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宝石鳥

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選考委員、大絶賛!! 第2回創元ファンタジイ新人賞受賞作!

『宝石鳥』

鴇澤亜妃子

昨年より開設された「創元ファンタジイ新人賞」。第1回は受賞作なしという結果になりましたが、第2回となる今年は、審査員が満場一致で『宝石鳥』が受賞作となりました。受賞された鴇澤亜妃子(ときざわ・あきこ)さんは、第1回にも応募され最終候補まで残るも受賞には至りませんでした。そして、今年、前作を越える圧倒的なスケールと筆致で描いた本作で見事、受賞となりました。

宝石鳥――はるか昔、戦から逃れようとした人々を救うべく遣わされた神の化身。人々を平穏な地へと導き守り神となった鳥。その伝説が残る島で育った踊り子とピアニストの真狩は結ばれる。しかし、予期せぬ事故に美しい恋人は死んでしまった。失意にくれる真狩は彼女から聞いた島の伝統的な祭りの話を思い出す。故人の魂を受け継ぐ儀式を望んでいた彼女。何かに導かれるように彼は島へと向かうが……。

衝撃的な幕開けから始まる本作は、大きく三つの視点で話が描かれます。
恋人を事故で失った青年、婚約者が行方不明となった女性、そして「宝石鳥」と呼ばれる女性をモデルに肖像画を描いた青年の物語。一見、バラバラに思える物語がラストに向かって一つに結実していく様は圧巻です。さらに、過去と現代を繋ぐ「宝石鳥」の伝説が物語の謎と美しさを飾っています。
喪失の果てに現れた奇跡――死と再生を描く傑作ファンタジイの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

【選考委員絶賛!!】
圧倒的に異質な空気感を持つ世界を、虚空に結晶化させることに成功していた。古代や神話や精霊を、常識や知識ではない自分だけの言葉で正しく語りおおせた作品である。――井辻朱美

物事の二面性について思索し、運命について語っており、芸術や人生に対しての深い考察がなされている。愛の喪失、芸術への熱意の再生というテーマに、百年のときが絡み、重厚な物語となった。――乾石智子

三つの喪失が、南の島の伝説によってひとつにまとめられる、死と再生をテーマにしたたいへん美しい物語だ。――三村美衣

(2017年9月15日)

滑らかな虹〈上〉

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驚異の新鋭が放つ、今世紀最大の問題作!

『滑らかな虹〈上〉』

十市社

『ゴースト≠ノイズ(リダクション)』で読者を驚愕させた十市社(とおちの・やしろ)が放つ、入魂の傑作『滑らかな虹』が口コミで話題を呼んでいます。衝撃度は前作以上! 正真正銘とんでもない傑作ですので、未読の方はぜひチェックを。

物語の舞台となるのは新学期が始まった5年3組の教室。担任の柿埼先生が子どもたちにある提案をします。
「どうでしょう。今年一年、このクラスのみんなでゲームをしませんか?」

そのゲームの名前は「ニンテイ」。先生が独自に考えたオリジナルのゲームです。
『滑らかな虹』を読むうえで重要になるのが、この「ニンテイ」です。「ニンテイ」とは「認定」を意味し、クラスの一人一人に「特殊な能力」があるとして、それぞれの力をつかっていわば「能力バトル」を行うゲームなのです。今回の「注目の本」では、この「ニンテイ」がどういうものなのか、基本的なルールをご紹介いたします。
********************
【ニンテイのルール】
・5年3組の一員としてこの学校にいるあいだ、つねに進行し続ける。
・ニンテイゲームはだれもぬけることはできない。
・一人につき一つの能力が与えられる。また、能力は各自で設定する。
・ゲームが有効なときにはいつでも、認定された能力を発動することができる
・ゲームで能力を発動するときは手持ちの「ドロップ」を消費する。

