家の短編の見立て殺人なのか?
イギリスの中等学校タルガース校の旧館は、かつてヴィクトリア朝時代の作家ホランドの邸宅だった。クレアは同校の英語教師をしながら、ホランドの研究をしている。10月のある日、クレアの親友である同僚が殺害されてしまう。遺体のそばには“地獄はからだ”という謎のメモが。それはホランドの幻想怪奇短編に繰り返し出てくるフレーズだった……。
章ごとに変わる語り手。次々と明らかになる事実。新しい情報が見えるたびに事件の先は迷い込んでいき……と、ミステリの醍醐味をじっくり味わえる作品です。多くの書店員さんからも絶賛! そのコメントの一部をご紹介いたします。
【多くの書店員さんからも絶賛!】
・雰囲気のある舞台設定と魅力的な登場人物たちに、いつしかどっぷりと浸っていた。 あの人が犯人か、いやいやこの人か、いろいろ想像しながら読み進む。 しかし真相は豹変するかのごとく、不意に姿を現した。 思いもよらない結末に驚きを隠せない。 (水嶋書房金剛店 浦辺千栄子さん)
・イギリスのイメージに違わぬ多くの魅力的なあれこれがみっしりつまったミステリ。読み応えもたっぷり。さらに! 忠実で勇敢な愛らしい犬が出てくる(しかも大事な場面で活躍する)ので、私としてはもう今年一番のミステリで賞をさしあげたい。(TSUTAYA佐鳴台店 貝塚知香さん)
・駆り立てられるように、犯人探しに夢中になってしまった! 手掛かりはあるのに全く見えてこない真実、最後の展開ときたら、「いきなりっ!!」で、驚きと喜びが湧き上がった!! ミステリ好きによる、ミステリ好きのためのたまらない1冊。(東京旭屋書店新越谷店 工藤雅子さん)
・魅力的な3人の語り手たちの視点が切りかわる度に私の犯人探しは混迷を極めていく。これは当てられない! 極上のフーダニットにまた出会ってしまいました。(未来屋書店有松店 富田晴子さん)
・ミステリの面白さが「ギュッ」とつまった一冊。「犯人当て」ミステリ。あらゆる事を疑いながら慎重に読んでいたのに、犯人がわかった瞬間の驚き。一気読み必至の徹夜本!(ジュンク堂書店新潟店 野口悦子さん)
・うそ、やられた……ノーマークだった! くそうっ! 作中作の「見知らぬ人」に気をとられ、次々出てくる古典の引用を疑って、あれか、これかと考えた挙句に犯人見つけられませんでした。(紀伊國屋書店広島店 藤井美樹さん)
・真相にたどり着いた瞬間、思わず息を呑んだ。作中作と現実が交差し、禍々しくも読者を魅了する。恐ろしいのは事件か、それとも事件を起こす人の心か。犯人当ての醍醐味を得られるだろう。(丸善丸広百貨店東松山店 本郷綾子さん)
・発売前重版決定! MWA賞最優秀長編賞受賞『見知らぬ人』先読みキャンペーンの感想をご紹介!
(Webミステリーズ!/外部リンク)
・この犯人は、見抜けない。MWA賞最優秀長編賞受賞の傑作謎解きミステリ、いよいよ刊行! エリー・グリフィス『見知らぬ人』
(Webミステリーズ!/外部リンク)
仕掛け販売で売行き好調! 破格の評価を受けた『叫びと祈り』が続々重版!
デビュー作にして本屋大賞にノミネートされ、各種ミステリ・ランキングを席巻するなど破格の評価を受けた『叫びと祈り』に大重版がかかりました!
キャラバンを襲った連続殺人(「砂漠を走る船の道」)、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦(「白い巨人」)、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇(「凍れるルーシー」)……世界各国で異様な謎に遭遇する一人の旅人が辿り着いた場所とは――。
営業部Qのオススメはジャングルで起こる殺人の謎を描く「叫び」です。なぜその状況で殺人が起こったのか、動機が分かった瞬間に鳥肌がたったことを覚えています。
行間から異国の景色が垣間見えるような本作。その景色に見惚れ、事件に息を呑むうちに、張り巡らされたトリックや仕掛けにまんまと騙されてしまいます!
