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蝶として死す

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歴史の陰に埋もれた名探偵、平頼盛。史実を元に描かれる傑作歴史ミステリ!

『蝶として死す』

羽生飛鳥

『平家物語』などでおなじみの平家と源氏。清盛の栄華繁栄とその後の没落、そして貴族から武士の世へと変わっていく時代。
そんな激動の時代を己の推理力を武器に、生き抜いた男として描かれるのは平頼盛の生涯です。

清盛の異母弟。しかし、その才を疎まれ、清盛の策略により何度も窮地に立たされていた。己の一族を守るために、頼盛は鋭い洞察力と知識によって謎を解き、、一族存続の活路を切り開いていく――。
首のない五つの死体から、特定の人物を探し当てる難問に挑む、第15回ミステリーズ!新人賞を受賞した「屍実盛(かばねさねもり)」ほか、帝の寵姫の死の真相に迫る「葵前(あおいのまえ)哀れ」など、5編収録。
二転三転する謎解きの面白さはもちろん、史実を元に描かれる内容はその時代背景も分かりやすく伝わってきます。さらに、どんな窮地に立たされても、決してあきらめることなく生き抜く道を探し求めた頼盛の生き様に胸が熱くなります。
最終話の余韻もとても良く、満足感間違いなし!の一冊です。ぜひ、お手にとってみてください。

第15回ミステリーズ!新人賞「屍実盛(かばねさねもり)」を収録した、歴史ミステリ連作集。羽生飛鳥『蝶として死す 平家物語推理抄』
(WEBミステリーズ!外部リンク)
ここだけのあとがき 羽生飛鳥『蝶として死す 平家物語推理抄』
(WEBミステリーズ!外部リンク)

グラスバードは還らない

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人智を超えた不可能犯罪に挑め! 〈マリア&漣〉シリーズ文庫最新刊

『グラスバードは還らない』

市川憂人

創元ファンは読み逃すことなかれ! 第26回鮎川哲也賞受賞作『ジェリー・フィッシュは凍らない』からシリーズ全作がミステリランキングトップ10入り!
圧倒的な傑作ミステリと絶賛されるシリーズ第3弾『グラスバードは還らない』が待望の文庫化となりました。

ある捜査に関わっていたマリアと漣はタワーで起きたテロ事件に巻き込まれてしまう。一方、爆破テロの被害を受けたガラス製造会社では、社員と関係者が出口のないガラス張りの迷宮に閉じ込めらていた……。隠れる場所などないガラスの迷宮で起きた殺人事件。犯人と凶器の行方は? そして〈硝子鳥〉の真実とは……。

予想を超える結末に驚かされること間違いなしの本作。また、読み終えた後の切ない余韻はこれまでの中で一番かもしれません。本作からでも楽しめますが、脱出不可能の飛行船で起きる連続殺人『ジェリーフィッシュは凍らない』、青いバラが咲く温室での密室殺人『ブルーローズは眠らない』もぜひ、この機会に合わせてお楽しみください。また、2021年夏にはシリーズ初の短編集『ボーンヤードは語らない』(仮)も刊行を予定しています。ますます、楽しみな〈マリア&漣〉シリーズをぜひお手に取ってみてください。

【市川憂人好評既刊 〈マリア&漣〉シリーズ】
【第26回鮎川哲也賞受賞】
ジェリーフィッシュは凍らない【創元推理文庫】
ブルーローズは眠らない【創元推理文庫】

『ジェリーフィッシュは凍らない』に連なる、〈マリア&漣〉シリーズ第3弾、待望の文庫化! 市川憂人『グラスバードは還らない』(WEBミステリーズ!外部リンク)

雪の断章

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紛うことなき徹夜本! 刊行から40年以上経ってなお愛され続けるベストセラー