【能力の具体例】
『氷結』
効果:発動のあと最初にさわった相手や物を凍らせる。
例1:床を凍らせる。
   立っている人はスリップして転んでしまう。範囲は教室一つぶんまで。
例2:(サッカーなどで)シュートするボールを凍らせる。
   凍ったボールをさわったり、はじいいた人も凍って動けなくなる。キーパーがキャッチした場合はボールを抱えたまま凍るので、そのまま守れる。

『指リボルバー』
効果:人さし指からピストルの弾丸を発射する。
   射程距離は教室一つぶん。命中率は100パーセント。
   効果は本物のピストルとおなじ(ただし命中後10秒で効果は消える)。
方法:再開の合図のあとターゲットを宣言し、「パン」と口で発射音を鳴らす。
   1発ごとにドロップを1個消費。発射できるのは1日5発まで。

大まかなシステムはこの通りです。他にも「ニンテイ」を強制的に終了させる「エンド」ルールや、進行中に明らかになるルールもあるのですが、それは読んでからのお楽しみで。
授業中や他のクラスと合同イベントでは「ニンテイ」は行いませんが、5年3組内で完結する行事のなかでは「ニンテイ」を行うことが出来ます。

 さあ、なんとなく「ニンテイ」というゲームがどういうものなのかわかっていただけたでしょうか。あとは物語の世界に身を委ねるだけです。
「ニンテイ」は当初、ドロップの入手のために、係や委員会などへの積極的な参加や児童たち自身の手でクラスの秩序を保つよう、自主性を促す狙いで始まりました。しかし、そこはミステリですからね! ただ平和にゲームが進行するわけではありません。
不穏な空気を終始漂わせる上巻と目まぐるしく物語が収束していく下巻。5年3組の児童、百音(もね)サイドと柿埼先生のサポートをする田児(たご)先生サイド、二人が交互に語ることで紡がれる本作は、抜群の引力で一度読み始めた読者を離すことはありません。
間違いない、本書は傑作だ。読み終えた後の貴方の感想もきっとそうなるでしょう。

【十市社の好評シリーズ既刊】
ゴースト≠ノイズ(リダクション)

(2017年9月15日)

れんげ野原のまんなかで

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元・図書館司書の著者が描く、大人気!図書館ミステリ

『れんげ野原のまんなかで』

森谷明子

唐突ですが、月にどれくらいの本をお読みなりますか? 1冊? 3冊? 10冊以上? たくさん読む方ほど図書館を利用する回数も多いかもしれません。
そんな本好きの方はもちろん、普段は全然本に興味がないという人に、一度は覗いてほしい、そんな図書館が本作に登場します。

ススキ生い茂る、町はずれのへんぴな山麓にぽつんと建っている〈秋葉図書館〉は、いつも閑古鳥。なんとか利用客数を増やしたいけれど思うようには行かず、他の図書館への貸し出し業務が中心になってしまっている。そんな図書館に新米司書として配属された文子は、ある日、閉館になっても館内に居座ろうとする小学生たちと遭遇。ちょっとした悪戯かと思っていたのだが……他にも幻の貸し出しリストや本のラベルの暗号など図書館ならではのミステリが楽しめます。何より、豊富な本の知識をもった司書たちが、利用客たちの謎を本の力で解決するのは、この作品ならではの面白さ。元・図書館司書の著者だからこそ描ける作品です。

8月中旬にはシリーズ2作目『花野に眠る』が文庫化! それに合わせてシリーズ1作目にあたる本作も新カバーに変わります。カバーイラストは、大人気シリーズ『お待ちしてます 下町和菓子 栗丸堂』(KADOKAWAメディアワークス文庫)を手がける、わみず氏。やわらかなタッチのイラストは物語のあたたかな雰囲気をかもし出しています。ぜひこの機会に最新刊も合わせてお手に取ってみてください。
ところで、あれ? と思った方いませんか? 内容紹介にある“ススキ”。タイトルが『れんげ野原のまんなかで』なのに。ここにも謎が隠されています。要チェックです!