そして、どの短編から読んでもお楽しみいただけますが、最大級のサプライズが待つ「祈り」だけは最後に読むことをオススメします……。
8月には初長編にして第16回大藪春彦賞を受賞した『リバーサイド・チルドレン』を文庫化いたします!
カンボジアでごみ山の中から資源を拾い、お金にかえて生きるストリートチルドレン。過酷な環境ながらも、そこには仲間がいて、笑いがあり、信頼がありました。
しかし、ささやかな安息は動機不明の連続殺人によって突然奪われます。少年が苦難の果てに辿り着いた、胸を抉る真相とは?
二作あわせてお楽しみいただければ幸いです!
【8月文庫最新刊刊行!】
・梓埼優『リバーサイド・チルドレン』【第16回大藪春彦賞受賞】
鬼とは何か、人とは何か。鬼と人との相克を描いた感動のファンタジイ
『鬼滅の刃』で鬼と人との死闘を描いたドラマに熱い注目が集まっていますが、そんな作品が好きな方にぜひお薦めしたいのが第四回創元ファンタジイ新人賞受賞の『星砕きの娘』です。
魔の化生、鬼の跋扈する地、敷島国(しきしまこく)。豪族の跡取りである鉉太(げんた)は、幼い頃に鬼にさらわれて以来、鬼の砦に囚われの身となっていた。そんなある日、鉉太は川で蓮の蕾を拾う。驚いたことに砦に戻ると蕾は赤ん坊に変化していた。赤ん坊は蓮華(れんげ)と名づけられ、美しさと強さを兼ね備えた娘に成長する。鉉太が囚われて七年後、ようやく都から討伐軍が派遣され、鉉太は蓮華とともに晴れて自由の身になるが……。
鬼が強大な力を持ち、人々を支配している敷島国という世界のダイナミックにして緻密な設定、そして主人公・鉉太と不思議な少女・蓮華と、彼等をとりまく人々のキャラクター造形の素晴らしさは、読む人を虜にします。
なかでも蓮華は一夜にして赤ん坊から美しい少女に成長、破魔の剣をふるって次々と鬼を滅する、だがひとたび〈明〉の星が昇ると、ひとりでは何もできない赤ん坊に戻ってしまうというという世にも奇妙な存在。育ててくれた鉉太を「とと」と呼び慕い、ひな鳥のようにあとをついて回る無邪気さと、鬼を(ときには人も)切り殺しておいてなんの痛みも感じない無慈悲さが同居しているのです。
また人間側だけでなく、鬼も異形の怪物一辺倒ではない、邪悪な中にも哀しさや痛みが感じられる存在としても描かれています。
そしてラストの泣けること……。心が洗われるようなラストシーンは、忘れられない感動をもたらすこと間違いなしです!この感動をひとりでも多くの読者に味わってもらいたい。心からお薦めの作品です。
今回の文庫化にあたり読者モニターを実施。多くの方から「一気に読んだ」「涙が止まらない」といった絶賛の声が届きました!ぜひ鬼と人との相克、憎しみの虜になった人々の救済を描いた感動のファンタジイを手に取ってみてください。
・鬼と人との相克を描いた感動のファンタジイ『星砕きの娘』はこんなに凄い! 読者モニターの皆様の絶賛の声をご紹介します。
(Webミステリーズ!/外部リンク)
・鬼とは何か、人とは何か。第4回創元ファンタジイ新人賞受賞、鬼と人との相克、憎しみの虜になった人々の救済を描いた感動のファンタジイ。『星砕きの娘』松葉屋なつみ
(Webミステリーズ!/外部リンク)
現実とシンクロする物流崩壊サスペンス! コロナ禍の情勢を踏まえて大幅改稿で文庫化