『雪の断章』

佐々木丸美

佐々木丸美という作家をご存知でしょうか?
1975年に発表されベストセラーとなった『雪の断章』を初めとする〈孤児〉4部作、『崖の館』に続く〈館〉3部作などを、叙情と幻想を湛えた独自の作風で人気を博した作家です。
その後、長らく絶版状態となっていたのを、ブッキングと創元推理文庫でそれぞれ復刊いたしました(現在、品切作品もあり)。運命に翻弄され、過酷な現実に嘆きながらも美しく生きていく少女たちを描いた作品は、一度はまってしまうと、なかなか抜け出せない魅力に溢れています。その中でも代表作とされる『雪の断章』は創元推理文庫で復刊後も、異例のロングセラーとなっています
本作に注目が集まるきっかけとなった書評(日本経済新聞2014年12月10日夕刊)を執筆された鮎川哲也賞受賞作家の青崎有吾さんは、短期間のうちに二人の方から強く薦められたのにきっかけに本書を読み、その面白さについて「夢中で読めた。紛うことなき徹夜本だ。僕も人に強く薦めたくなったし、それを今こうして実行している」と語っています。

雪の降る美しい町・札幌で、天涯孤独な少女に手を差し伸べたのは、一人の青年だった。二人が育む不思議な絆と、ある殺人を巡って錯綜する人々の想い。
ノスタルジックかつ叙情的、そして繊細な文体は多くの読者を惹きつけ虜にすることでしょう。いまなお愛され続ける佐々木丸美の世界をご堪能ください。

三村美衣氏による解説を読む(Webミステリーズ!/外部リンク)
「私の一冊」市川憂人(佐々木丸美『雪の断章』)(Webミステリーズ!/外部リンク)

【佐々木丸美 好評既刊】
崖の館
忘れな草
罪灯

もう耳は貸さない

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主人公はワイルドで皮肉屋で最高に格好いい89歳の元刑事!

『もう耳は貸さない』

ダニエル・フリードマン
野口百合子

強烈な印象を残し、2年連続ミステリランキング第1位となったダニエル・フリードマンの大人気シリーズ最新刊『もう耳は貸さない』を刊行いたしました。

主人公は元殺人課の刑事バック・シャッツ。武器は357マグナムと皮肉、敵は老い。シリーズ1作目では元同僚の危篤の際に告げられた金塊の謎に孫と共に挑み、第2作では因縁浅からぬ元銀行強盗の大泥棒が現れ、事件に巻き込まれていく。シリーズを追うごとに年は重なり、ついに第3作目では89歳に!しかし、それでも事件は彼の元に舞い込んできます。
日々、自分の衰えを感じながら過ごすバック・シャッツの元にラジオ番組のプロデューサーから、インタビューの申し込みがあった。かつて逮捕して死刑執行が間近に迫る殺人犯が、暴力的に自白を強要されたと主張しているというのだ──。
本作では若かりし頃のバック・シャッツの活躍も描かれ、ますます主人公の魅力から目が離せない展開となっています。
一体過去の事件に何があったのか。現在と過去が交差して描かれる本作から読んでいただいても楽しめる作品ですが、ぜひ、シリーズ作品も合わせてお楽しみください。

【シリーズ好評既刊】
もう年はとれない
もう過去はいらない


この夏、最高に格好いい87歳のヒーローが登場! ダニエル・フリードマン『もう年はとれない』(Webミステリーズ!/外部リンク)
史上最高齢クラスのヒーローが大活躍 バック・シャッツ・シリーズ(Webミステリーズ!/外部リンク)

踊るジョーカー

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しぶしぶ謎を解くのは世界一気弱な名探偵!? 北山猛邦の人気シリーズ第1弾

『踊るジョーカー』

北山猛邦

類稀な推理力を持ちながらも、その気の弱さから部屋に引きこもってしまう名探偵、音野順のシリーズ最新刊『天の川の舟乗り』が満を持して刊行されます!それに合わせてシリーズ第1弾『踊るジョーカー』を新オビで出荷。さらに、第2弾『密室から黒猫を取り出す方法』も文庫化いたしました。

推理作家の白瀬は、とっても気弱な友人・音野順が秘める謎解きの才能を見込んで仕事場の一角に探偵事務所を開いた。今日も白瀬は泣き言をいう音野をなだめつつ、お弁当のおにぎりを持った名探偵を事件現場へ連れてゆく。