【森谷明子の好評既刊】
〈秋葉図書館シリーズ〉
花野に眠る 秋葉図書館の四季 【8月21日刊行】
〈平安王朝推理絵巻〉
千年の黙 異本源氏物語  【第13回鮎川哲也賞受賞】
白の祝宴 逸文紫式部日記

(2017年8月10日)

風ヶ丘五十円玉祭りの謎

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絶好調! 青崎有吾の人気シリーズ第三弾が文庫化!

『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』

青崎有吾

学校内に住みつく天才高校生(けど駄目人間)・裏染天馬の活躍を描いた人気シリーズ第三弾、『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』が売行き絶好調です。いつもの『〇〇館の殺人』とタイトルが違うのは、本格ミステリ長編だった過去二作と違い、ちょっとした日常を切り取った、シリーズ初の短編集だからです。

個人的にはこれまで〈裏染天馬シリーズ〉を読んだことがない方にオススメしたい! むしろ本書からこのシリーズを楽しんでいただきたいくらいです。
キャラクター同士の掛け合いが魅力的な本シリーズですが、事件のスケールが大きい(?)既刊作品と違って、本書はあくまで日常のやりとりを描いています。夏休みの終わりを嘆くような高校生たちの等身大のキャラクターに親しみが持てます。特に本書のワトスン役(ヒロイン?)袴田柚乃がかわいい! 一見、文学少女風で実は卓球に打ち込むスポーツ女子なのですが、探偵役の裏染天馬をはじめ、周りの友人知人は奇人変人ばかり。振り回されっぱなし、ドギマギさせられまくりの彼女に、恋愛要素とはまた違う甘酸っぱさを感じます。

もちろんシリーズファンも大満足できるはず! 長編でなくては楽しめないよ、などということなかれ。シリーズファンだからこそのニヤニヤ箇所が盛りだくさんです。大きな事件に巻き込まれてばかりいた柚乃や天馬たちのちょっとした日常風景に思わずニヤリ。これまでとは違うギャップに、さらにニヤリ。長編ではあまり出番がなかったキャラクターが目立ち始めて、さらにさらにニヤリ。シリーズ第四弾の『図書館の殺人』を楽しむためにも外せない一冊です。

お祭りの屋台のお釣りが五十円玉ばかりなのはなぜかという謎に挑んだ表題作をはじめ、少女ふたりが教室から忽然と姿を消した「天使たちの残暑見舞い」など高校生たちの日常を扱った珠玉の五編。夏祭り、夏休み、新学期と今の季節にもぴったり!
ミステリ業界最注目作家“平成のエラリー・クイーン”こと青崎有吾が贈る、愛すべき一冊です。どの話からでも結構です。まずは一編お読みください。ハマりますよ〜。

【青崎有吾の好評シリーズ既刊】
体育館の殺人  【第22回鮎川哲也賞受賞】
水族館の殺人
図書館の殺人  【単行本】

(2017年8月10日)

巨神計画〈上〉

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クチコミで話題の巨大ロボット・プロジェクトSF!

『巨神計画〈上〉』

シルヴァン・ヌーヴェル
佐田千織

みなさん、巨大ロボットはお好きですか? バラバラのパーツがついに1体のロボットに合体する様とか、ロボものの醍醐味ですよね。そんなわくわく感を裏切らず、かつ、そのロボットが地球の技術では製作不可とあれば、興味は俄然、沸いてくるはず。

物理学者ローズが、少女時代に偶然発見した、イリジウム合金製の巨大な“手”。それは明らかに人類の遺物ではなかった。何者かが六千年前に地球に残していったものだったのだ! さらに、人型巨大ロボットの一部だと判明した事で、全世界を巻き込む前代未聞の極秘計画がはじまった。
作品は、この巨大プロジェクトを指揮する謎の人物“インタビュアー”によるインタビュー形式中心に描かれることで、いま何が起こっているのか、を想像しながら読み進めていくことができます。さらに、垣間見えるプロジェクトに関わる人々の人間関係もこの話の重要な要素。上巻のラストの衝撃と、下巻を読み終えた後の続編を待ち望む渇望感は保証します!
そもそも何者が、何のためにこのロボットを地球に残したのか? ロボットが秘める力の全貌は? そしてインタビューアーの正体とは? 
謎が謎を呼ぶ一気読み必至のエンタテイメントを、ぜひこの機会にご一読ください。