本作の単行本版が刊行されたのは2020年3月。本来ならば東京オリンピックが開催されていた2020年を舞台に描かれた作品でしたか、約1年半のコロナ禍の情勢を踏まえて、舞台を2021年に変更し、大幅に改稿し文庫化いたしました。
オリンピック開催が間近に迫る東京で、配送トラックを狙った青酸ガステロ事件が次々と起こる。さらに鉄道が爆破され、高速道路でのトンネル火災も発生。交通が分断され、食料品は届かず、都心に向かう物流がせき止められる。後手に回る政治家の対応、情報に不安に煽られる人々――。
そんな中、犯人と思しき人物からの画像がネットに上がる。
「これから、TOKYOは孤島になる」
著者が綿密な取材を元に描いた流通の裏側はこれまで知らなかった事実も多く、私たちの生活がどれだけ色々な人たちの働きの上に成り立っているのかと、改めて気づかされました。
物語の中でテロにより、当たり前の生活が立ち行かなくなる不安から、買い占めや物流の停滞が起こる様は、まさに昨年のコロナ禍の実情とシンクロします。改稿にあたり、コロナ禍の影響があらゆるシーンで描かれています。マスクをするのが当たり前の日常。
その中でオリンピックが行われる東京を狙ったテロに秘められた真実は、私たちのこの先の未来を預言しているのかもしれません。
物語の中で事態を覆すべく奮闘するのは長距離トラックドライバー、スーパーの店員、主婦といった市井の人々。自分たちの仕事をまっとうすべく立ちあがる彼らの生き様に勇気が湧いていきます。困難な状況が続く今まさに読んで欲しい傑作小説です。
【福田和代の好評既刊】
・TOKYO BLACKOUT【創元推理文庫】
・現実とシンクロする物流崩壊サスペンス、コロナ禍の情勢を反映し改稿文庫化! 福田和代『東京ホロウアウト』(WEBミステリーズ
! 外部リンク)
・福田和代『東京ホロウアウト【文庫版】』あとがき(WEBミステリーズ
! 外部リンク)
『夏への扉』の著者ハインラインが描くもう一つの傑作!新オビ出荷
近日、山崎賢人さん主演で映画が公開される「夏への扉」の原作者であり、アーサー・C・クラークやアイザック・アシモフと並んで今も絶大な人気を誇るロバート・A・ハインライン。
数多くの長編の中でも傑作として名高いロングセラー『ルナ・ゲートの彼方』を新オビで出荷いたします!
恒星間ゲートを使って地球以外の惑星にも進出できるようになった近未来。
本作の主人公ロッドが通うハイスクールに、未知の惑星でサバイバル試験を行うという張り紙が掲示されます。
・テスト条件
(a)あらゆる惑星・あらゆる気候・あらゆる地形が予想される
(b)ルールはなし。いかなる武器・装備も持参可
(c)チーム編成は自由
(d)テスト期間は48時間以上、10日間以下
課された試験に合格するため、ロッドたちは50名近い学生たちとともにサバイバルを行います。
彼らは遅くとも10日以内に地球に帰れるはずでしたが、いつになっても帰りのゲートは出現しません。
食料を確保するための狩猟や、仲間との対立、凶暴な生物との死闘の果てに、最後の最後で描かれる衝撃のラストに呆然! ひどい……ひどすぎる!
SFの古典名作としても、サバイバル小説としても楽しめる本作。ハインラインは『夏への扉』しか読んだことがないという方には次の一冊としてオススメです!
【R・A・ハインライン 好評既刊】
・異星の客【創元SF文庫】
クチコミで売行き急上昇! 人気作家による孤島ミステリ!