シリーズ第1弾『踊るジョーカー』には殺人現場に撒かれた大量のトランプと、凶器が貫くジョーカーが構成する驚愕の密室トリック表題作「踊るジョーカー」、令嬢の婿取りゆきだるまコンテストで起きた、雪の豪邸の不可能殺人「ゆきだるまが殺しにやってくる」など5つの難事件を収録。
「キュートでコミカル、けれど心は本格ミステリ」というこのシリーズは、ミステリ初心者方からマニアの方まで楽しめる連作ミステリ作品集。現場に赴くのを嫌がる音野を現場まで連れ出す白瀬とのコミカルな掛け合いはもちろん、各話に散りばめられた謎の面白さも一級品です。さらに、音野順の兄や事件現場で居合わせる刑事など、個性的なキャラも魅力的。シリーズ作品が一気に読めるこの機会にぜひお手に取ってみてください。

大人気シリーズ12年ぶりの文庫化!! 北山猛邦『密室から黒猫を取り出す方法』(外部リンク WEBミステリーズ!)

【名探偵音野順の事件簿シリーズ】
密室から黒猫を取り出す方法(創元推理文庫)
天の川の舟乗り(単行本)2021年3月刊行

【北山猛邦 好評既刊】
少年検閲官(創元推理文庫)

真っ白な嘘

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たちまち重版! 奇抜な着想と軽妙な話術で描くショートショートの名手が描く傑作ミステリ短編集

『真っ白な嘘』

フレドリック・ブラウン
越前敏弥

奇抜な着想と軽妙な話術で描くショートショートの名手として知られるフレドリック・ブラウン。代表作ともいえる短編集『真っ白な嘘』が新訳で刊行されすぐに重版へ至りました!

雪の上の足跡をめぐる謎を描いた「笑う肉屋」、緊迫感溢れる「叫べ、沈黙よ」、江戸川乱歩編の名アンソロジー『世界推理短編傑作集』に選出された「危ないやつら」など、名作ばかりを収録。一編一編が短く、どこから読んでも面白い!さくさくと読み進めるうちにブラウンの世界にどっぷりとハマってしまいます。どこから読んでも面白いのは間違いないのですが、帯惹句に掲載した「ただし巻末の作品「後ろを見るな」だけは、ぜひ最後にお読みください。」の通り、最後に訪れる衝撃は、ぜひご自身で体験してみてください。

アメリカ探偵作家クラブ賞(MWA賞)最優秀新人賞を受賞した『シカゴ・ブルース』といったミステリだけでなく、くすっと笑えてぞくりとさせられるSF短編集を集めた『フレドリック・ブラウン短編全集』も好評発売中です。
この機会にぜひ合わせてお手にとってみてください。


【名作ミステリ新訳プロジェクト】
シカゴ・ブルース (創元推理文庫)

【フレドリック・ブラウンSF短編全集 全四巻】単行本
フレドリック・ブラウンSF短編全集〈1〉 星ねずみ
フレドリック・ブラウンSF短編全集〈2〉 すべての善きベムが
フレドリック・ブラウンSF短編全集〈3〉 最後の火星人
フレドリック・ブラウンSF短編全集〈4〉 最初のタイムマシン
(2021年2月下旬刊行)

七十四秒の旋律と孤独

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書店員さん、激賞!! 美しい文章と描写に彩られた感動作

『七十四秒の旋律と孤独』

久永実木彦

多くの書店員さんから「すごい才能が現れた!」「読み始めたら止まりません!」と激賞いただいた新人作家、久永実木彦のデビュー作『七十四秒の旋律と孤独』が刊行されました!

人類が滅亡した宇宙。かつて人に創られたロボット〈マフ〉たちは、“特別をつくらない”という掟を守り、宇宙を観測していた。皆が平等で同じ世界を過ごしていたはずの彼らの中に微妙な軋みが訪れる。そして、復活した〈ヒト〉と出会ったことで、彼らの運命は大きく変動していくが……。

第8回創元SF短編賞受賞作「七十四秒の旋律と孤独」を収録した本作は美しい文章と描写に彩られた感動作。普段、SFをあまり読まないという書店員さんにも絶賛いただきました。最後まで読むと、また最初の一話に戻って読み直したくなる味わい深い作品です。
また、収録策の一話「一万年の午後」全文公開中です。ぜひこの機会に、ご一読ください。