渡邊利道/シルヴァン・ヌーヴェル『巨神計画』(佐田千織 訳)解説(全文)【Webミステリーズ!】

(2017年7月14日)

死と砂時計

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刊行直後から続々重版! 終末監獄で起こる奇妙な犯罪

『死と砂時計』

鳥飼否宇

第16回本格ミステリ大賞を受賞した、鳥飼否宇の傑作ミステリが待望の文庫化! 5月に刊行してから、重版に次ぐ重版で売切れ店続出の『死と砂時計』が絶好調です。

舞台となるのは世界中の死刑囚が収容されているジャリーミスタン終末監獄。そのため、登場人物はほぼ全て死刑囚で構成されています。つまり本作では、探偵も、被害者も、犯人も全てが檻の中という、なんともミステリ好きをワクワクさせる特殊な設定となっています。
特殊な環境だからこその不可解な事件が盛りだくさん! 監獄の牢名主のシュルツ老と彼を補佐する青年アラン(どちらも死刑囚! )が、奇妙な事件の解決に乗り出します。数時間後には死刑が執行される男が何故殺されてしまったのか? 人目につきやすい満月の夜にわざわざ脱獄したのは何故か? 男子禁制の女性刑務所で、何故女囚は身ごもったのか? などなど一味違う短編が全部で6編!その謎を鮮やかに解き明かされたときに得られるカタルシスは、本格ミステリを読む楽しさを再認識させてくれます。
さらにこのミステリ、ただただ面白いだけで終わる作品ではございません……。
思わず背筋が凍る、最後の一行までノンストップでお楽しみください。

(2017年7月14日)

魔都

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話題沸騰! 小説の魔術師・久生十蘭の代表作がついに復活!

『魔都』

久生十蘭

「ついに『魔都』が発売されるんですか!!」書店さんをお伺いし、新刊のご案内をする際、書店員さんから刊行を待ちわびた声を多く耳にしました。
長らく入手困難だった本書ですが、東京創元社から満を持しての刊行。発売直後、売り切れ店が続出しました。

新聞記者の古市加十(ふるいち・かじゅう)は銀座のバーで来遊中だった阿南(ベトナム)国皇帝との出会いをきっかけに日比谷公園で鳴く鶴の噴水の謎、皇帝の妾の堕死など魔都・東京に渦巻く不気味な事件に巻き込まれていきます。

1936年、『新青年』という雑誌で発表された本作は全13回の連載で、昭和九年の元旦を軸にした前後30時間の出来事を多視点で描くという意欲的な構想の元に生まれました。自在な語りで恋愛小説や謀略小説に相貌を変えたり、当時の国政を痛烈に皮肉ったりとミステリのジャンルには容易に収まらない本作は、時代を超え多くの読者を熱狂し続けています。
イラストレーターの影山徹さんが描く、幻想的な街並みに誘われるような装画も魅力的です。現代に蘇った名作の世界にあなたも誘われてみては?

【久生十蘭の好評既刊】
日本探偵小説全集〈8〉久生十蘭集

(2017年4月19日)

冬雷

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全国の書店員さんから熱烈な支持! 注目の作家、遠田潤子の最高傑作!!

『冬雷』

遠田潤子

「おすすめ文庫王国2017」で第1位となった『雪の鉄樹』が大ブレイク!今もっとも注目を集める著者、遠田潤子。著者の描く濃密な世界とドラマチックな展開がたまらない、と多くの読者を虜にしています。そんな著者の最新長編ミステリ『冬雷』も多くの読者から支持され、異例の刊行前重版、さらに刊行直後にも重版となりました!