『タルト・タタンの夢』や『サクリファイス』など、数々のベストセラーを世に出し、現在も第一線で活躍している近藤史恵の原点! 『凍える島』が今年の春ごろから急激に売上を伸ばしています。絶海の孤島を舞台にしたクローズド・サークル! 1993年刊行の作品ですが、今読んでも色褪せることのない傑作ミステリです。 未読の方(←羨ましい!)もしばらく読んでいないなという方もこの機会に読んでみませんか。デビュー作とは思えないほど高い完成度を持ちつつ、300ページ未満の読みやすいボリュームで、普段ミステリを読まないという方にも挑戦しやすい本格ミステリです。
得意客ぐるみ慰安旅行としゃれこんだ喫茶店〈北斎屋〉の一行は、瀬戸内海の真ん中に浮かぶS島へ。かつて新興宗教の聖地だった島に、波瀾含みのメンバー構成の男女八人が降り立つ。退屈する間もなく起こった惨事にバカンス気分は霧消し、やがて第二の犠牲者が……。
無人島に旅行に行った男女8人の愛憎渦巻く連続殺人事件というミステリ好きが泣いて喜ぶ設定に、ラスト50ページの怒涛の畳みかけに最後の最後まで気の抜けない一気読み必至の一冊です!
おかげさまで売れ行き好調につき、2021年4月・5月と2ヶ月連続重版が決まりました。さらに、今回の重版分から新帯で出荷いたします。より一層書店店頭で目に留まる機会が増えますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
さらに5月末から著者の代表作『タルト・タタンの夢』に始まる大人気〈ビストロ・パ・マル〉シリーズを原作としたドラマ「シェフは名探偵」が西島秀俊主演・テレビ東京系でスタートします。〈ビストロ・パ・マル〉シリーズは現在ドラマスチール帯で絶賛発売中です! ドラマ「シェフは名探偵」も原作小説の〈ビストロ・パ・マル〉もぜひチェックを!
〈ビストロ・パ・マル〉シリーズ
・シリーズ第1弾 タルト・タタンの夢 【創元推理文庫】
・シリーズ第2弾 ヴァン・ショーをあなたに 【創元推理文庫】
・シリーズ第3弾 マカロンはマカロン【創元推理文庫】
【近藤史恵の好評既刊】
・ねむりねずみ
・ガーデン
舞台は、3000冊の本と共に街を巡る移動図書館! 大崎梢が描く、ハートフル・ミステリ
書店員が本屋で起きた謎を解く〈成風堂書店事件メモ〉シリーズや書店を訪れる出版社営業を主人公にした〈出版社営業・井辻智紀の業務日誌〉シリーズなど、本と人にまつわるミステリを数多く手掛けてきた大崎梢先生の最新刊『めぐりんと私。』が4月中旬に刊行されました。
本作は、前作『本バスめぐりん。』に続く〈移動図書館〉を舞台にしたハートフル・ミステリ。前作では定年退職後、移動図書館の新人運転手として働くことになったテルさんと元気な図書館司書・ウメちゃんの凸凹コンビが利用者たちの不可思議な謎を解いていく連作短編集でしたが、本作では利用者や他の職員の視点で語られていきます。
家族の希望で縁もゆかりもない土地で一人暮らすことになった節子の、本と共に歩んできた半生を描く「本は峠を越えて」。十八年前になくしたはずの本が見つかったことを引き金に当時の出来事が明るみに出る「昼下がりの見つけもの」など5編を収録。
最終話「未来に向かって」では子供の頃の図書館を訪れたときのわくわく感と共に懐かしさも思い起されます。様々なわだかまりを抱えた人々の心を、本と本で繋がる縁がゆっくりと解きほぐしていく――。読んでいてとても心が優しくなる「日常の謎」。また、『ジェリーフィッシュは凍らない』『ツナグ』『十角館の殺人』……などなど、実際の作品もたくさん登場します。
本でつながる想いをのせて、移動図書館「めぐりん」は走り続けます! なかなか人と触れ合うのが難しくなったこの時期、本書でリフレッシュするのはいかがでしょうか。
また最新刊刊行にあわせてシリーズ第1弾『本バスめぐりん。』(創元推理文庫)も新たなオビで出荷中です。併せて、お楽しみください!