書店員さん、激賞!!
循環する物語は、ラストに行き着くとまた最初に戻って読みたくなる、そして何度も彼らの長い旅を繰り返してしまいます。
(ブックセンターよむよむ 坂戸入西店 阿部千鶴子さん)

思わず唸るような展開のつるべ打ち! ラストも深いです。すごい才能が現れたぞ!
(啓文社 西条店 三島政幸さん)

この物語自体が1つの音楽のようでした。その中で繰り広げられるドラマに心を奪われました。読み始めたら止まりません。
(椿書房 渡部哩菜さん)

「心を持ったロボット」や「愚かで醜い、けれど愛おしい人類」など、僕の大好きな要素が散りばめられていました。
(三省堂書店 神保町本店 竹村真志さん)

とてもきれいで切なくて、それは美しい童話のようでした。読み終えてからもう一度装画を見たら、泣けてしまって仕方がありませんでした。
(八重洲ブックセンター 宇都宮パセオ店 野典子さん)

遠大にして無駄がなく澄んでおり、読み終えた時に心の内を濯がれたような気持ちを覚えた。絶対に読み逃してはならない貴重な収穫と断言する。
(ときわ書房本店 宇田川拓也さん)


久永実木彦『七十四秒の旋律と孤独』刊行記念・収録作「一万年の午後」全文公開!
(外部リンク WEBミステリーズ!)
久永実木彦『七十四秒の旋律と孤独』ここだけのあとがき
(外部リンク WEBミステリーズ!)

午前零時のサンドリヨン

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相沢沙呼『午前零時のサンドリヨン』ほか 新イラスト幅広オビで出荷開始!

『午前零時のサンドリヨン』

相沢沙呼

2019年ミステリランキング5冠となった『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、橋本環奈主演の映画公開で話題の『小説の神様』と、大ブレイク中の相沢沙呼。今回、2009年に第19回鮎川哲也賞を受賞した『午前零時のサンドリヨン』を始めとする『ロートケプシェン、こっちにおいで』、ノンシリーズ短編集『卯月の雪のレター・レター』の3冊を、新規イラストの全面幅広オビをつけて出荷しています。新規イラストレーターは、同著者の別作品『マツリカ・マジョルカ』のシリーズを手掛ける久方綜司さんによるものです。

『午前零時のサンドリヨン』『ロートケプシェン、こっちにおいで』は、「ポチ」こと須川くんが高校入学後に一目惚れしたクラスメイト・酉乃初(とりの・はつ)が、実はマジシャンであり名探偵だったという、とてもキャッチーで魅力的な連作集となっております。実在するマジックのトリックが謎解きに有機的に結びついた、非常に難しいことに挑戦しています。まさに、相沢沙呼の原点でありながら、最高のミステリとして、これまでも評判となってきました。

また、ノンシリーズの『卯月の雪のレター・レター』は、「小生意気リゲット」「こそどろストレイ」「チョコレートに、躍る指」「狼少女の帰還」「卯月の雪のレター・レター」を収録した短編集。繊細で傷つきやすい、等身大の女の子たちの物語です。
新たな装いとなったこの機会に、ぜひお手にとってみてください。

*新規イラスト幅広オビはWEBミステリーズの記事を参照ください。
*書店店頭に在庫がない場合は、書店様にご注文ください。
*ネット書店でご注文の際には、商品にオビがつかない場合もがございますのでご注意ください。

【新規イラストをご紹介! WEBミステリーズ!】
相沢沙呼『午前零時のサンドリヨン』ほか 装いも新たに出荷開始!
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相沢沙呼『ロートケプシェン、こっちにおいで』も幅広帯で展開スタート!
(外部リンク WEBミステリーズ!)
相沢沙呼『卯月の雪のレター・レター』も幅広帯での展開開始!
(外部リンク WEBミステリーズ!)

蝉かえる

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ミステリランキングに続々ランクイン! 人気作家からも絶賛の声が続々!