孤児だった少年、代助はとある名家に跡取りとして引き取られた。初めての家族、初めての恋。しかし、義弟の誕生とその後起きる失踪事件が彼の人生を狂わせていく――。12年後、大阪で鷹匠として働く代助の元に訃報が届く。彼を絶望へと突き落とした過去を暴くため代助は真相を追い始めるが……。

読み始めると一気にその世界に引きずり込まれてしまい、ページを捲る手が止まらなくなる。その圧倒的な筆力に翻弄されること間違いなし。過去と現在が織りなす、謎と濃厚な人間ドラマ。「とにかくおもしろいので読んでください!」と、声を大にして言いたい傑作です!
遠田潤子『冬雷』刊行記念 スペシャルインタビュー

【全国の書店員さんから熱烈な支持! 『冬雷』に寄せられた絶賛コメント!】
・文教堂書店青戸店 青柳将人さん
寝食の時間も忘れて貪り食らうように頁を捲った。物語は感動の結末に向けて加速度を上げていき、冬雷の如く読者を震撼させるに違いない。 
・大垣書店高槻店 井上哲也さん
いやあ、面白かったあー!! 夜中からマサカの一気読み。
私の睡眠時間を返して下さい!全国に遠田中毒患者増殖中!
・東京旭屋書店新越谷店 猪俣宏美さん
始まりから衝撃。読むのがつらくなるほどの絶望の数々。それでも読まずにはいられない物語だった。 
・三省堂書店営業企画室 内田 剛さん
凄まじい謎に満ちたこの物語は間違いなく新たな伝説となる!!
研ぎ澄まされた切れ味と密度の濃い描写は見事!! 最高レベルの一冊だ!! 
・書泉ブックタワー 江連聡美さん
最後の一言に思わず号泣しました。暗い海の底からやっと地上に出ることができたような、愛の彩に満ちた物語でした。 
・紀伊國屋書店梅田本店 小泉真規子さん
祟りとは人間の心の奥底にあるどろっとした感情が現世に放たれたものだと思う。
祟りさえ起こしてしまう人間の愚かさ。いい意味でえぐい。 
・恭文堂書店 菅原 豪さん
たとえ不遇な過去であったしても、あらぬ疑いをかけられ人から誹られようと、誠実に生きていれば必ず報われることがあるはず。
・丸善博多店 脊戸真由美さん
激しく物語の世界にはまりこんでしまう遠田潤子作品はクセになる。もっともっと、と求めてしまう。 
 ・大垣書店イオンモールKYOTO店 辻 香月さん 
二重三重の物語となり一気にラストへ。完璧に構築された世界へと誘われ、一筋縄ではいかない面白さに引き込まれます!! 
・精文館書店中島新町店 久田かおりさん
自分自身を犠牲にする、それは崇高であるけれど別の角度から見れば愚かでしかないのかも。遠田さんが描く、利他の思いが強く胸に迫ります。 
・勝木書店本店 樋口麻衣さん
愛すること、愛されることを求めている人々の心の奥の奥にある叫びが聞こえてくるような、静かだけれど激しい作品でした。
・紀伊國屋書店グランフロント大阪店 山本菜緒子さん
人間はどれだけ身勝手になれるのだろう。謎とともに彼にかけられた長い呪縛が解けて欲しい。そう願った。
・大盛堂書店 山本亮さん 
残酷であり溺れるほどの甘美を読者に与えてくれる。著者を語る上で外せない一冊となった。 
・文教堂書店北野店 若木ひとえさん
生後すぐに捨てられた子がたどる、あまりに険しい人生に冬雷の光が当てられている。濃い物語にどっぷり浸れます。 

(2017年6月9日)

湖底のまつり

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40年前の傑作がいま再びの大ブレイク! ミステリ界の魔術師・泡坂妻夫の傑作ミステリ

『湖底のまつり』

泡坂妻夫

『11枚のトランプ』『亜愛一郎の狼狽』『しあわせの書』などでおなじみの泡坂妻夫の隠れた名作『湖底のまつり』が復刊し、重版に次ぐ重版となっています。2016年末に復刊したのち売行きを伸ばし、いま全国で大ブレイク! その面白さには、綾辻行人氏や連城三紀彦氏など、名だたるミステリ作家が太鼓判を押しています。

〈!注意!〉本書はなるべく予備知識を持たずに読まれることをお勧めします
傷心を癒すための旅先で香島紀子は山間の村で急に増水した川に流されてしまう。ロープを投げ、救いあげてくれた埴田晃二という青年とその夜結ばれるが、翌朝晃二の姿は消えていた。村祭で賑わう神社で、紀子は晃二がひと月前に殺されたと知らされる。では昨日、晃二と名乗っていた人物は一体だれだったのか……?