・移動図書館×ミステリシリーズ 大崎梢 最新作『めぐりんと私。』
(WEBミステリーズ! 外部リンク)
【シリーズ前作】
・本バスめぐりん。【創元推理文庫】
【〈成風堂書店事件メモ〉シリーズ】
・配達あかずきん【創元推理文庫】
・晩夏に捧ぐ(出張編)【創元推理文庫】
・サイン会はいかが? 【創元推理文庫】
・ようこそ授賞式の夕べに(邂逅編) 【創元推理文庫】
【〈出版社営業・井辻智紀の業務日誌〉シリーズ】
・平台がおまちかね【創元推理文庫】
・背表紙は歌う【創元推理文庫】
歴史の陰に埋もれた名探偵、平頼盛。史実を元に描かれる傑作歴史ミステリ!
『平家物語』などでおなじみの平家と源氏。清盛の栄華繁栄とその後の没落、そして貴族から武士の世へと変わっていく時代。
そんな激動の時代を己の推理力を武器に、生き抜いた男として描かれるのは平頼盛の生涯です。
清盛の異母弟。しかし、その才を疎まれ、清盛の策略により何度も窮地に立たされていた。己の一族を守るために、頼盛は鋭い洞察力と知識によって謎を解き、、一族存続の活路を切り開いていく――。
首のない五つの死体から、特定の人物を探し当てる難問に挑む、第15回ミステリーズ!新人賞を受賞した「屍実盛(かばねさねもり)」ほか、帝の寵姫の死の真相に迫る「葵前(あおいのまえ)哀れ」など、5編収録。
二転三転する謎解きの面白さはもちろん、史実を元に描かれる内容はその時代背景も分かりやすく伝わってきます。さらに、どんな窮地に立たされても、決してあきらめることなく生き抜く道を探し求めた頼盛の生き様に胸が熱くなります。
最終話の余韻もとても良く、満足感間違いなし!の一冊です。ぜひ、お手にとってみてください。
・第15回ミステリーズ!新人賞「屍実盛(かばねさねもり)」を収録した、歴史ミステリ連作集。羽生飛鳥『蝶として死す 平家物語推理抄』
(WEBミステリーズ!外部リンク)
・ここだけのあとがき 羽生飛鳥『蝶として死す 平家物語推理抄』
(WEBミステリーズ!外部リンク)
人智を超えた不可能犯罪に挑め! 〈マリア&漣〉シリーズ文庫最新刊
創元ファンは読み逃すことなかれ! 第26回鮎川哲也賞受賞作『ジェリー・フィッシュは凍らない』からシリーズ全作がミステリランキングトップ10入り!
圧倒的な傑作ミステリと絶賛されるシリーズ第3弾『グラスバードは還らない』が待望の文庫化となりました。
ある捜査に関わっていたマリアと漣はタワーで起きたテロ事件に巻き込まれてしまう。一方、爆破テロの被害を受けたガラス製造会社では、社員と関係者が出口のないガラス張りの迷宮に閉じ込めらていた……。隠れる場所などないガラスの迷宮で起きた殺人事件。犯人と凶器の行方は? そして〈硝子鳥〉の真実とは……。
予想を超える結末に驚かされること間違いなしの本作。また、読み終えた後の切ない余韻はこれまでの中で一番かもしれません。本作からでも楽しめますが、脱出不可能の飛行船で起きる連続殺人『ジェリーフィッシュは凍らない』、青いバラが咲く温室での密室殺人『ブルーローズは眠らない』もぜひ、この機会に合わせてお楽しみください。また、2021年夏にはシリーズ初の短編集『ボーンヤードは語らない』(仮)も刊行を予定しています。ますます、楽しみな〈マリア&漣〉シリーズをぜひお手に取ってみてください。
【市川憂人好評既刊 〈マリア&漣〉シリーズ】
【第26回鮎川哲也賞受賞】
・ジェリーフィッシュは凍らない【創元推理文庫】
・ブルーローズは眠らない【創元推理文庫】
・『ジェリーフィッシュは凍らない』に連なる、〈マリア&漣〉シリーズ第3弾、待望の文庫化! 市川憂人『グラスバードは還らない』(WEBミステリーズ!外部リンク)