『蝉かえる』

櫻田智也

「2021本格ミステリ・ベスト10」(原書房)第2位を始めとするミステリランキングで高く評価された、櫻田智也『蝉かえる』。第10回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む、第1作『サーチライトと誘蛾灯』に次ぐ高い評価をいただきました。

昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。昆虫目当てに各地に現れる飄々(ひようひよう)とした彼はなぜか、昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇してしまう。
6年前、災害ボランティアの青年が目撃したのは、行方不明の少女の幽霊だったのか?エリ沢くんが意外な真相を語る、表題作「蝉かえる」ほか、魅力的なキャラクターとあっと驚く鮮やかな謎解き満載の珠玉のミステリ短編集です。

一見頼りなくて昆虫に夢中な青年が、些細な手がかりから、驚愕の真実を拾い上げる。その鮮やかな謎解きはもちろんですが、エリ沢くんが犯人たちの切実な動機にも気づき、語りかける言葉のひとつひとつに胸を打たれます。良い作品に出会えた!と胸を張って言える読後感です!

また、相沢沙呼、青崎有吾、芦沢央、織守きょうや、辻真先、法月綸太郎、米澤穂信と、多くの人気作家から大絶賛の声が続々!! 絶賛コメントを掲載した新オビをつけて出荷中です。
ぜひこの機会にお手に取ってみてください。

【櫻田智也 シリーズ好評既刊】
サーチライトと誘蛾灯 【創元推理文庫】第10回ミステリーズ!新人賞受賞作

法月綸太郎、絶賛!『サーチライトと誘蛾灯』に続くミステリ連作集第2弾 櫻田智也『蝉かえる』!
(外部リンク WEBミステリーズ!)

戦地の図書館

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本を愛する全ての人へ 感動の傑作ノンフィクションが待望の文庫化!

『戦地の図書館』

モリー・グプティル・マニング
松尾恭子

第二次世界大戦中、アメリカは兵士のために1億4万冊を越える本を戦地に送っていた。
こんな史実があったことを皆さんはご存知でしょうか。この史上最大の図書作戦の全貌を描くいた傑作ノンフィクションが、ついに文庫化となりました!

戦時中、ナチス・ドイツが1億冊に及ぶ焚書を行ったことに対し、アメリカは戦場の兵士たちの心を支えるため、本を集め、また新たな本を作り送り続けたという史上最大の図書作戦を実行したのです。
最初は図書館員が中心となり、寄付によって本は集められました。当時本といえばハードカバーが中心でペーパーバックは一段下に見られていました。しかし、実際に戦場で戦う兵士たちにはハードカバーは重く、さらに、集まった本の内容もそぐわないもの(料理や刺繍の本など)も多く、限界がありました。そんな中、出版社が協力して格安のペーパーバックの製本に乗り出します。兵隊文庫と呼ばれるこのペーパーバックは、様々なジャンルの作品が選ばれ、軍服のポケットサイズに合わせて作られており、戦地の兵士たちは争うように本を手にしたと記されています。
国家をあげての一大プロジェクトとしてなぜ、本を送ることにこだわったのか。それは、何よりも本の持つ力のすごさを、理解し信じていたからです。

本書の中で、兵士たちから出版社や著者に宛てた手紙が何通も紹介されています。砲弾が飛び交う最前線や、負傷した病院のベッドの上など、様々な場所で本は擦り切れるまで読まれていたのです。この手紙の中で「この物語が現実に引き戻してくれた」「つらい日常で笑うことができた」等、兵士たちの生の声が胸を打ちます。さらに、本書では、戦争が終わりに近づくと復員を見据えた内容の本が増えていきます。復員した兵士たちが、兵隊文庫のおかげで勉学への道を目指すことになったとも記しています。他にも、兵隊文庫になったことでベストセラーになった作品や、ペーパーバックの躍進など本にまつわる内容も盛り沢山。落丁している作品を読んだ兵士が、抜け落ちているページを探し求める話など、くすっと笑えるエピソードも満載です。

本は人を救う。物語は人を救うことが出来る。力強いメッセージは、いま困難な中にいる人々を癒すきっかけとして、本の素晴らしさを伝えています。ぜひ、感動の傑作ノンフィクションをご一読ください。

本書の訳者による素晴らしいあとがきもぜひ、ご一読ください。
モリー・グプティル・マニング/松尾恭子訳『戦地の図書館』訳者あとがき(全文)
(外部リンク WEBミステリーズ!)

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