読み進めていくと、「ん?」と疑問が浮かび上がるものの、それがいったいなんなのかはっきりと分からない。やがて来る結末に「ああ、そうだったのか!」と唸らされること間違いなし。惑わされて、驚かされる、強烈な眩暈感を味わえる1冊です。
ミステリ界の魔術師と呼ばれた泡坂妻夫が描いた巨大な騙し絵。その凄さをぜひ、ご堪能ください。

【以下POP転載】多くのミステリ作家が絶賛!!
綾辻行人(創元推理文庫解説より)
「最高のミステリ作家が命を削って書き上げた最高の作品」
近藤史恵(豊島区私立中央図書館「泡坂妻夫展」リーフレットより)
「この小説の怪しさと美しさに胸を躍らせて読んだのを覚えています。トリッキーさとエロティシズムが融合した傑作です。」
連城三紀彦(角川文庫版解説より)
「どんな小短編でも大ペテン師であり続ける氏が、大掛かりな詐術で描いた巨大な「騙し絵」」

【泡坂妻夫の好評既刊】
11枚のとらんぷ
乱れからくり 第31回日本推理作家協会賞受賞作
亜愛一郎の狼狽 デビュー作「DL2号機事件」収録
亜愛一郎の転倒 
亜愛一郎の逃亡
亜智一郎の恐慌
喜劇悲奇劇

(2017年4月19日)

ニャン氏の事件簿

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2ヶ月連続重版出来! 刊行直後から話題沸騰の連作ミステリ

『ニャン氏の事件簿』

松尾由美

松尾由美が贈る、連作ミステリ『ニャン氏の事件簿』が売行き絶好調につき、2ヶ月連続重版が決定いたしました!

本書の名探偵役は、アロイシャス・ニャンという実業家。貿易・金融・缶詰製造などいくつかの事業において、投資ばかりでなく経営にも参画しており、若年ながら経済界にしっかり爪痕を残し、さらに、空いた時間には「ミーミ・ニャン吉」名義で童話を執筆するなど、多方面で活躍している……猫です。そう、『ニャン氏の事件簿』は猫が名探偵役の連作ミステリなのです。
その類まれな頭脳を活かし、事件のあらましを訊くだけで鮮やかに事件を解決します。しかし、ニャン氏はあくまで猫ですので、人間の言葉をしゃべることが出来ません。推理パートでは「ニャニャニャ」とか「ニャニャーン」等、猫語で推理を披露するのです。当然、主人公の佐多くんたちを含め、我々読者もニャン氏が何を言っているのかわかりませんので、そこは執事の丸山さんが「〜だニャ、とおっしゃっております」と通訳をするわけです。断っておきますが、丸山さんが名探偵ではございませんよ。間違いなく、ニャン氏が推理しているのです!
猫が名探偵役のミステリは数多くあれど、ここまで慧眼の猫は中々いないでしょう。そしてなにより、この名探偵は可愛い!大富豪の家で起こった謎の変死事件など、出てくる事件は物騒ですが、ニャン氏の可愛さに思わず顔を綻ばせながら読み進めてしまいます。

イラストレーター・Minoru氏による可愛いイラストも大人気! カバーいっぱいに描かれた色々なニャン氏に心奪われること間違いなしです。
編集担当も校正者もイラストレーターもみんな猫バカです! そんな猫バカたちによる、猫愛に満ちた『ニャン氏の事件簿』、一家に一冊いかがでしょうか。

【松尾由美の好評既刊】
わたしのリミット

(2017年4月19日)

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